一部ネタバレ/感想:『 レイダース 失われたアーク《聖櫃》』の鑑定結果【冒険活劇を定着させたパイオニア】

アクション

 

 

引用元:https://eiga.com/movie/32138/

Jing-Fu
Jing-Fu

みなさんこんにちは!管理人のJing-Fuです

 

本ブログで初めて鑑定をするのは、管理人にとってはかなり思い入れのある作品です。

それは『インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》』です!

数ある冒険活劇の代表作と言っても過言ではない『インディ・ジョーンズ』シリーズの記念すべき第1作。

管理人が5歳のころ、このシリーズと出会うことがなければその後の人生は変わっていたはずです。

その中でも1作目である本作は、まさに管理人を映画好きの人生への舵取りを担った作品であり、人生で初めてしっかりと映画鑑賞をした「映画」となります。

思い出話は まあさておき、早速鑑定していきましょう。

 

■作品情報

・基本情報

引用元:https://www.lucasfilm.com/productions/raiders-of-the-lost-ark/

■原題:Raiders of the Lost Ark

■発掘国/制作年:アメリカ(1981)

■キャッチコピー

巨大な面白さが襲いかかる 空前絶後の冒険スペクタクル映画がやってきた!

・監督、キャスト

■監督:スティーブン・スピルバーグ

 

■主要キャスト

インディ・ジョーンズ:ハリソン・フォード

マリオン:カレン・アレン

べロック:ポール・フリーマン

サラー:ジョン・リス=デイビス

マーカス:デンホルム・エリオット

 

・あらすじ

1936年。アメリカのプリンストン大学で考古学の教授を務めるインディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)は、世界を股にかける冒険家であり、宝物やオカルトにまつわる物品の収集家でもあった。

南アメリカの遺跡で手に入れた秘宝を、インディのライバルでもあるフランス人考古学者のべロック(ポール・フリーマン)に奪われて帰還したインディのもとに、アメリカ陸軍の諜報部員が訪れる。

彼らによると、ナチス・ドイツがエジプトのタニスでモーセの十戒を収めたとされるアーク《聖櫃》の発掘を開始しているらしい。

諜報部は神の力を持つとされるアークがヒトラーの手に渡ることを恐れ、インディにナチスよりも先にアークを手に入れることを依頼する。

アークに対して考古学者としての興味を持っていたインディはこれを受け入れ、アークを探すための重要なアイテムを持つとされるレイブンウッド教授に会うためにネパールへと旅立つが…。

■ざっくり感想

Jing-Fu
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本作の鑑定結果は、、、

ミスリル映画(☆9)!!

 

文明社会が発展しつつも、まだ地球上にはミステリアスな土地や秘宝が存在していたとされる1930年代を舞台に、1人の冒険家が世界を股にかけて「冒険」をする、それが『インディ・ジョーンズ』

後の『ハムナプトラ』シリーズやゲームの『アンチャーテッド』シリーズなど、娯楽文化の冒険活劇というジャンルを確立させた、いわゆるパイオニア的な作品です。

神秘的な秘宝に辿り着くために情報を収集して謎を紐解き、立ちはだかる数々の仕掛けや敵を次々と蹴散らしていく。

主人公のインディに迫る危機また危機、歯切れの良いアクションの連続、ヒロインとのロマンス。

ワールドワイドな活躍を見せる知的でタフガイな主人公に、多くの人々が釘付けになったことでしょう。

主演にハリソン・フォード、監督のスティーブン・スピルバーグ、製作総指揮のジョージ・ルーカス。このメンツでつまらない作品が完成する訳がありません。

 

 

以下、ネタバレありの感想と考察になります。

作品を未見の方は鑑賞後の閲覧をおすすめします!


 

 

 

 

 

 

 

■感想と考察

・高まる冒険心

引用元:https://www.lucasfilm.com/productions/raiders-of-the-lost-ark/

本作では南アメリカ、ネパール、エジプトなど、多様な国々が舞台となります。

劇中ではインディが国境をまたいで移動をする際、画面にはレトロチックな世界地図が広がります。

飛行機や船の進路が赤線となって線引きされ、テンポを崩すことなくインディがどのような経路で次の土地を目指しているかが分かるのが大きな特徴です。

通常、他の映画では他国などに舞台が変わる際には、単に画面が切り替わるだけのことがほとんどだと思います。

インディの辿る経路が、作品のテーマに沿った粋な演出によって表現されることにより、

「あ、今 移動(冒険)してるなあ…」

と、観ているこちら側も冒険を体感しているかのような没入感が味わえます。

 

物語は南アメリカの密林内に位置する遺跡を訪れたインディの冒険で幕を開けます。

さびれた遺跡内には大量の毒々しいタランチュラが徘徊していたり、大穴や床のスイッチと連動する吹き矢などの危険ながらも男心をくすぐるような罠で溢れています。

目当ての黄金の像を手に入れて脱出を図るインディに巨大な丸石が転がってくるシーンは、冒頭ながらもハイライト、まさに本作を象徴するシーンの一つでもあります。

作品の入りからこの迫力。

観客の心を早速奪い去っていく展開は流石です。

 

本作の音楽を、かの有名なジョン・ウィリアムズが担当していることも忘れてはいけません。

中でも後のシリーズのメインテーマともなる『レイダース・マーチ』はあまりにも有名で、スリルとロマンに溢れる冒険を壮大にイメージしながらも、誰もが容易に口ずさめて耳残りもいいキャッチーなテーマ曲に仕上がっています。

映画史上、屈指の名曲と言っても過言ではありません。

例えば他にも、前述した南アメリカの遺跡内で、インディが黄金の像に辿り着くもそのあまりの輝き具合に思わずまじまじと見入ってしまうシーンがあります。

この瞬間の音楽が、黄金の像の価値と壮麗さを強く表現するかのようで、短いながらも個人的にはかなり心に響く音楽となっています。

 

 

・魅力溢れる主人公、インディジョーンズ

『スター・ウォーズ』のハン・ソロ役が当たり役となったハリソン・フォードは、その後本作で演じた主人公インディ役がハン・ソロ以上のハマり役となり、その人気を不動のものとして本格ハリウッドスターの仲間入りを果たしました。

ハリソンの色気さえ漂うダンディズムな顔立ちが、インディの伊達男なキャラクターと見事にマッチしているんですね。

もちろんハリソンが持つ魅力だけではなく、スピルバーグルーカスが生み出した「インディ」という人物像もたまらなく素敵なんです。

使い古されたフェドーラ帽とジャケットに身をまとい、武器や探索の手助けとして勇ましく牛追いムチを振るうその姿は、シルエットを見ただけでキャラのイメージがしやすく、見た目だけでキャラクターの印象が定着しやすいのです。

さらには、ユーモアがあって知的、そして勇ましいというキャラ造形の他にも「蛇が苦手」(ちゃんとストーリーにも活かされてる)という弱点までもが事細かに設定されています。

そして無類の女好き 笑

失敗を犯してしまったときには分かりやすく落ち込む様子を見せるなど、人間臭い側面を見せるのも親しみが湧きますよね。

 

お宝を目前にしたり謎解きを行う最中に目を輝かせたり、お宝の話になると妙に会話のトーンが高まるなど、彼の考古学者としての素の反応を見るのも楽しいです。

「アークのために考古学の道へ進んだも同然」と打ち明け、物語の終盤でそのアークを目前にしながらも

「アークはくれてやるからマリオンを放せ!さもないとアークは木っ端みじんだ」と、ロケットランチャーを手にナチスに取引を迫るインディ。

しかしアークを「捨てる」ことはできても、結局「破壊」することができなかったその悲しげな表情からも、考古学を志す者としてインディが掲げる精神が垣間見え、キャラに作りこまれた深みを感じることができます。

・古典的だが堅いアクション

引用元:https://www.lucasfilm.com/productions/raiders-of-the-lost-ark/

激しい銃撃戦、腕っぷしの殴り合い、危険なカーチェイス。

本作に用意されたアクションは、いずれもまさにアクションの王道スタイル。

見方によっては古典的にも映るアクションですが、歯切れとテンポの良さ、そして危険と隣り合わせのギリギリのスリルを演出することによって魅せ方(見せ方)にも迫力が生まれており、かつ王道の良き味も堪能できます。

火が舐めるように走る酒場での乱闘、エンジンが暴走したプロペラ輸送機の足元で大男との立ち回りなど、ひと工夫入れたアクションステージも観ていて楽しいです。

中ボス的存在の大男との格闘は、後のシリーズや同ジャンルの他作品に少なからず影響を与えていることが分かります。

ちなみに酒場とプロペラ機で登場する大男は、スピルバーグお抱えの名スタントマン、故パット・ローチ

そう、なんと同一人物が演じているんです。

 

さらわれたマリオンを追いかけるためにエジプトの市街地を駆け巡るインディが出会ったのは、巨大な剣を手にした黒ずくめの強そうな男。

果たして、インディとどのような大立ち回りを見せるのか!?

と期待させておきながら、得意げに剣を振り回す男に対して、やる気のなさそうな表情を見せたインディは銃を発砲して相手の男を何と一発KO。

この外しには大いに笑わされました。

余談ですが、実際はこの2人の派手なバトルが展開される予定だったのですが、ハリソンは撮影中に体調を崩しており、激しい動きができなかったそうです。

不調のハリソンを気遣った結果なのですが、思わぬ名珍シーンが生まれましたね。

・一流スタントマンたちの芸当

中でも目を引く迫力を見せるのが、インディがナチスに奪われたアークを取り返すために、馬に乗ってアークの積まれたトラックを追跡するシーンです。

馬からトラックへ飛び移り、運転席を奪い取ってナチスらのサイドバイクや武装車両といった追っ手を次々とかわしていきます。

このシーンの何が巧みなのかというと、ずばりスタントマンの活躍ですね。

トラックの荷台でアークを警護していた兵士たちが次々と運転席のインディに迫りますが、インディのハンドリングに耐えられずに次々と落下していきます。

この兵士たちの落下の様子が本当に素晴らしい。

危険ながらもスタントマンにしかできない受け身の数々。

暴走するトラックを市民(スタントマン)がギリギリでかわしていくなど、スリルを煽るようなスタントマンの使い方が上手い。

主演のハリソンも例外ではなく、危険なシーンではスタントマンを使っています(と言っても、ハリソンは自らアクションこなしているシーンも多いです)。

このシーンではインディが走行中のトラックのボンネットから落とされ、しがみつきながら車両の下を引きずられて荷台へと移動するという、まさに本作のアクション代表とも言える、息を飲むスタントアクションが披露されます。

ここでのインディの顔は激しい動きと帽子の陰によって顔が不鮮明となっており、「あ、これスタントマンだ」と目が肥えている人なら容易に判断できます。

だけど、そこが良いんですよね~。

役者とスタントマンの使い分けの絶妙な上手さが申し分なく好きなんです。

本作に集結したスタントマンたちはまさに選りすぐりのプロフェッショナル。

他のアクションシーンでも体を張ったスタントマンたちの活躍を確認できます。

縁の下の力持ちであるスタントマンにしかできない芸当と、それを惜しみなく披露する機会を用意したスピルバーグ監督の功績はあまりにも大きいのです。

・ナチスとアーク

引用元:https://www.lucasfilm.com/productions/raiders-of-the-lost-ark/

アークを巡ってインディと対立する組織のナチス・ドイツ。

本作でナチスがアークを狙う理由として、ナチスの最高指導者であるアドルフ・ヒトラーが世界征服に向けてアークの神秘的な力を利用しようとしているためです(本作にヒトラー自身は登場しません。)。

そのため、ヒトラーはフランス考古学者でありインディのライバルでもあるべロックを雇い、アーク探索の指揮をとらせています。

面白いことに、史実上でヒトラーは大のオカルト好きであることが語られているのです。

実際のヒトラーのオカルト好きに注目した着眼点がユーモラスであり、ナチスがアークの争奪戦に参戦する流れを自然に作り出し、かつ主人公に群がるザコポジションの敵を多数配置することにより、

インディが活躍を見せるシーンの爽快感を高めています。

またナチスは実際に存在した組織なので、想像上のものとは違って物語にリアリティが生まれていますね。

 

物語の終盤、インディに奪われたアークを再度奪い返したナチスは、アークをギリシャの沖にあるクレタ島内の秘密基地に輸送します。

そこでべロックは、ヒトラーに見せる前にアークの中身をハッキリさせる必要があると、アークを開けるための儀式を行うことをナチスに提案して納得させます(恐らくべロックの考古学的好奇心の方が勝ったゆえの提案)。

儀式の最中、蓋を開けたアークの中から何体もの精霊が飛び出し、宙を泳ぎながらナチスやべロックらに突如として牙を剥きます。

この真っ白で邪悪な精霊たちが箱から飛び出し、ナチス一味を血祭りにあげていくシーンはまさに特撮による視覚効果の腕の見せ所。

絶叫するゲシュタポ(ドイツ秘密警察)のトートの顔が急速に溶けていく光景はその最たるもので、特殊な顔の模型が熱で溶ける様子を低速度で撮影しており、幼い子供心としてはその生々しいグロさが印象的でした。

一連のシーンにおけるアナログながらも決してCGでは表現ができない質感は、他では味わえない見所です。

30年前の当時の他作品と比べても、そのクオリティは最先端であったことが一目瞭然ですよ。

・アークの行方は・・・?

引用元:https://www.lucasfilm.com/productions/raiders-of-the-lost-ark/

ラスト、インディはアークを見事手に入れ、アメリカへと持ち帰ることに成功します。

アークが博物館に寄付されると期待していたインディとマーカスですが、なんとアークは今回のミッションの依頼主であるアメリカ陸軍の諜報部員に没収されてしまいます。

当然納得のいかないインディはアークの価値を訴えますが、諜報部員は「トップメンバーにお任せください・・・」をただ繰り返すだけ・・・。

アークは表面には「開封禁ず」の印字がされた木箱に入れられ、謎の倉庫らしき場所に保管されます。

その倉庫内の広さは尋常ではなく、アークの入った木箱と同じような木箱が積み上げられ、延々と広がっていた・・・という場面で物語は終了します。

そう、今回の争奪戦の果てにアークを手に入れたアメリカは、ナチスのような奴らが再びこの力に触れないために、謎の倉庫(エリア51)に封印をしたのです。

つまりアメリカ政府機関は、自国の脅威になるアークの存在をもみ消しました。

そこにはアークの他にも、アメリカが外部に見られたくない、または隠し通そうとしている何かが無数に保管されているというオチです。

まるでアメリカの持つ絶対的な力が固辞されているかのような、世界のすべてを独占できることを映し出した、皮肉じみたラストでした。

ちなみにこの謎の倉庫は、後のシリーズで意外な形で再登場をすることになるので、倉庫の持つ意味をちゃんと覚えておきましょう・・・。

■日本がらみ

・インディがアメリカからネパールへ向かう際、インドネシアを経由しています。前述した画面の地図演出上では、当然ながらインドネシアの北に日本列島がチラッと映ります。太平洋戦争前であるし、日本を経由したほうが早いんじゃないかなーと思ったんですけど、当時の日本経由では利用ができなかった航路なのかもしれませんね(歴史に疎いので申し訳ありません・・・)。

 

■鑑定結果

 

Jing-Fu
Jing-Fu

スピルバーグルーカスが最も得意とする「冒険心とロマン」が前面に出された、冒険映画の金字塔。

管理人の少年心を鷲掴みにし、映画好き人生へと誘ってくれた思い入れのある作品です。

ですがひいき目とかは特に関係なく、

 

 

鑑定結果:ミスリル映画(☆9)

 

となります!!

 

東京ディズニーシーのアトラクションに乗る前に本作を観れば、もうニヤニヤが止まりませんよ・・・。

 

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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コメント

  1. waniwani より:

    また再び鑑賞したくなりました。全シリーズの中でも最初の作品でここまで夢中になれる作品はそう他にはないかと…素晴らしい作品ですよね!

    • Jing-Fu Jing-Fu より:

      コメントありがとうございます!
      6歳の子供の心をも奪い去ってしまった戦犯なので、老若男女問わず夢中になれる素晴らしいエンタメ作品ですよね!

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