みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。
今回鑑定をするのは『海上48hours 悪夢のバカンス』です。
『海底47m』の製作陣による、ワンシチュエーション型のサメホラー映画です。
海の上に取り残された1台の水上バイクを舞台に、バカな大学生5人組が凶暴なサメに襲われていく様子が描かれます。
『海底47m』と同じく、堅実で面白いサメ映画となっています。
そんな『海上48hours 悪夢のバカンス』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。
アメリカのスラッシャー映画のサメバージョン!?
目次
■『海上48hours 悪夢のバカンス』のあらすじと基本情報
まずは予告編をどうぞ☆
(C)Vitality Jetski Limited 2021
■あらすじ
春休みの最後の旅行としてメキシコのビーチにバカンスにやってきたナット(ホリー・アール)たち大学生5人組。旅行最終日の朝、ビーチの一角で見つけた水上バイクを無断で使用して沖に遊びに出かけた彼らだったが・・・。
(C)Vitality Jetski Limited 2021
■原題:Shark Bait
■発掘国/制作年:アメリカ(2022)
■上映時間:85分
■監督:ジェームズ・ナン
■主要キャスト
ナット:ホリー・アール
トム:ジャック・トゥルーマン
ミリー:キャサリン・ハネイ
タイラー:マラキ・プラー=ラッチマン
■『海上48hours 悪夢のバカンス』のネタバレ感想と考察
それでは鑑定していきましょう!
ネタバレ①:自業自得でサメに喰われていくバカ共
本作はメジャー枠では『海底47m 古代マヤの死の迷宮』以来久々の全国ロードショーなサメ映画なわけで、それがこのクソ暑い真夏に公開されるということもあって自然とこの界隈は盛り上がっていましたね。
現代サメ映画の中でもサプライズヒットとなった『海底47m』シリーズに関わっていたスタッフが製作したというだけで、あたかも続編のようなタイトルを付けられている本作だけど、原題は『Shark Bait』=「サメの噛みつき」という直球タイトルなので特に関係ないです。しかも実は劇中では48時間も海上に取り残されておらず、言ってもせいぜい30時間くらいだと思うので、そっちの意味でも関係ないったらない。
とまあタイトルの方はさておき、流石は『海底47m』と同タイプの作品。正統派のサメホラーとしては十分楽しめる部類になっていました。まず物語の中心となる大学生男女5人組が酒、セックス、おちゃらけと『フローズン』のバカ3人組を超える絵に描いたようなアンポンタンのノータリン共で、勝手に水上バイクを盗んで勝手に海上で遭難して勝手にサメに食われていくという、全くもって同情の余地が湧かないストーリー。天邪鬼な管理人はこういうバカ陽キャが死んでいく映画が好きなので、心の中はすこぶる晴れていました。ノータリン学生たちが1人ずつ堅実に血祭りに上げられていくプロットはサメ映画というより、『13日の金曜日』などのアメリカンスラッシャーホラーの殺人鬼をサメに置き換えていると表現した方が良いのかも。
繰り返しますが5人の大学生共がノータリンの極み。主人公のナットちゃん(かわいい)は根は良さそうな子だけど、それ以外の奴らは本当にバカ。水上バイクの鍵を盗んでサルのようにテンションが上がり、「チキンレースすっぞ!!w」と水上バイク同士で正面衝突スレスレにすれ違おうとしたら本当にクラッシュして、その衝撃で1人の脚の骨が飛び出て「痛いよ〜助けてママ〜涙」とみんな青ザメて、おまけに水上バイクも壊れてしまうというバカの極みw 現実世界でも未だに不道徳な不祥事を起こして問題となる学生が日米問わずよくニュースで見かけるので、結構リアルな出来事に観えましたね。

冒頭から漂流までの時間が短く展開が早く、さっさとノータリン共の阿鼻叫喚劇にシフトするのも良かったです。
そんなこんなで陸に帰れなくなったナットちゃんたちだけど、漂流中に身内の中での浮気が発覚してめちゃくちゃ険悪な空気となる・・・と思ったけど、そこまで浮気でドンパチしないんですよね、彼ら。決してつまらなくはないですが、この浮気というネタをもう少し活かしてドロドロのドラマが展開できてればもっと楽しかったかも。あとは本作、『海底47m』シリーズと比べると恐ろしいほど伏線というものが存在しておらず、観たまんまというかちょっと強引に感じるようなストーリー展開も散見してるんですよ。でもこれはこれで頭を無駄に働かせることなく素朴に楽しめるので、単純にバカ共がサメの恐怖に踊らされていく様をポカーンと眺めていたい人にもおすすめの仕様になってます。
余談ですけど、ナットちゃんの彼氏を寝取ったミリーが、どう観ても乳のでかいジョン・トラボルタにしか見えませんでした。

調べましたけど、演者は特にジョン・トラボルタの娘ということでもないみたいですね笑
ネタバレ②:血まみれ芸達者なサメ先生
舞台がほぼ1台の水上バイクのみと、登場人物5人に対してワンシチュエーションスリラーものの中でも一際限定的な舞台設定となっていますが、演出と展開が堅実なので、意外と退屈な感じはしませんでした。むしろ狭すぎる水上バイクのすぐ下に凶暴なサメが泳いでいるという絶望感が増しており、3人しか乗れない唯一の足場である水上バイクを巡って「俺も乗せろ!」と全員がひっくり返ってギャーギャー騒ぐパニック劇もなかなかのもの。「サメが足元を漂っている、あるいは漂っているかもしれない」と感じさせ匂わせる海洋恐怖症泣かせの演出もかなり意地悪で普通にビビります。サメもパワー一辺倒の噛み付いて丸呑みにしてくるのではなく、ミリーが下半身を喰われて『エイリアン2』のビショップみたいな格好になったり、トムが絶妙に痛すぎる腹のえぐられ方をして徐々に血を失っていく即死できない苦しい様を見せつけられたり、本作のサメ先生の芸達者な攻撃方法にはシンプルに身震いしますね。
そんなサメ先生、ラストには浅瀬でナットちゃんを追い詰めるんですけど、『ピノキオ』のクジラみたいなバカなことをして最高にマヌケな醜態を晒してしまうのも微笑ましかった。
■鑑定結果

シンプルなスラッシャーサメ映画であり、バカな陽キャラへの戒め的パニック作品としておすすめです。
■最後に
他のサメ映画はこちら☆
・『海底47m』
それでは今回の鑑定はここまで。
またお会いしましょう!
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