【ネタバレ/感想】アマプラ映画『サマリタン』の鑑定【ラストは? スタローンは?】

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(C)2022 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved.

 

Jing-Fu
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みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

今回鑑定をするのは『サマリタン』です。

ハリウッドアクションスターのトップであるシルヴェスター・スタローンが、かつてスーパーヒーローと称えられていた老人を演じる異色のダークヒーロー映画です。

スタローン版の「舐めてた相手が〇〇だった」映画でもあり、スタローンが初めて超人ヒーローを演じるレアな作品です。

そんな『サマリタン』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。

スタローンの正体が中々衝撃的!?

 

■『サマリタン』のあらすじと基本情報

まずは予告編をどうぞ☆

シルヴェスター・スタローン主演!映画『サマリタン』US予告編

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■あらすじ

かつてグラニッドシティで生まれ、スーパーパワーを持つ双子として、正義に目覚めたサマリタンと悪の道に走ったネメシス。互いに歪み合う兄弟は発電所で決戦を繰り広げ、2人とも発電所の爆発に巻き込まれて生死不明となる。数十年後、グラニッドシティでは貧富の差が広がっており、浮浪者やチンピラで溢れる治安の悪さが目立っていた。母親と2人で暮らすサム(ジャヴォン・“ワナ”・ウォルトン)は、正義のサマリタンがまだ生きていると信じている少年だが、ある日ゴミの収集業者のジョー(シルヴェスター・スタローン)と出会い・・・。

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■原題:Samaritan

■発掘国/制作年:アメリカ(2022)

■上映時間:102分

■監督:

ジュリアス・エイヴァリー

■主要キャスト

ジョー・スミス:シルヴェスター・スタローン

サム:ジャヴォン・“ワナ”・ウォルトン

アルバート:マーティン・スター

 

■『サマリタン』のネタバレ感想と考察

①舐めてた相手がスタローンだった

②スーパーアーマーでドヤるスタローン

それでは鑑定していきましょう!

 

ネタバレ①:舐めてた相手がスタローンだった

ついに来ました! 我らがスタローン版の「舐めてた相手が実は◯◯だった」映画が。まあキアヌ・リーブス『ジョン・ウィック』ジャッキー・チェン『ザ・フォーリナー 復讐者』などと比較するとちょっと物語の趣旨自体は違うのですが、昨今の往年のアクションスターたちの中で一種のトレンドとなっている「舐めてた相手が実は◯◯だった」を、ハリウッドアクションのボス的存在であるスタローンが汲み取ってくれたことで映画男子は全員幸せです。しかも今回は「舐めてたジジイがかつてのヒーロー、スーパースタローンマンだった」という設定になっていて、スタローンが主演映画で初めて超人ヒーローを演じているとしても希少度の高い映画になってるんですね〜。あ、黒歴史の『ジャッジ・ドレッド』はカウントしなくても大丈夫ですよね?笑

Jing-Fu
Jing-Fu

1作品で2つの新規開拓を進めたスタローン、76歳でまだまだ意欲が溢れ出てますね!

 

ヒーロー映画とはいえ、昨今ハリウッドで乱立するそこらのヒーロー映画とは一味違う。本作には華のあるポーズを決めるヒーローなんて出てこないし、正義が悪を倒すという単純な構図でもないんですよね。ジョーやサムの生い立ちや境遇、物語の新興背景に舞台となるグラニッドシティ全体の雰囲気も、全てが残酷で、低俗で、不憫で、とにかくこの世の綺麗事とは無縁のダークな作品になってます。さっきからヒーローと連呼しているけど、実はジョーの正体はサマリタンではなくネメシス、つまりアウトローであったことが終盤で明かされるヒネリの巧みさ(気抜きすぎて全然予想できなかった汗)も含めて、他のヒーロー映画とは一線を下してると思います。最後まで観ても結局ジョーが完全なる悪の存在であったかどうかは濁されたまま終わるし、「悪党だけが悪事を働くわけではない」という妙に深みのあるセリフを示しながら、敵に対しては容赦のない鉄槌を下してぶっ殺す完全に悪で極端な一面もあって、ダークヒーローだとしてもかなりの風変わりなキャラクターなんじゃないでしょうかね。

Jing-Fu
Jing-Fu

スタローン主演作品とは言え、脳筋映画でないところがミソですよ。

 

ネタバレ②:スーパーアーマーでドヤるスタローン

スタローンがスーパーヒーローなんて楽しみやな〜」とウキウキしてましたが、前述した作風からもお分かりの通り、本作でスタローンはカッチョイイマントをたなびかせたり、青空を切って飛んだり、目からビームを発射することもありませんでした。じゃあ期待はずれなのかと言われればそうでもなく、むしろドストライクなアクションを見せてくれるのがスタローン。これまで超人的な筋肉でハリウッドアクションを支えてきたけど、本当の意味での超人を主役で演じるのは初めてのこと。本作のスタローンは基本的に通常攻撃が効かない鋼のボディを持ってて、いわゆるウィル・スミス『ハンコック』とかシュワちゃん『ターミネーター』の状態に近い。そんな感じで、ダメージを気にすることなく、ゲーム用語で例えると常時スーパーアーマー状態で動けるスタローンの殴りっぷりが最高にエゲツない見所になってます、本作。

それをたっぷりと堪能できるのは、囚われたサムを救うために単身敵のアジトに乗り込んだジョーが暴れる終盤。ザコ敵が嫌というほどひしめく一見四面楚歌の状況で、裏を返せばこれは全部スタローンにボコられる要員として序盤から伏線の役割を果たしていた駒だったのかと気づいて感心する。ここから怒涛のスタローン無双が始まります。相手の攻撃を全く気にしないスタローン、強すぎる。相手の攻撃を受けながら強引に自分の拳を振り上げて叩き込んでくるゴリ押しスタローンほど怖いものはないでしょう。スマブラで言えば、大剣を頭上で構えてプルプルしているガノンドロフの正面からうっかりとパンチ連打を入れてしまった時の、あの絶望感だ。強面を強調させる髭面と威圧感抜群の巨躯、スタローンだからこそ醸し出せるあの風格がパワフルなアクションをより引き締めているように感じました!

普段は格闘系のスターに酔いしれているけど、やっぱりこう拳一つというか、パワー一辺倒で暴れ回るハリウッドの筋肉アクションスターというのも捨て難いよね〜。しかも単にハリウッドな暴れ方をするのではなく、ちょっとした長回しがあったり、ジャッキー節でアイテムを駆使しながら闘ったりとそれなりにバラエティに富んだ立ち回りになってますよ。消火栓のアイデアとか面白かったもんなあ。よく考えれば『ロッキー』以外で銃器を一切使用しない戦闘スタイルのスタローンというのもレアな役所かも。

Jing-Fu
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そうそう、本作はシュワちゃん『ターミネーター ニューフェイト』ジャッキー『ナイト・オブ・シャドー 魔法拳』みたいに、スタローンがディープフェイクで若返るショットがあるので女子も必見ですよ。

 

■鑑定結果

Jing-Fu
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劇場ではなくアマプラでしか見れないのが残念なほど迫力のある作品でした!

鑑定結果:エメラルド映画(☆8)

 

■最後に

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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