【ネタバレ/感想】映画『DUNE/デューン 砂の惑星』の鑑定【ラストは? サンドワームは?】

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Jing-Fu
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みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

今回鑑定をするのは『DUNE/デューン 砂の惑星』です。

名作SF小説「デューン」を、『ブレードランナー2049』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映像化した作品。

主演の人気若手俳優であるティモシー・シャラメをはじめ、レベッカ・ファーガソンゼンデイヤジェイソン・モモアジョシュ・ブローリンなど招集された大物俳優たちが宇宙の壮大な物語を彩ります。

そんな『DUNE/デューン 砂の惑星』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。

格闘シーンのバリア効果とは・・・?

 

『DUNE/デューン 砂の惑星』のあらすじと基本情報

まずは予告編をどうぞ☆

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』US版本予告 2021年10月15日(金)全国公開

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■あらすじ

西暦10190年。広大な宇宙帝国を築きあげた人類は、厳しい身分制度のもと、各惑星を1つの公家が治めることによって成り立っていた。ある日、海洋惑星のカラダンを統治するアトレイテス家のレト・アトレイデス公爵(オスカー・アイザック)は、帝国の皇帝から宇宙で最も価値のある資源「メランジ」が採掘される唯一の星である「デューン」の管轄を任されることになった。これを受け入れ、早速愛妾のレディ・ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)、息子で後継者の未来を読む力を持つポール・アトレイテス(ティモシー・シャラメ)、信頼できる部下たちを連れてデューンに向かうレト・アトレイデス公爵であったが、・・・。

 

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■原題:Dune

■発掘国/制作年:アメリカ(2021)

■上映時間:155分

■キャッチコピー:全宇宙から命を狙われるひとりの青年に、未来は託された。

■監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

■主要キャスト

ポール・アトレイデス:ティモシー・シャラメ

レディ・ジェシカ:レベッカ・ファーガソン

レト・アトレイデス公爵:オスカー・アイザック

スフィル・ハワト:スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン

ユエ医師: チャン・チェン

ガーニー・ハレック: ジョシュ・ブローリン

ダンカン・アイダホ:ジェイソン・モモア

ウラディミール・ハルコンネン男爵:ステラン・スカルスガルド

グロッス・ラッバーン:デイブ・バウティスタ

チャニ:ゼンデイヤ

スティルガー:ハビエル・バルデム

 

『DUNE/デューン 砂の惑星』のネタバレ感想と考察

①全てが画になる美しさ

②武器格闘アクション×バリア

③デカすぎサンドワーム

それでは鑑定していきましょう!

 

ネタバレ①:全てが画になる美しさ

鼻に伸びているのは棚引く髪ではなく、呼吸チューブ。

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時間の都合が合わず、通常上映で観てきました。でもやっぱり皆さんが絶賛しているほど、映像美は凄かった。これは完全にIMAX案件。無限に砂が広がる惑星デューンの景観、燃え上がる炎、差し込む光、闇夜を照らす爆撃、画面を覆い尽くす砂嵐、全てが画になる美しさ。独特なコントラストの映像表現と壮大な世界観はさすがは『メッセージ』『ブレードランナー2049』の監督であるドゥニ・ヴィルヌーヴらしい手腕だな〜と思った。ハンス・ジマーが奏でる神秘的で雄大な音楽、体の芯まで震えるような迫力ある重低音にも騒然とさせられました。

ストーリーの語り方もドゥニ・ヴィルヌーヴ監督節が前面に出てると言うか、ちょっとクセが強め。夢?予知夢?と現実が錯誤する特殊なストーリー進行は、伏線が絶妙に張られながらも、監督らしい色彩とふんわりした撮り方で幻想的かつ不思議な気持ちにさせてくれる。色彩といってもコントラストにバリエーションがあるわけでなく、極めて淡色に抑えられているので、世界観と反比例してちょっと地味な印象ではある。原作小説やデヴィット・リンチ版の映画にノータッチでゼロスタートの自分にとっては序盤から急足でつづられていく組織、種族、それらの関係性や名前、とにかく登場する概念と情報量が多く、世界観にしがみつくのがやっとでドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の映像哲学ワールドには置いてけぼりにされてしまいましたね笑 まあもの凄く簡単に言うと「宇宙で犬猿の中であるアトレイテス家とハルコンネン家の2つの公家があって、ハルコンネン家が裏でタッグを組んだ帝国の皇帝によってカオス真っ只中である砂の惑星の管轄を任されたアトレイテス家が、色んな課題で手が回ってない状況になって「しめた!」と言わんばかりにハルコンネン家によって根絶やしの陰謀を企てられる」と言った感じですかね。『スター・ウォーズ』の支配勢力とレジスタンスの関係性ではなく、スパイス=香辛料を巡った壮大な宇宙の2大派閥の喧嘩話だった。実は本作は2部作の内の序章にすぎない物語らしく、ラストになっても特に何も解決しずに終わってしまったけど、あと1作で全て綺麗に締められるんだろうか。

あと、「砂の惑星」ってタイトルぐらいだから、序盤以外は常に画面が乾いている! 序盤以降はとにかく画面に水っけが見当たらず、視覚でここまで喉が乾く映画は初めてだった笑 だから本作を観るにあたっては是非とも売店でドリンクを購入することを勧めたい・・・んだけど、かと言って水分補給をしてしまうと155分という長尺に膀胱が悲鳴をあげ始める、まるで諸刃のつるぎのような映画だったのだ笑

 

ネタバレ②:武器格闘アクション×バリア

武器アクションの第一人者はジェイソン・モモア!

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本作の世界観独自の技術として、全身を覆うことができるバリア機能というものがあったのが興味深かった。このバリア機能、強力な打撃や鋭い斬撃などをを無効化できる一方、ゆっくりとした動きの攻撃は簡単にすり抜けられてしまうという弱点が存在する。SF映画においてバリアって完全無敵の防御手段であったり、バリアの効力が切れるか切れないかの緊張感の引き立て役としてしか観たことがなかたけど、そんなバリアの概念の意表を突く穴の設定が斬新でしたね。これがバトルシーンにおいて個性的なエッセンスに・・・は残念ながらなっていない。「ゆっくりとした、弱い動き」の定義がいまいち分からず、武器を用いた格闘戦が主流の本作において、激しい立ち回り中には普通の打撃や斬撃で相手が倒れているようにしか見えないため、あまりこのバリアが意味を成していないような気がするけどなぁ。

アクアマンことジェイソン・モモアやサノスことジョシュ・ブローリンなどの屈強な筋肉俳優が揃えられていることもあり、武器格闘アクションには安定した見応えがありました。しかもカメラを変に動かさず、あくまでも役者自身の動きにフォーカスを当てているので一連のムーブメントが非常に観やすかった。主演であるティモシー・シャラメはガリガリなのか細マッチョなのか際どい線だったけど、動くときにはとことん動き、長回しの立ち回りも華麗にこなしていたので感心感心。

Jing-Fu
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デイヴ・バウティスタがそこまでアクションをしてくれなかったのが物足りないポイントかな〜。

 

あと、本作に登場するガンシップのオーニソプター、通称「羽ばたき機」も物凄く男心に刺さるマシーンで空中アクションを引き立てていた。機体にトンボの羽のような翼が付いていて、これが文字通り虫の羽ばたきのように「ポコポコポコ、ヴーーーン」て高速で動いて飛ぶことができる。完全無機質な機械の動きも好きだけど、こういうメカニック×バイオチックなギミックも男は好きなはず笑 宮崎駿が食い付きそうな機械仕掛け、と言えば伝わるでしょうか。

Jing-Fu
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ちなみに本作の原作は、宮崎駿『風の谷のナウシカ』を製作する際に影響を受けたとも言われています。

 

ネタバレ③:デカすぎサンドワーム

グラボイズもびっくりのデカさ。

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砂の惑星に生息する規格外のモンスターである砂虫=サンドワーム。これがまたアホみたいなデカさで、それこそ『スター・ウォーズ』のタトゥイーンにいたサルラックなんて比較にならず、砂の上を歩いていようもんなら『トレマーズ』のグラボイズのように高速地中移動で接近され、『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズチェスト』のクラーケンのようにお口で吸い込まれてしまうのだ。砂の上から岩の上に逃げる展開はまんま『トレマーズ』だったが、これは多分バート・ガンマーでも始末できないデカさだろう笑 とにかく巨体なので、砂の中から牙がビッシリと詰まった口がじんわり浮き出てくる様子のインパクトはかなり衝撃的だった。続編があるのであれば是非とも再登場してもらって、「サンドワームが徘徊する砂の上で2大軍勢の闘い」みたいなアクションステージへの華の添え役として暴れ倒してもらいたい。

Jing-Fu
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その全貌が映るシーンはあるものの、ちょっと暗すぎてよく見えなかったのが消化不良です。

 

■鑑定結果

Jing-Fu
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155分の時間にさえも収まり切らない壮大な世界観とストーリーは見応えがあり、スクリーン映えする映像日と音の迫力には思わず圧殺されそうだけど、拘束時間の長い状況でドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の頭の中のキャンバスを理解するにはちょっと人を選びそうな作品です。

 

鑑定結果:ダイヤモンド映画(☆7)

 

■映画『DUNE/デューン 砂の惑星』はどんな人におすすめ?

 

・SF映画が好きな人

ティモシー・シャラメのファンの人

・壮大な世界観とストーリーが気になる人

 

■最後に

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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