【ネタバレ/感想/考察】映画『バズ・ライトイヤー』の鑑定【ラストは? ザーグの正体は?】

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(C)2022 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

 

Jing-Fu
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みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

今回鑑定をするのは『バズ・ライトイヤー』です。

ディズニーピクサーの大人気シリーズ『トイ・ストーリー』を原作とし、シリーズの顔でもあるバズ・ライトイヤーが主人公となる作品です。

従来のシリーズとは物語上の関係性がなく、いわゆるスピンオフ作品で、おもちゃのバズというキャラクターの世界観で描かれるストーリーとなります。

そんな『バズ・ライトイヤー』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。

ザーグの設定が大きく改変されている!?

 

■『バズ・ライトイヤー』のあらすじと基本情報

まずは予告編をどうぞ☆

「バズ・ライトイヤー」日本版本予告 7月1日(金)公開!

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■あらすじ

スターコマンドのスペースレンジャーと呼ばれる優秀な隊員の1人であるバズ・ライトイヤー(クリス・エヴァンス)は、仲間たち乗組員1200名が居住可能な惑星を探している中で、自分のミスによって危険な惑星に全員の乗った宇宙船を不時着させてしまう。故郷に帰るためのハイパースペースシステムも全て壊れてしまい、乗組員は全員この惑星での居住を余儀なくさせられる。1年後、新たに発明したハイパースペース技術の実験に、仲間たちへの大きな責任を感じているバズは名乗りを上げるのだが・・・。

 

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■原題:

■発掘国/制作年:アメリカ(2022)

■上映時間:105分

■監督:アンガス・マクレーン

■主要キャスト

バズ・ライトイヤー:クリス・エヴァンス

イジー:キキ・パーマー

ソックス:ピーター・ソーン

モー:タイカ・ワイティティ

ダービー:デール・ソウルズ

ザーグ:ジェームズ・ブローリン

 

■『バズ・ライトイヤー』のネタバレ感想と考察

①活劇スタイルの楽しいアクションの連続

②ザーグの改変の理由は?

それでは鑑定していきましょう!

 

ネタバレ①:活劇スタイルの楽しいアクションの連続

本家シリーズの『トイ・ストーリー4』が思わずお気に入りのおもちゃをぶん投げたくなるあんまりな内容だったことと、本家おもちゃシリーズとは関係性がないことからそこまで期待はしてなかった作品。それでも、ここ最近コロナの影響もあってずっとディズニー+での配信スルーに限定されていたピクサー作品が、実に2年ぶりに劇場公開すると聞けばやっぱ浮き足立ちますよね〜笑

そんな感じでハードルを下げていたこともあってか、これが思いのほか楽しく面白い作品として堪能ができたんですよね。ガチガチの宇宙SF系作品ってそこまで好きではないんですけど、むしろ地に足を付けたドタバタアクションが演出が多めでドストライクの展開。冒頭から終盤まで、数分に一度は何かしらのハラハラドキドキするアクションやギリギリを煽るパニックが挿入される、いわゆる王道の活劇スタイルでスリルを継続させるのが上手い。どうせならバズが「アチョー、アチョー」と雄叫びながら空手チョップを出しまくる(『トイ・ストーリー』1作目でウッディに無理矢理やらされてたやつ)格闘アクションもあれば文句なしだったんですけど、まあ贅沢は言いますまい笑 あ、でもソックスに向かって型を披露する描写はあったので、きっと格闘術の心得もあるんだろうな、バズ。まあ個人的な願望は置いといて、ディズニーらしいコミカルさとちょっと癖のあるメンバーとのチームワークも含めて、アクションシーンに限ってはシンプルイズベストな娯楽要素がたっぷり詰まってました。

物語が進むにつれて、状況に応じて腕のレーザーポインターや背中のウイングなどのガジェットが装備されていき、ファンが見慣れたバズ・ライトイヤーの姿が完成していく演出もニクいしワクワクしますね。本作は『トイ・ストーリー』のアンディ少年がバズを好きになるきっかけとなった映画」という着眼点が面白い作品で、なるほど、これはアンディ少年も親におもちゃをねだらざるを得ない「ぼくの心の映画」的なロマンはあると思います。他にもビームソードとか『ONE PIECE』のフランキーの腕みたいにジャラジャラ伸びるザーグの腕とか、少年はこういうのに目を輝かせますから。

Jing-Fu
Jing-Fu

ハムとハムでパンを挟むサンドイッチの飯テロも魅力。

 

考察:ザーグの改変の理由は?

『トイ・ストーリー2』で「お前の父は私だ」と「嘘だ〜」の『スター・ウォーズ』ネタを見事にパロディしてたこともあって、本作でもバズとザーグの関係性を親子だと確信していた人も少なくないというか、ほぼ100%の人がそうだったと思う。しかしここに最大のテコ入れが用意されてるのね。「ザーグ、バズの父親っしょ? おお、来るんか来るんか?」と期待が迫る中、ザーグの中からジジイバズの顔が現れ「父さん?」と原作を意識したセリフを用意しながら、なんとザーグは未来のバズだったという衝撃の改変が明らかに。なんでもこのジジイバズは仲間と会わずに遠い未来までハイパースペースをした後、未知の科学と出会ってタイムスリップ技術を手に入れ、過去をなかったことにしようと未来から過去のバズの元へタイムスリップしてきたという、「タイムパラドックスだ!」とドクが騒ぎ出しそうな事がサラッと語られます。同じ時間軸に2人のバズがいることに少々戸惑うも、まあSF映画ではよくある話で、本作の場合だとパラレルワールドという訳ではなく、ジジイバズがタイムスリップ技術を利用したせいで時間軸に分岐が現れた、とかかな?

何故原作のザーグの設定を変えたのか? 映画のハイライトとして盛り上がりにかけるからなんだろうか。原作ファンであればバズとザーグの関係性は既に知れた事なので、よくよく考えればそれはサプライズとしては機能しづらい。それにあの尺と設定でバズの父親がザーグになった経緯などを描くにはとても時間不足だと思う。実際、ザーグの正体が明らかになる寸前に「終盤までザーグがバズの父親だって伏線なんかなくね?」ってよぎったくらいですから、やっぱり単純な親子関係では色々と無理があったんだろうな〜。

主人公のバズは、多くの他者に影響を与えてしまった冒頭の自分の宇宙船コントロールミスをずっと引きずってます。その一方で、イジーたちジュニアパトロール隊たちと出会った現在もある。イジーたち仲間との出会いで長くに渡る孤独な心のトラウマへの固執から解放されたバズは、今を生きることを選ぶ。過去のミスを引きずる自分は、仲間達と出会わずに孤独に人生を過ごした未来のバズ=ザーグでもあるため、ザーグをハイパースペースに必要なクリスタルと共に木っ端微塵にしたバズは自分自身に打ち勝ったことになると解釈しても良さそうですね。そういう物語のテーマを主張する意味でも、ザーグの正体の改変は的外れだったとは言い切れないですね。

Jing-Fu
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エンドロール後にザーグが死んでないような映像も流れたので、続編があるのかも?

 

■鑑定結果

Jing-Fu
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王道を貫く、活劇スタイルの宇宙SFアクションは素直に楽しめました!

 

鑑定結果:ダイヤモンド映画(☆7)

 

 

■最後に

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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