【ネタバレ/感想】『シャドウ・イン・クラウド』の鑑定【ラストは? グレムリンは?】

パニック
(C)Atarangi Kiriata Limited 2020

 

Jing-Fu
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みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

今回鑑定をするのは『シャドウ・イン・クラウド』です。

ジョー・ダンテ監督の人気映画『グレムリン』からインスピレーションを受け、第2次世界大戦中のアメリカ爆撃機の中に突如出現したモンスターの脅威が描かれる戦争パニックアクション作品です。

『キック・アス』クロエ・グレース・モレッツが主演し、力のこもった演技とアクションを終始見せつけています。

そんな『シャドウ・イン・クラウド』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。

クロエちゃんVSグレムリンの格闘が最高!?

 

■『シャドウ・イン・クラウド』のあらすじと基本情報

まずは予告編をどうぞ☆

クロエ・モレッツVS大空の魔物グレムリン!『シャドウ・イン・クラウド』予告編

(C)Atarangi Kiriata Limited 2020

 

■あらすじ

第2次世界大戦中の1943年。婦人補助空軍の下級士官モード・ギャレット(クロエ・グレース・モレッツ)は、重大な機密書類が入った鞄と共にオークランドからサモアへと飛び立とうとしていた大型爆撃機B-17に乗り込む。機内唯一の女性、そしてよそ者として憚られたギャレットは、機体下部の銃座の中に半ば強引に押し込められる。乗組員らの舐めた言動にうんざりしながらコックピットの鞄をしきりに気にするギャレットをよそに、B-17はサモアに向けて離陸するのだが・・・。

 

(C)Atarangi Kiriata Limited 2020

 

■原題:Shadow in the Cloud

■発掘国/制作年:アメリカ(2021)

■上映時間:83分

■監督:ロザンヌ・リャン

■主要キャスト

モード・ギャレット:クロエ・グレース・モレッツ

ベッケル:ニック・ロビンソン

ジョン:カラン・マルヴェイ

ウォルター:テイラー・ジョン・スミス

ウィリアムズ:ビューラ・コアレ

トミー:ベネディクト・ウォール

ブラッドリー:ジョー・ウィロコフスキー

タガート:バイロン・コール

 

■『シャドウ・イン・クラウド』のネタバレ感想と考察

①オンオフがしっかりしたバカ映画

②リプリー化したクロエちゃん

それでは鑑定していきましょう!

 

ネタバレ①:オンオフがしっかりしたバカ映画

来ました、クロエちゃんの新作! 本国では2021年の正月に公開されているので、我々日本人は1年以上待機列に並ばされていたことになります。クロエちゃんのビッグネームを持ってしても公開までに時間を要するのか・・・。

それはそうと、「第二次世界大戦中のアメリカの爆撃機内が舞台で、クロエちゃんがグレムリンなる未知のモンスターに襲われる」というモノ好きクロエちゃん好きモンスター好きホイホイなパニック設定がたまらない本作ですが、まず1番驚いたのが、思っていたほどモンスターパニックをしていなかったということ。あれだけ宣伝にグレムリンをドドーンと出されていたから、もっと『エイリアン2』みたいにグレムリンが群れを率いてわんさか登場すると思いきや、実際に登場するのはたったの1匹! 物語の核となる部分はクロエちゃん演じるギャレットの素性が明らかになっていくサスペンスと、彼女が乗り合わせた爆撃機が日本の零戦から総攻撃を喰らって満身創痍で飛び続ける戦争アクションで、グレムリンはそんなてんやわんやの爆撃機内に紛れ込んだ、ギャレットたちにとって泣きっ面に蜂の一端に過ぎない存在だったのだ。

肝心のグレムリンについて、素性は必要最低限に抑えており、これといったバックボーンは明かされない。「結局何なのコイツ」と首を傾げるも、物凄くマヌケなデザインのインパクトの方が勝ってそんなことも気にならなくなる笑 出来損ないのコウモリみたいなビジュアルも相まってか、本作は中盤から怒涛のバカ映画展開を見せつけてきます。シリアスな空気の中にいきなりノリノリなポップミュージックを挿入してきて画面の士気を高めたりとか、『アンチャーテッド』みたいにクロエちゃんが強靭な握力で飛行中の機体の側面を進むとか、クロエちゃんが飛行機から落ちた!と思いきやその下で爆発した零戦の爆風で戻ってくるギャグ漫画みたいな展開とか、もうホントにやってることがバカ笑

しかし決してバカ映画に徹していないのが本作の良いところ! 中盤までのシリアス劇は恐ろしいほど真面目です。クロエちゃんが球体の銃座という閉所に閉じ込められた映像が延々と続くだけなのに、クロエちゃんの臨機応変な演技力、無線で聞こえてくる声のみで機内を想像するしかないハラハラ感、次第に明らかになっていく赤ん坊と父親(『ジュラシック・ワールド』のお兄ちゃん!!)の存在、グレムリンの登場と攻防にそれを機内に信じてもらえない孤立感、不安を煽るように出現する日本の零戦など、画がほぼ限定されているにも関わらず巧みな演出と編集で観ていて全く飽きないんですよね。やる時はやる、ふざける時はふざけると言うか、オンオフがしっかりできたバカ映画ですねこれは。

Jing-Fu
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あれだけ機体の外でグルングルンに振り回された赤ちゃん入りのバスケット、中はゲロゲロのはずなのに開ける度に汚れと乱れのないデフォルト状態の赤ちゃんが顔を見せるのも微笑ましいバカ演出ですね。

 

ネタバレ②:リプリー化したクロエちゃん

個人的に大当たりだったのが、ラストのクロエちゃんVSグレムリンの地上戦一騎討ち。武器や環境に頼ることなく、なんとクロエちゃんが拳ひとつで闘いを挑むんですねぇ! 中盤でグレムリンが我が子をオヤツにしようとしていることを知ってから突如リプリー化したクロエちゃんですが、それにしても強すぎる。もう返り血とかカウンターとか一切気にせず、マウントをとってドンドン拳を叩き込んでいくの! 挙句の果てにはそんなクロエちゃんの覇気に押され、逆にグレムリンがビビって戦意喪失してしまうのが笑える。最終的にはグレムリンの振り下ろした鉤爪をクロエちゃんがアームブロックし、そのままカウンターで綺麗なサブミッションを放ち骨を決めるという、予想だにしていなかったクオリティの人外格闘戦を観ることができて僕は満足です。

流石は『キック・アス』シリーズにてアクション監督のブラッド・アラン経由でジャッキー・チェンのアクションDNAを受け継いだクロエちゃんアクションが見せかけになっておらず、しっかりと芯のこもった力強いポテンシャルには惚れ惚れしますね。

 

Jing-Fu
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この最終バトルにもっと尺を注ぎ込んでもよかったのでは?

 

■鑑定結果

 

Jing-Fu
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あんまり注目はされていない作品みたいですが、期待を裏切らないパニックバカ映画として、そしてクロエちゃんの演技をひたすら堪能できるとしておすすめです。

 

鑑定結果:ダイヤモンド映画(☆7)

 

■最後に

他のモンスターパニック映画はコチラ☆

 

『スパイダー・パニック』

 

『クロール 凶暴領域』

 

『MEG・ザ・モンスター』

 

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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