一部ネタバレ/感想/伏線/小ネタ:『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の鑑定結果【あらゆるエンタメ要素が溢れる名作】

SF

©1985 Universal Studios. All Rights Reserved.

Jing-Fu
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みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

 

今回鑑定をするのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。

SF映画の金字塔に留まらず、あらゆる映画の中でも名作中の名作である本作。

今さら管理人が褒めちぎるまでもない作品ですが、この度金曜ロードショーで地上波放送されるとのことで、今回改めて鑑定をしてみようと思います!

 

■作品情報

・基本情報

©1985 Universal Studios. All Rights Reserved.

■原題:Back to the Future

■発掘国/制作年:アメリカ(1985)

■キャッチコピー

スピルバーグがまたやった!!アメリカで“フューチャー現象”爆発!

 

・監督、キャスト

■監督:ロバート・ゼメキス

 

■主要キャスト

・マーティ:マイケル・J・フォックス

・エメット・ブラウン(ドク):クリストファー・ロイド

・ロレイン:リー・トンプソン

・ジョージ:クリスピン・グローヴァー

・ビフ:トーマス・F・ウィルソン

・あらすじ

1985年のアメリカ。

カリフォルニア州ヒルバレーに住む高校生のマーティ(マイケル・J・フォックス)はギターを愛し、ミュージシャンになることを夢見る好青年だ。

クールなマーティだったが、気の弱かった父親ジョージ(クリスピン・グローヴァー)の烙印を押されていることや、自分のギターの腕を認めてもらえないことにもどかしさを感じていた。

ある夜、彼女のジェニファー(クローディア・ウェルズ)とキャンプに出掛ける予定がなくなってしまったマーティは、友人である科学者のドク(クリストファー・ロイド)から実験の手伝いに呼び出される。

ショッピングモールの駐車場に到着したマーティが目にしたのは、ドクがデロリアンDMC-12を改造して作った乗用車型のタイムマシーンであった。

実験の最中、ドクにデロリアンの燃料用のプルトニウムをだまし取られたリビア人らの襲撃に遭い、ドクは撃たれ、マーティはデロリアンに飛び乗って逃走する。

実験でドクが1955年11月5日に時間設定をしていたデロリアンの車内で、マーティが不本意ながらもタイムトラベルのスイッチを稼働させてしまい、デロリアンは猛スピードで設定どおりの過去にタイムスリップをしてしまい・・・。

 

■ざくっと感想

Jing-Fu
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本作の鑑定結果は、、、

エメラルド映画(☆8)!!

 

1985年のアメリカ、架空の都市ヒルバレーに住む1人の青年が、友人である科学者の作り出したタイムマシーンに乗って1955年へとタイムスリップをし、自分の両親の出会いを邪魔してしまう。

壊した歴史を元通りに修復し、そしてなんとか「未来へ帰ろう」=「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とする青年と科学者の奮闘を描いたSF映画です。

ユニバーサルスタジオジャパンにアトラクションが存在していたこともあり、アラン・シルヴェストリが奏でる耳残りのいいテーマ曲もあって、本作を観たことがなくてもタイトルだけを認知している人は非常に多いと思います。

SF映画の金字塔とはいえ、こってりなSF映画ではなく、あくまでもSF要素は「タイムトラベル」と「タイムパラドックス」という概念のみに絞られるため、万人がとっつきやすい優しい内容になっています。

劇中で重要な役割を担うタイムマシンのデロリアンの味、主人公のマーティを含めた主要人物たちのキャラの立ち具合、タイムスリップによって生まれる家族・親友との理解を深めていくドラマなどなど、見どころを上げればキリがありません。

その中でも特に巧みなのが「伏線」の張り方で、映画という文化にしか表現のできないこの伏線を楽しむことができることこそ、本作が長く愛される最大の理由だと思います。

 

以下、ネタバレありの感想と考察になります。

作品を未見の方は鑑賞後の閲覧をおすすめします!


 

 

 

 

 

 

 

 

■感想と考察

・SFすぎないSF映画

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30年前にタイムスリップをしてしまったことが原因で、マーティは不本意ながらも若かりしころの両親の出会いを邪魔してしまい、「過去を変えてしまった」結果、未来の自分たち兄妹の誕生が危ぶまれることになります。

壊してしまった過去を修復しつつ、タイムスリップに必要なエネルギーを失ったデロリアンをなんとかして未来に帰ろうとするマーティが躍起する姿が描かれます。

過去を破壊して未来に帰る術も失ったとなれば、事態は中々深刻な状況であるかのように聞こえますが、本作に至ってはタイムパラドックスによる恐怖や焦りをほとんど感じさせることはなく、マーティとドクのドタバタを軽快でコミカルタッチに描いていることが特徴です。

前述の通り、SF要素はあくまでも最小限に抑えられ、ヒューマンドラマへのフォーカスの方が強い。

その作風を分かりやすく例えると、藤子・F・不二雄『ドラえもん』のプロットに独自の定義として掲げていた「少し・不思議(SF)」と非常に近い匂いを感じたりもします。

 

イケメンでやることもかっこいいのに、時々ちょっぴりドジな一面も見せる主人公のマーティ。

そしてどんな状況下でも常にユーモアを忘れないマーティの姿はとてもチャーミングで、観客を終始スクリーンに惹きつける魅力にあふれています。

彼女ともラブラブで充実した人生を送っているかのように見えるマーティですが、「マクフライ家は先祖代々ダメ人間だ」と烙印を押されていたり、自分のギターの腕に自信を抱けない弱さを持っていたりもします。

冒頭の1985年のマクフライ家の様子を見ていると、決して家庭崩壊が起こっているほどの殺伐とした環境ではなく家族中は普通に良好に見えますが、どこかマーティは家族に自信を持ててないような素振りを見せています。

うだつの上がらない父ジョージ(彼の性格が上記のマクフライ家のダメっぽさを定着させてしまっている)、酒をたしなむ硬派で小太りの母ロレイン、なんとなくだらしなさの目立つ兄と姉。

家族中は悪くなかろうが、彼らの会話を聞いていても、それぞれが真剣に相手のことを思いやれていないことが分かります。

マーティは1955年の過去に戻って若いころの両親と出会い、彼がそれまで知らなかった両親の内面に向き合うことになります。

若いころの父親が小説を書くも「自身がない」と夢に踏み出せていなかった事実を初めて知り、自分と同じ境遇であったことから、マーティは「家族」であることを改めて実感したことでしょう。

マーティが真剣に家族と向き合うことに意識をした結果、未来(現在)はマーティにとって良好な進路を進むよう変化したと、クライマックスを見ていれば分かります。

シリーズは3部作を通してマーティの物語なのですが、1作目である本作で、まずはマーティが自分の在り方と人生に決着をつけた形となります。

・デロリアンの魅力

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本作のもう1人の主人公として、タイムマシンのデロリアンの存在を忘れてはいけません。

ドクが邸宅およびすべての家財を手放し、英知を結集させてまで生み出したこのタイムマシンの登場は、作品を観た観客に多大なる衝撃を繰り出し、今では「映画」という文化のポップアイコンになるくらいの浸透度を見せています。

また、現在に至るまで他の映画を含む数々のエンタメ文化に影響を与え、オマージュに取り上げられる機会を作り出しており、最近でいうと『レディー・プレイヤー1』での登場が記憶に新しいですね。

管理人は、デロリアンの外観が小さなころから大好きでした。

タイムマシンと聞くと、ピッカピカで常識離れしたハイテクなメカを想像するかもしれませんが、デロリアンはDMC-12という自動車をドクがタイムマシンに改造したもので、メカの内部構造がむき出しになっており、お世辞にも綺麗な外観とは呼べません。

だけどそのつぎはぎ感が良い味を出しているんですよね~。

自動車の原型を保ちつつ、ドクがそこらでかき集めてきたであろう、部品やジャンク品などを運転席やトランク部分に組付け、試行錯誤を繰り返してタイムマシンに改造した過程を想像することができ、彼の苦労と愛を感じるバックストーリーを連想させるデロリアンがたまらなく好きです。

余談ですが、当初は本作のタイムマシンには自動車ではなく冷蔵庫の採用を検討していたそうです。

しかし映画を観た子供が入って真似することを危惧した結果、自動車に代わったという逸話があります。

冷蔵庫がタイムマシンだったら、ただの珍アイテムとしてネタにされ、ここまで歴史に残ることはなかっただろうな~。

 

デロリアンがプルトニウムを燃料にタイムスリップをする仕組みの他にも、タイムパラドックスが生じる可能性、1.21ジゴワットの電流と次元転移装置の関係性など、SF映画ならではの難しそうに感じるポイントを、科学者であるドクが大変分かりやすく説明をしてくれることも好感的です。

 

・何故ドクはマーティの手紙を読んだのか

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冒頭、リビアの過激派に追い詰められたドクは、そのままマシンガンで撃たれて絶命してしまいます。

その惨劇を観て30年前の過去へとタイムスリップしたマーティは、未来(1985年、マーティにとっての現在)のドクを救うために1955年のドクに対策を打つように何度も迫ります。

しかしドクは「未来のことを知ってもロクなことがない!」「未来を知ると未来が変わってしまうのだぞ!」と、科学者らしくマーティを頑なに拒否して耳を傾けません。

マーティは未来に帰る直前に、真相と「1985年まで開けないように」を綴った手紙をドクの上着のポケットに入れますが、偶然手紙を発見したドクはそれを破いてしまいました。

結局1985年に戻ったマーティはドクが射撃によって倒れる場面を見てしまうのですが、彼は事前に防弾チョッキを身に着けていて事なきを得ていました。

実はドクは破いた手紙をテープで修復して内容を把握し、この惨劇を察知して防いだのでした。

では何故あれだけ拒んでいた未来の内容が書かれた手紙を彼は読んだのでしょうか。

ドクが1955年で見せた発明品の1つである頭脳透視装置が上手く作動していないことから、それ以前の彼は科学者として孤独な状況で様々な発明品を生み出すことに没頭するも、未だ満足のいく実績を残せていないように感じます。

失敗続きの中、未来からやってきたマーティから、自分が未来でタイムマシーンを発明したことを告げられ、ドクは人生の中で大いなる発明を残すことができることを確信しました。

今後も科学者として生きる意味を与えてくれたマーティに対し、ドクは大いなる信頼と、孤独から解放されたそれまでにない安心感を抱かせていたと思います。

1週間という短い期間の中での友情が科学者のポリシーを上回ったことが、結局手紙を読んだことを「この際、気にするな」と説明した科学者らしくない軽すぎる言葉の中に垣間見えるのです。

ドクが手紙を破いた直後のシーンを注視すると、時計台に向かうドクは破いた手紙を捨てずにポケットに戻していることが分かります。

もしあの時手紙をばらまいていたら、嵐が来ていたこともあり、手紙の修復はまず不可能となって未来は変わらなかったんでしょうね。

・マーティが帰った1985年は一体・・・?

ドクがマーティの手紙を読んでいて、「なぜ結局読んだの?」というマーティの問いかけに反応していることからも、ドクはマーティの存在を彼と会う前から知っていたことになります。

しかしその後のジョージとロレイン、ビフの反応を見るとちょっと引っかかる部分があります。

ジョージは1955年でマーティから教わった「なせば成る」という言葉を引用して夢だった小説家になっていました。

そしてロレインが冒頭よりも痩せていることから、彼女もマーティの助言通りタバコや酒をやめていたことが見て取れます。

しかし2人とも、家族の在り方が大いに変化して戸惑うマーティに対して過去のきっかけを話すものの、過去にマーティと会っていたこと、誰から助言をもらっていたのかについては言及しません。

すっかり弱腰になったビフでさえも、マーティと過去にあっているかのような言動は特に見せません。

過去のマーティとの出会いを認識しているドクと比較すると、どうも辻褄が合いませんね。

考えられる可能性としては、管理人の中では3つあります。

①:3人ともマーティと会ったことは覚えているがあえて口にしていない。
②:3人ともマーティと会ったことだけを忘れている。
③:そもそも今の姿へのきっかけがマーティではない別世界にマーティが帰ってきた。
う~ん、どれもあり得るなぁ・・・。

その謎を紐解くカギは、実は冒頭と終盤の時計台に隠されています。

1955年の出来事として、時計台でケーブルをつなごうとしたドクの体重がかかり、足場としていた出っ張りが壊れてしまっています。

その後マーティが無事1985年に戻ったシーンの時計台を見ると、時計台の出っ張りは壊れたままになっています。

マーティが1955年にタイムスリップする前の1985年の時計台の出っ張りは壊れていませんでした。

これはマーティが過去に行ったことによって発生したタイムパラドックスを表していて、マーティがタイムスリップした1955年と同軸の世界である1985年に戻ってきたことを意味するのと同時に、彼がもともといた1985年ではない別の1985年であることも示されているのです。

③は言い換えると「マーティはもともといた1985年とは異なる次元、つまりパラレルワールドに帰ってきた」になります。

ですので、仮に3人が1955年でのマーティとの出会いを覚えているかいないかが分からなくとも、やはり③の結論が一番近いのだと思っています。

あるいは3人との出会いが抹消され、ドクとの関係のみが継承されたさらに別の1985年に戻った可能性もありますね。

ここまでくるとさすがにややこしいな・・・(汗

もちろん解釈は人それぞれですよ☆

このような時間軸やタイムパラドックスへの考察については、シリーズを通して追及ができる要素となっており、人によってはこの考察自体がナンセンスと考えるかもしれませんが、管理人は醍醐味として受け止めています。

・張り巡らされた伏線

さて、冒頭でもお伝えをしていた、作品内に巧みに配置された伏線について紹介をしていきます!

1:マーティの特技

主人公の特技はオーソドックスで分かりやすい伏線ですよね。

スケボーで街を滑走していたマーティは、1955年でビフたちを撒くために即席のスケボーを用意して対抗します。

そして愛するギターの腕前も、魅惑の新海パーティで両親のキスの機会を設けるために役立てます。

ちょっと深読みすると、1985年では自分のギターの腕に自信が持てていないマーティでしたが、1955年のパーティに集まった学生たちに向けてプレイした姿は、会場にいた全員の心を躍らせています。

その後エキサイトしすぎたマーティがテケテケ、背面弾き、ウィンドミルなど、1955年以降にしか確立しないスタイルを乱立させすぎて会場はドン引きしてしまうわけですが、マーティのギターの演奏に湧いた人々を見て、きっと彼は自分のギターの腕に自信を持てたはずでしょう。

その証拠に、1985年に戻ってリビングに向かうマーティの手には、冒頭でジェニファーに勧められたギターオーディションの音源が入った封筒を持っており、1955年での経験と交流を経て渋りが消え、これからどこかのスタジオに送ろうとしていることが分かります。

2:ドクの家の中の時計

冒頭のドクの家の中にたくさんの時計が飾られていますが、その中に長針に人がぶら下がっている時計があります。

これはハロルド・ロイド『ロイドの要心無用』という、ジャッキー・チェン『プロジェクトA』で時計台から落下する有名なシーンの着想を得た作品を表した時計なのですが、同時にクライマックスに時計塔の針にしがみつくドクのことも示唆しています。

作品を観終わった後であれば、1955年で時計にぶら下がるハメになったドクが思い出として、その後自室に用意をしていた時計とも考えられます。

3:TWIN PINES MALL

ドクがデロリアンをお披露目する場所は、「TWIN PINES MALL(2本松のモール)」の駐車場です。

モールのロゴには2本の松のイラストが描いてあり、「かつてここの地主であるピーポティ老人は松を栽培していた」と説明するドクの言葉からこの土地の原型が見えてきますね。

1955年にタイムスリップしたマーティは、彼を宇宙人と勘違いしてショットガンを放つピーポティ老人から逃げるためにデロリアンを吹かすのですが、ここで勢い余って松を1本折っちゃいました。

「よくもわしの松を!!!」とブチ切れるピーポティ老人ですが、この出来事が影響し、再度マーティが戻ってきた1985年ではTWIN PINES MALLが「LONE PINE MALL(1本松のモール)」に変わっていました(松のイラストもちゃんと1本になっている)。

4:ゴールディ・ウィルソン市長

1985年のヒルバレーでの市長であるゴールディ・ウィルソン。

マーティは1955年のカフェで父親のジョージと出会うのですが、当時のゴールディはこのカフェの従業員でした。

「俺はいつか夜学に通って、立派になってみせる」と熱弁するゴールディに対し、「そうだよ、あんた市長になるよ!」と思わず発してしまったマーティ。

これを聞いたゴールディは「市長か!なるほど!」と、「黒人のくせに」と馬鹿にする店長の言葉にもめげずに市長への道を決めます。

ゴールディが市長を目指すきっかけは、マーティが作り出したことになりました。

逆に1955年のヒルバレー市長であったレッド・トーマスは、1985年ではホームレスになっています。

これにはマーティの過去での行動によって生じたタイムパラドックスは絡んでおらず、もともとホームレスになっていたようです。

1985年に戻ってきたマーティがその姿を見て「レッドだ、懐かしい!」と、未来に戻ってきたことを確信しています。

 

5:ロレインの性格

「男を追いかける女はけしからん」とマーティに注意していたはずのロレイン。

1955年の若かりし彼女はマーティに恋をしてしまい、ストーキングまでする超・肉食系女子でした。

話の全くかみ合わないマーティをみたロレインの父親が彼をけったいに思い、「あんな子(マーティ)を将来産んだら勘当する」とロレインに向かって注意をしているのが笑えます。

 

6:「サークル」の中のジョーイおじさん

マーティの叔父にあたるジョーイは1985年では刑務所(サークル)に入っていることが語られます。

1955年のロレインの家の中にいるジョーイ(つまりロレインの弟)は、赤ちゃん用ベッドサークルに入っているところをマーティに発見されます。

「あんたがジョーイおじさんか。もうサークルに入っているのか」と呟くマーティに対し、ロレインの母親が「ジョーイはサークルの中ではいつもゴキゲンなのよ」と説明する、あまりにもブラックすぎるネタです 笑

 

 

いずれを見ていても分かる通り、冒頭の何気ないシーンや会話の中に非常に多くの伏線が隠れていたことが分かります。

初見では気付かないようなネタもありますので、作品を繰り返し観るたびに新たな発見ができて面白いですよね。

また、後のシリーズ共通の要素として挿入されることになる

・街中での追いかけっこ

・カフェ

・ジョーンズ肥料店

・車に轢かれそうになるマーティ

・目覚めるマーティ

などを憶えておくと、続編の楽しみがぐっと高まるので注目です。

もともと本作はシリーズ化される予定はなかったので、後付けといえば後付けなのですが、それでも面白いです。

・豊富な小ネタ

マーティが1955年にタイムスリップした後のシーンには、80年代と50年代の文化のギャップを面白可笑しく見せる小ネタが随所に仕込んであります。

 

1:ガソリンスタンド

マーティは1955年のガソリンスタンドで、大勢の従業員が車の世話をしていることを珍しそうに眺めています。

日本では今でこそガソリンスタンドのセルフ化は浸透していますが、1985年のアメリカでは既にセルフが普及していたそうなので、マーティはスタンド内に従業員がいることに対して不思議がっていたんですね。

 

2:服装

マーティはダウンジャケットを着ていますが、1955年には存在しない代物なので、カフェの店長やビフの手下、ロレインの母親から「どこかで遭難したか?救命胴衣なんか着て」とことあるごとに突っ込まれています。

この度重なる突っ込みがめんどくさくなったのか、マーティはロレインの母親に対して「沿岸警備隊なんです」と流しています。

 

3:カフェの注文

ドクの住所をゲットしたマーティはカフェで店長に「タブ(低カロリーソフトドリンク)」を注文しますが、1955年当時はタブは「請求書」という意味なので、「タブは注文の後だ」と理解されません。

それならとマーティは「フリー(砂糖抜きの飲み物)」を頼みますが、これも当時には存在しない意味の言葉で「フリー(タダ)のものなんかない」と店長に怒られます。

 

4:カルバン・クライン

世界的に有名なファッションブランドであるカルバン・クライン。

1955年でロレインに介抱された際にマーティがカルバン・クラインのパンツを履いており、そのロゴを見たロレインがマーティの名前を「カルバン・クライン」と終始勘違いをしてしまいます。

「パンツに名前なんて書くか?」と初見時には疑問に思っていましたが、なんとアメリカでは普通のことであり、ロレインが驚かなかったのも自然な流れだそうです。

 

5:家庭用テレビ

ロレイン家は、その日に届いたというテレビで盛り上がっていました。

「テレビなら家に2台ある」というマーティに対してロレインの弟は「お金持ちなんだ!」と驚くのですが、当時テレビは高級品であったため、ロレインの母親からはジョークだと言われて信じてもらえません。

また、テレビに映る番組を見て「これは前に見たことがある、かなり古い番組だ」と説明するマーティですが、当然1955年では新番組であり、「再放送」というワードも存在せず、周りからいぶかしげな目で見られるハメに 笑

 

6:ロナルド・レーガン

1955年のヒルバレーの映画館で彼が出演する『バッファロー平原』の告知されていることが分かる通り、ロナルド・レーガンは、1940~50年代のハリウッドで活躍していた俳優でした。

マーティのいた1985年の現実世界では、アメリカ合衆国の大統領に就任しています。

マーティが1985年からのタイムトラベラーだと信じられないドクは「1985年の大統領はだれかね?」と質問し、「ロナルド・レーガン」と答えたマーティを「俳優の!?はっ!」と小馬鹿にするシーンがあります。

俳優が大統領になるなんて、そりゃ当時の人からしたら信じられなかったでしょうね。

 

7:ジョニー・B・グッド

ロレインとジョージがキスをするきっかけとなる魅惑の新海パーティ。

マーティは指を負傷したギタリストのマーヴィン・ベリーの代役として、ギターを担当することになります。

両親のキスを成功させた後で、マーティがアンコールに応えて演奏したのが、名曲ジョニー・B・グッド。

前述の通り、マーティのノリノリな演奏を聞いた会場中が湧くわけですが、これを聞いたマーヴィンが急いで誰かに電話をかけます。

電話の相手は従兄弟のチャック・ベリーで、新しい音楽を探していたというチャックに対し、マーヴィンは電話越しにマーティの演奏するジョニー・B・グッドを聞かせます。

音楽に詳しい人ならピンとくると思いますが、このチャック・ベリーは「ロック界の伝説」と呼ばれたほどの、アメリカを代表する名ミュージシャンです。

そしてジョニー・B・グッドは、他でもないチャック・ベリーが1958年に生み出した音楽です。

そう、1955年でマーティが演奏したジョニー・B・グッドをチャック・ベリーが聞き、これをきっかけにジョニー・B・グッドが生まれたという、本作最大の遊び心が効いたタイムパラドックスネタなのです。

■日本がらみ

・マーティはトヨタの4WD、ハイラックスに憧れています。
・冒頭のドクの家にあるラジオから、トヨタの決算期セールの告知が流れています。
マーティのトヨタ好きを何気なく匂わせる演出なのと同時に、当時のアメリカでのトヨタ人気も伺えますね。
・マーティのバンドメンバー、ピンヘッドのドラムが叩いているのはヤマハのドラムセット。
・マーティの寝室にある時計はパナソニック製。

■鑑定結果

 

Jing-Fu
Jing-Fu

アクション、SF、スリルとロマン、恋愛、コメディ、そしてヒューマンドラマ。

映画に定義付けられているあらゆるエンタメ要素が、この作品にはとことん詰まっています。

手堅い面白さの要因としては、もちろん『フォレスト・ガンプ 一期一会』などのロバート・ゼメキス監督の確かな手腕が生み出した結果もありますが、製作総指揮を担当するスティーブン・スピルバーグの存在もかなり大きいものでしょう。

 

鑑定結果:エメラルド映画(☆8)

 

となります!!

 

 

 

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

よろしければシェアをしていただけると幸いです!↓↓

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