【ネタバレ/感想】映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』の鑑定【ラストは?イコ・ウワイスは?】

アクション
(C)2020 Paramount Pictures. All Rights Reserved. Hasbro, G.I. Joe and all related characters are trademarks of Hasbro. (C) 2020 Hasbro. All Rights Reserved.

 

Jing-Fu
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みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

今回鑑定をするのは『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』です。

「G.I.ジョー」の人気キャラであるスネークアイズの誕生までを描く、『G.I.ジョー』シリーズの3作目にしてリブート作品。

主演のヘンリー・ゴールディング他、イコ・ウワイスサマラ・ウィーヴィングらが集結、本格的な日本ロケが実施されました。

更にアクション監督には『るろうに剣心』シリーズで知られる谷垣健治 氏が起用されています。

そんな『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。

イコ・ウワイスの活躍は?

 

■『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』のあらすじと基本情報

まずは予告編をどうぞ☆

爆誕!『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』日本オリジナル予告(忍者大戦篇)

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■あらすじ

20年前、アメリカ西部ワシントン州で謎の集団に父親を殺されて孤児となり、正体を隠すために自らをスネークアイズと名乗る青年(ヘンリー・ゴールディング)は、復讐を誓いながら、地下格闘技上で闘って生計を立てていた。ある日鷹村ケンタ(平岳大)というヤクザに腕を買われたスネークアイズは、親の仇を突き止めてもらう代わりに彼の元で働くことになる。忠誠心を試すためにトミー(アンドリュー・小路)という男を殺せと命じられたスネークアイズだったが、殺しは嫌だとこれを拒否し、トミーと日本へ逃亡するのだが・・・

 

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■原題:Snake Eyes: G.I. Joe Origins

■発掘国/制作年:アメリカ(2021)

■上映時間:121分

■キャッチコピー:未曾有の忍者テロを阻止せよ!

■監督:ロベルト・シュヴェンケ

■主要キャスト

スネークアイズ:ヘンリー・ゴールディング

トミサブロウ・“トミー”・アラシカゲ / ストームシャドー:アンドリュー・小路

暁子: 安部春香

鷹村ケンタ:平岳大

ハードマスター:イコ・ウワイス

ブラインドマスター:ピーター・メンサー

メジャ・オハラ / スカーレット:サマラ・ウィーヴィング

アナ・ディコブレイ / バロネス:ウルスラ・コルベロ

セン演:石田えり

 

■『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』のネタバレ感想と考察

①本物日本とトンデモ日本の絶妙な化学反応

②忍者アクションの枯渇と観づらさ

③イコ・ウワイス初の師匠役ながらも・・・

それでは鑑定していきましょう!

 

ネタバレ①:本物日本とトンデモ日本の絶妙な化学反応

超本格的な日本ロケ!

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一応『G.I.ジョー』『G.I.ジョー2 バックトゥリベンジ』を見返した上で鑑賞しましたけど、特にシリーズ作品並びにG.I.ジョーの知識がなくとも楽しめました。前2シリーズでは、ダースモールことレイ・パークが演じていたスネークアイズとイ・ビョンホン扮するストームシャドーの過去が語られていたけど、本作で描かれる彼らの出会いと敵対の経緯は前シリーズとは全く別モノだった。新解釈、またはリブートとして新鮮な気持ちでOKです。

流石は日本で本格的なロケが実施された本作。画面に映る東京の街並みや日本庭園の風景はリアルそのものだった。姫路、大阪、茨城で2ヶ月間の長期ロケを敢行したり、日本撮影決定製作発表会と大ヒット祈祷のために主要キャストとスタッフがメディアに囲まれたことが大きなニュースになったことからも、その規模と意気込みが伝わってきます。特に姫路城や岸和田城、『ラストサムライ』も撮影された書寫山圓教寺の光景は、セットやCGでは絶対に醸し出せない日本古来のスピリチュアルな趣と風情がディープで、忍者一族の嵐影の拠点としての説得力は折り紙付き! 同系統の作品に、同じく日本ロケを敢行した『ウルヴァリン SAMURAI』があるけど、あちらよりも作品の見た目の鮮度は高めだった。ハリウッドに置いて日本ロケは極めてハードルが高いのに、よくぞここまで頑張ってくれました。

Jing-Fu
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時代劇映画やTVドラマでも観慣れている、茨城のワープステーション江戸でも撮影されています。あのちょっとカーブの入った橋のシーンとかで「お!」となる人も多いはず!

 

まあ所詮は白人が描くハリウッド産のSFアクション映画なので、全部が全部「忠実」なリアルではないんですよね。現代人でごった返す東京の街を映した後に、山の中に武装した忍者と兵士が何人も立っているお城が映る切り替わりなんて、もうシュールすぎて笑うでしょww さらに「忍者は600年間、政府の極秘組織として様々な暗躍任務をこなし、日本を守っているのだ」なんて、日本人でも知らなかった衝撃の事実を告げられる追撃コンボww 日本古来のお城の中にアベンジャーズも顔負けのスーパーハイテク機器が揃っていたり、ガキの使いみたいに黒人のお坊さんが登場したり、秘宝である「太陽の石」を守っている建物が、DNA情報で守られているにも関わらず警備があまりにもザル過ぎたり。でも、これが良いんですよね。ここに真剣に突っ込んだ人は負けですよ。こういうトンデモ日本を面白可笑しくネタにして楽しむことができるのが、本作のようなハリウッド娯楽映画を楽しめる最大の醍醐味ですから。しかしトンデモ描写があるとはいえ、前述のように今まで以上にリアルな部分はリアルなので、そのものの日本とトンデモ日本が絶妙な化学反応を起こす、他作品にはないような特殊な荒唐無稽さがあって、管理人は案外気に入りました。

ネタバレ②:忍者アクションの枯渇と観づらさ

動きと設計は素晴らしいのに・・・

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「忍者とG.Iジョーがテーマの作品で、舞台もロケ地も日本で、イコ・ウワイスサマラ・ウィーヴィングが出演、さらにアクション監督にはドニー・イェンの右腕である谷垣健治 氏にお声がかかった」とあって、個人的にはかなり期待感が高かった作品。「なんでIMAX上映がないんだよ!」と不満に思いながらもハードルアゲアゲにするなと言う方が無理な話。で、観終わった後に思ったのは、「・・・何故こうなった」です笑 いや、本当にびっくりしたというか拍子抜けというか、バーを上げ過ぎたせいで期待が見事なまでに空回りしてしまって・・・。

まず、圧倒的にアクションシーンが少ない。派手なアクションが展開されるのは序盤とラストのみであって、中盤はドラマパートが大半を占めていました。アクションの頻度で比べれば『ウルヴァリン SAMURAI』よりも圧倒的に少ない。ドラマパートが面白ければまだ良かったんだけど、復讐の念と二重スパイ劇にあまり大きい捻りも機能せず、地味な展開が続くのでちょっとダレる。その分ラストの畳み掛けと勢いは見応えありましたけど。

次に、忍者アクションの枯渇。刀を用いたソードアクションが主体ではあるものの、忍者という割には、忍者ならではのアクションや忍者ツールがほとんど登場しない。本当に鎖鎌と煙幕くらいで、クナイも手裏剣もムササビの術も水遁の術もお払い箱。日本のお城の敷地内で忍者相手にマシンガンをぶっ放すのはパンチが効いてて嫌いじゃないけど、忍者がテーマであり、「忍者は600年間日本を守っている」とドヤ顔をしたのであれば、コテコテの忍者アクションでドンパチやりまくるくらいヤンチャをしても良かったのでは? 中盤の、嵐影一族に入るための「3つの試練」が、フィジカルよりも精神面を鍛えることに重きを置いているせいで、アクション性がほとんどなく退屈に感じる。SASUKEの壁登りと、ドンキーコングみたいな転がる丸太避けくらいしかやってないぞ笑

そして致命的なのが、アクションシーンの観づらさ。谷垣さんをアクション監督に起用しただけあって、やっぱり殺陣のエキサイティングな「動き」にはそれなりの見応えがある。3Dで立体的な動きやアクロバットを取り込むことによって単純なチャンバラアクションに終始していないし、『るろうに剣心』で確立されたスピーディな走りやエッジの効いたブレーキやスライディングのキレの良さは、流石は谷垣さんの手腕だな〜と嬉しかった。また、アクション経験のない還暦女優の石田えりを、巧みなアクション演出でキレキレに動けるように見せているのも素晴らしい。でも、そんな演者たちの動きと構築された殺陣の良さを全て台無しにしてしまっているのが、それを映すカメラの働きだ。引きの画が少なく、基本的に演者たちに対してカメラがかなり寄っているので大きな動きが観づらい。そしてカメラの手ブレも酷く、慣れてない人だと若干酔いを起こすレベル。これを臨場感と呼べるかと言われればそうでもなく、単純に観づらいだけなんです。観づらいと言えば、忍者ということもあって衣装は基本的に暗め、それが夜の暗闇の中で動き回っているので視覚的にも細かい動きを追いづらかった。しかもそこに街灯や炎の光のチラつきが激しく侵入してくる余計なオプション付き。

Jing-Fu
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・・・・これ、まさか谷垣さんカメラを覗かせてもらってない? とてもこれを谷垣さんがOKして納品するとは思えないんだけど・・・。

 

そもそも、本作は後にG.I.ジョーのメンバーとして活躍するスネークアイズ誕生前の出来事が描かれるので、僕たちが観慣れているあのイカすスネークアイズスーツはラストにちょびっとしかお披露目されないんですよね。ポスターにはデカデカとスーツが映っているにも関わらず、である。と言うかポスターみたいに高層ビルに忍者が貼り付くシーンなんて1ミリもなく、ポスター詐欺としてやってることはあのアサライム映画と何ら変わりないんですよね苦笑

Jing-Fu
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3つ目の試練で、地下で大蛇3匹に囲まれるシーンはおどろおどろしくてモンスター好きには良さげな雰囲気になってましたけど。

 

ネタバレ③:イコ・ウワイス初の師匠役ながらも・・・

一番右がイコ。日本ロケ中のオフ日には、自宅から持参したPS4をやりまくっていたそうです笑

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ハードマスター役として登場するイコ・ウワイス。これまでにない、アジアのアクションスターが鉄板として通る師匠という立ち位置、更に谷垣さんとの初タッグということで、はっきり言ってイコへの楽しみが一番大きかった。

がしかーし!、アクションシーンが思ったほどない! キャラ個別ポスターもドドンとあるけどあくまでも準レギュラー的存在だったので、登場頻度はそこそこ多いけどイコが拳を振るう場面はそんなに多くはなかった。いざアクションパートに入って、お馴染みの高速シラット連打や棒術アクションを披露してくれるも、前述の通りカメラワークがあまりにも酷いので、せっかくのイコの流麗なアクションが完全に死んでしまっている。シラット使いのイコがどのような忍者アクションを披露するのか、についても特に意識もされてない(というかそれが編集のせいで映像に活きてない)ようで、谷垣さんイコが組む貴重な機会なだけあったので、正直残念です。

それでもイコについては見所が皆無かと問われればそうではなく、着物に身を包んで日本の風情溢れる風景の中に立ちながら、師匠役としてジャッキー・チェン映画のような課題を課す物珍しさだったり、冷たくストレートに嫌味を言ってくる憎たらしさ。そしてスネークアイズを険しい表情で睨みつけているかと思いきや「ド近眼」で極度に目を細めているだけだったなど、これまでに観たことがない萌えポイントは開拓されてます。

Jing-Fu
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せっかくならイコにカタコト日本語のセリフを与えてあげれば完璧だったのにな〜笑

 

■鑑定結果

Jing-Fu
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特殊な日本の情景は見る価値があったけど、期待値が高かっただけに、思ったほどアクションパートに魅力を感じることができなかったのは残念です。

 

鑑定結果:プラチナ映画(☆6)

 

■映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』はどんな人におすすめ?

 

『G.I.ジョー』のファンの人

・ハリウッドの本格日本ロケを堪能したい人

 

■最後に

ハードマスター役のイコ・ウワイスについての鑑定はコチラ☆

 

 

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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