みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。
今回鑑定をするのは『ヴェノム』です。
スパイダーマンの宿敵として知られる人気ヴィランのヴェノムを主人公とした作品であり、ソニーがMCUとは別に独自で展開するユニバース作品の第1弾でもあります。
主演のトム・ハーディとヴェノムのクセのある掛け合いが楽しいです。
そんな『ヴェノム』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。
二人羽織のタッグ型アクションが見所!!
目次
■『ヴェノム』のあらすじと基本情報
まずは予告編をどうぞ☆
(C)&TM 2018 MARVEL
■あらすじ
カリフォルニア州のサンフランシスコ、生物工学に長けて注目されているライフ財団を取材する事になった、人気の記者であるエディ・ブロック(トム・ハーディ)。事前にライフ財団が違法な人体実験を行なっていることを耳にしていたエディは、ライフ財団のリーダーであるドレイク(リズ・アーメッド)に事実を問い詰めるも追い出されてしまう。そしてドレイクの権力行使により、エディは会社をクビになってしまい、それに巻き込まれて同じく職を失ってしまった彼女のアン(ミシェル・ウィリアムズ)にも破局を告げられる。その半年後、失意に包まれながらも真相を突き止めるためにライフ財団の実験場の潜入したエディだったが・・・。
(C)&TM 2018 MARVEL
■原題:Venom
■発掘国/制作年:アメリカ(2018)
■上映時間:112分
■キャッチコピー:最も残虐な、悪が誕生する。
■監督:ルーベン・フライシャー
■主要キャスト
エディ・ブロック/ヴェノム:トム・ハーディ
アン:ミシェル・ウィリアムズ
ドレイク:リズ・アーメッド
ドーラ:ジェニー・スレイト
ローランド:スコット・ヘイズ
■『ヴェノム』のネタバレ感想と考察
それでは鑑定していきましょう!
ネタバレ①:残虐で愛おしいバディムービー
スパイダーマン3から更に進化したヴィジュアル
(C)&TM 2018 MARVEL
ヴェノム単体の作品。いくらマーベルのミーハーだろうと、『スパイダーマン3』のみで絶大なカリスマを放っていたヴィランが主役なわけだから、テンションが上がらんわけないでしょう。それにしても10年前(!)の『スパイダーマン3』であれだけ「リアルだ!」と騒がれていたヴェノムのCGが粗く見えるくらい、本作のヴェノムボディはツヤと質感に更なるリアリティの磨きがかかっていて素直に驚く。そしてヌルヌルのビュンビュンに動きまくり!
CGの進化って、まだまだ伸び代がありますね〜
いわゆるダークヒーローとして、周囲のマーベル映画やヒーローには絶対できない一面を猛烈にプッシュができているあたり、かなりセンスの良い作品だと思う。醜悪な大口からヨダレを垂らしながら、ガチの意味で「君の膵臓を食べたい!」な〜んてニンマリ笑うもんだから、たまらないよね〜笑 人間丸呑みグルメとか結構エゲツないことをしちゃうヴェノムだけど、絵面はグロテスクなわけでもなく比較的マイルドに抑えられていて、基本的に流血などの描写はなし。ちょっと物足りないような気もするけど、そこんとこの線引きバランスが絶妙。
エディとヴェノムの掛け合いなんかも、非の打ち所がないですよね〜。『スパイダーマン3』との大きな違いの一つは、ヴェノムにも意思と感情があり、彼が言葉を用いて会話をすることだ。趣味の悪いダークな話題が連続するにも関わらず、ジョークを言ったりツンツンデレデレしたりする、いわゆる萌えポイント場面が多く、トム・ハーディのキャラ作りも含めて意外にもノリは軽め。ヴェノムはエディの戦闘の手助けをするだけでなく、ちょっとした恋の背中押しまでしてくれるほど思いやりがあったりもするので、2人の掛け合いは実に愛おしい。というか本作の映像化にあたっては、『寄生獣』の泉新一とミギーの関係性を参考にしていることが明白じゃないだろうか。ヴェノムが人外キャラであること、2人が文字通り一心同体で協力するシチュエーション、まさに名前の如く毒のある口調で話すヴェノムなど、『寄生獣』に通づる特異なバディムービーとしての個性が至る所で光り輝いているので、観ていてシンプルに面白みのある作品でした!
偉そうな振る舞いと手に負えない凶暴性を見せる割には、シンビオートの仲間内では負け犬だった過去を語っていることもあり、決して憎めないキャラでもあるんですよね。
ネタバレ②:二人羽織のタッグアクション
スパイダーマン3とは異なるアクションスタイルに注目!
(C)&TM 2018 MARVEL
前述の通り、本作ではエディとヴェノム両者の意識が描かれることによって、アクション面にも『スパイダーマン3』とは明確な違いがもたらされていました。『スパイダーマン3』ではヴェノムは自身の意思が表現されない一種のパワースーツのような立ち位置の存在で、身も心も一方的に支配されたエディがヴェノムになりきって暴れ回る超人アクションが主流だった。一方の本作では、エディとヴェノムの意識が混在することによって生まれる、いわゆるタッグ型の戦闘スタイルを観ることができるのが非常に面白い!
この二人羽織のアクションこそ、本作ならではの持ち味になってます!
エディがヴェノムに寄生された直後、アパート内でライフ財団の追手たちを蹴散らす一連のシーンこそ、『スパイダーマン3』並びにそれまでのマーベル作品では見かけたことがなかった独自アクションの真骨頂になっています。エディの意思とは無関係に、彼のボディから現れるヴェノムアームが追手たちを撃破。「ごめん、ごめんよぉ・・」とあたふたしているエディがヴェノムアームでマウントを取る光景はなんとも滑稽だけど、それと同時にとても斬新。ただ単に腕を振り回すパワー一辺倒で芸のないことをするのでもなく、ダンベルやイスなどのオプションを利用したり、あやとりのように相手を絡め取ったり、しまいにはエディの体がねじれて卍蹴りを繰り出したりと、かなりテクニカルな動きを観れるのが楽しい。伸縮、硬化と軟化も自由自在なヴェノムアクションは自由度が高く、ヴェノムアームがエディのボディを引き寄せたり盾になったり、防御面でも多彩なアイデアが盛り込まれているのが魅力だ。何より面白いのがトム・ハーディの演技で、手足がヴェノムと化して制御不能な状態=体の一部が自分の意識外で勝手に動いているクセの強いアクション演技を、身体を張ってそつなくこなしていたと思う。
アクション面においても、やっぱり『寄生獣』の影響が少なからず反映されていると思います。
その後の街中を疾走するバイクチェイスも、ノンストップな映像の勢いとヴェノムの特性が噛み合った展開に膝を打つ。強いて言うなら、空中に放り出されたエディとバイクをヴェノムアームが引き寄せる画をスローで見せていたもののちょっとインパクトに弱く、もうひと推しパンチがある映像にしていたら、もっと象徴的なシーンになっていたかなぁ!
一方、帰ってきたヴェノムのパワースーツ型アクションも、『スパイダーマン3』よりも明らかにパワーアップしていた。『スパイダーマン3』ではどちらかと言えば軽量級のキャラで、その身軽なフットワークで圧倒している印象だった。それに対し本作のヴェノムの見た目はどう観ても重量級で、一撃一撃の重さが前作とは比較にならないほどの迫力と爽快感を生んでいます。かと言って空間を自在に飛び回る軽快さも忘れられていないので、スマブラに参加するのであればオールラウンダーとして恐れられそうなほどだったね。ラストのヴェノムVSライオット戦でも、性質と特性が両者ダダ被りにも関わらず、お互いに異なる能力の見せ方とステージギミックで上手いこと単調化を避けていた、お見事!
ライオットのモーニングスターとか、武器アイデアのセンス良いよね〜。
■鑑定結果
ラストには次回作の敵となる「カーネイジ」も登場し、今後のシリーズ化やユニバース計画へのワクワクは止まりませんね!
■映画『ヴェノム』はどんな人におすすめ?
・スパイダーマンシリーズが好きな人
・個性的なバディムービーが観たい人
・ヒーロー映画にはない魅力に触れたい人
■最後に
続編の『ヴェノム レット ゼア ビー カーネイジ』の鑑定はコチラ☆
それでは今回の鑑定はここまで。
またお会いしましょう!
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