ネタバレ/感想/考察『キング・コング 髑髏島の巨神』の鑑定結果【景気が良すぎる巨大モンスターたちの暴れっぷり】

パニック

(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., LEGENDARY PICTURES PRODUCTIONS, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED

 

Jing-Fu
Jing-Fu

みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

 

今回鑑定をするのは『キング・コング 髑髏島の巨神』です。

土曜プレミアムで『ゴジラ』に続き2週連続モンスター映画の第2弾として放送されていますね。

早速鑑定をしていきたいと思います。

■作品情報

・基本情報

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■原題:Kong: Skull Island

■発掘国/制作年:アメリカ(2017)

■キャッチコピー

この島で、人類は最弱

 

・監督、キャスト

■監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ

 

■主要キャスト

コンラッド:トム・ヒドルストン

ウィーバー:ブリー・ラーソン

パッカード大佐:サミュエル・L・ジャクソン

ランダ:ジョン・グッドマン

マーロウ中尉:ジョン・C・ライリー

ブルックス:コーリー・ホーキンズ

サン:ジン・ティエン

チャップマン少佐:トビー・ケベル

コール大尉:シェー・ウィガム

・あらすじ

1973年のベトナム。

アメリカがベトナム戦争からの撤退を宣言したことにより、アメリカ軍たちは帰国の途についていた。

アメリカへの帰還の直前、パッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)が率いる部隊に、ある指令が入る。

特務研究機関モナークの一員であるランダ(ジョン・グッドマン)が発見したという前人未到の島である髑髏島へ彼を連れていき、地質調査の護衛をするというものだった。

任務を受諾したパッカード大佐とその部隊が髑髏島への準備を進める中、ランダが島の案内役としてスカウトした元イギリス特殊空挺部隊兵士のコンラッド(トム・ヒドルストン)や、彼らの行動に興味を持った女性反戦カメラマンのウィーバー(ブリー・ラーソン)らも合流する。

髑髏島の周囲は危険な暴風域に囲まれていて船では近づくことが不可能だと悟った一行は、ヘリの群れを用意して髑髏島のあるという暴風域に向けて飛び立つが・・・。

■ざくっと感想

Jing-Fu
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本作の鑑定結果は、、、

ダイヤモンド映画(☆7)!!

これまで何度も映像化されてきた不朽の名作『キング・コング』を、新たなストーリーと解釈で生まれ変わらせたのが本作です。

NYの摩天楼を払拭し、全編の舞台をキングコングの住処である髑髏島にしたことにより、目玉であるコングはもちろんのこと、個性的で気味の悪い巨大生物たちがうじゃうじゃと湧いて出てくる、モンスターフリークが歓喜しそうな作風に仕上がっています。

島の中では最弱である人間たちをバクバクと食べていくモンスターたちを惜しみなく登場させる様子は、久々にテンションの上がるお祭り具合でした。

また本作は、2014年の『ゴジラ』に始まるモンスターユニバース作品の2作目を担っており、今後のユニバースへの広がりを示唆する演出がほのめかされていることも忘れてはいけません。

そんな『ゴジラ』についても鑑定をしていますので、よければ合わせてどうぞ☆

 

以下、ネタバレありの感想と考察になります。

作品を未見の方は鑑賞後の閲覧をおすすめします!


 

 

 

 

 

 

 

 

■感想と考察

・既存の骨組みから脱した新たな『キング・コング』

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1933年の初代『キング・コング』から始まり、1976年のジョン・ギラーミン監督版リメイク、そして2005年のピーター・ジャクソン監督版リメイク。

他にもそれぞれの続編や派生作品も多々存在しますが、『キング・コング』の基本的なプロットが同一であるのがこの3作品です。

仕事にあぶれた(ギラーミン版は例外)美しき女優が撮影隊と共に未開の島である髑髏(ドクロ)島にたどり着き、その島の神と崇められるキングコングへの生贄に選ばれてしまう。

本来なら餌として食い殺すはずの生贄だが、美女の美しさに恋に落ちるコング。

そして無理やりニューヨークに連れてこられたコングは美女を守りながら人間に殺されてしまうという、簡単に書いても悲壮感が伝わってくる、愛と哀しみのストーリーこそが『キング・コング』の定着したイメージです。

管理人は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンがリメイクした『キング・コング』が大・大・大好きだったので、「映像と迫力」という観点ではMAXレベルに達してしまったジャクソン版リメイクの後に『キング・コング』が製作されると聞いても、正直第一に湧いた感情は不安でした。

しかしいざ本作の蓋を開けてみれば、抱いていた不安を吹っ飛ばすほどの豪快な面白さが詰まっているではありませんか!

まず、これまでの『キング・コング』が守ってきたストーリーがここには存在しない。

コングと美女の儚いデートシーンは皆無で、コングはニューヨークに引っ張られてきたり、エンパイアステートビルや国際センタービルをわっしわしと登ってドラミングをすることもない。

従来では作品の前半でお役御免だった髑髏島を作品全体の舞台として占めさせることにより、コングのホームグラウンドでの生き生きとした暴れっぷりが文字通り爆発、作品が放つアクションとサバイバル・パニック色が過去最高に強いです。

一応、女性反戦カメラマンのウィーバーを他の好戦的な人間とは違うと理解したコングが彼女と触れ合い、モンスターから守るという『キング・コング』の基本をほのめかす描写もあるのですが、2人の間に決して恋心は誕生しません。

コングと美女のラブストーリーという王道を作品から排除する、一見すると禁断の博打である選択のようにも思えますが、無駄な人間ドラマが邪魔をしない分、コングや髑髏島のモンスターたちの燃え盛りが前面にクローズアップされており、『キング・コング』を新たなステージへと開拓させる偉業を達成させました。

多分従来の型通りの『キング・コング』をリメイクとして撮影していたら、本作は評価されなかったことでしょう。

30代半ばという若さのジョーダン・ヴォート=ロバーツはそれまでにほとんど長編映画の経験がない新人として本作の監督を任されました。

若い考えを活かしたことこそ、既存の骨組みに囚われない革新的な現代版『キング・コング』を生み出したゆえんでしょうね。

監督自身もインタビューで、「コングを現代の観客に観てもらうコンテンツに仕立て直すには相当なパワーが必要、だから若さは必要だ」と語っているんです。

もちろん従来の『キング・コング』のドラマ部分がつまらなかったというわけでは決してありません。

様々なタイプの人間たちの生きざまを描く人間ドラマは情緒溢れるものでしたが、それでも髑髏島に住むモンスターたちにより期待を寄せる管理人のような人間にとっては、髑髏島到着までに1時間も要するストーリーが退屈だなあと感じていた年頃があったのも事実。

そんな過去作に比べ、冒頭すぐに巨大なコングを登場させることにジョーダン監督のサービス精神を感じますし、開始30分でコングが次々とヘリの群れを叩き落していく光景には、過去のコングたちがニューヨークの上空で戦闘機の編隊にいたぶられていた復讐を果たすかのような爽快感です。

・これまでとは異なるコングの佇まい

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本作のコングの身長は、邦画の『キングコング対ゴジラ』の過去最高45メートルにつぐ36メートルの高さ。

ギラーミン版が20メートル、ジャクソン版が15メートルとしてもかなりの大きさであることが分かり、映画館の巨大なスクリーンの中でも引けをとらない迫力が魅力です。

しかも本作のコングは、前腕を地面につけながら歩くジャクソン版のゴリラのようなイメージとは異なり、全編で見せる非常に背筋のよろしい仁王立ちはまるで人間のよう。

人間らしいしゅっとした佇まいだからこそ、いざコングがスクリーンに登場した時には高層ビルのような「高さ」が際立っており、彼の放つ超自然の威厳が増しています。

スカルクローラーとの闘いでは、近くにあった大木を、ご丁寧にも邪魔な枝をバッと削り取って使いやすくした上で振り回すなどと言った「武器を扱う」姿がとても人間らしく、これまでのコングが見せたことのないような戦法には圧倒させられます。

ぶん殴ってぶん投げるが印象的だったジャクソン版のコングと比べても、良い差別化のできた戦い方です。

このシーンでコングは同様に、鎖の先端に巻き付いていた古い戦艦のスクリューをモーニングスターのように振り回してスカルクローラーに攻撃するシーンがあるのですが、その輝く雄姿はもうジミー・ウォング『片腕カンフーVS空飛ぶギロチン』にしか見えなくて、油断しているとこちらもガツンとやられかねない。

・画面狭しと暴れ回るモンスターたち

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髑髏島が全編の舞台ということで、本作では過去の『キング・コング』以上にモンスターたちの登場シーンが多いです。

物語からラブストーリーと悲壮感を取り除いたことにより、コング率いる島のモンスターたちはまさに本作の顔として盛況っぷりを見せています。

髑髏島だよ!全員集合!といわんばかりの、陸海空あらゆる巨大モンスターたちを出し惜しみなく登場させる景気の良さ、現実世界の地球上に存在していそうなケレン味溢れる個性的なデザインは、モンスター好きを満足させるには十分です。

・木に擬態する巨大ナナフシのスポア・マンティス
・おとなしさが逆に目立つ巨大牛のスケル・バファロー
・ノコギリザメの鼻を連想させるくちばしを持った醜い翼竜のサイコ・バルチャー
・水中に身を潜めて無数の足を伸ばして相手を絡めるタコのようなリバー・デビル
・竹林に化けて足元を通る獲物を串刺しするバンブー・スパイダー

おとなしいスケル・バッファローを除き、いずれのモンスターも暴れっぷりが豪快でそれぞれ見せ場があり、人間が次々と餌食になっていくモンスター・パニックはまさにお祭り騒ぎ状態。

そして髑髏島において生態系の頂点にあたり、コングの宿敵として君臨するのが、地下に潜む巨大トカゲのスカルクローラーです。

その名の通り生物の頭蓋骨を模倣したかのような頭部のデザイン、「グエムル」のように捕食した生物の骨を吐き出して排泄する生態などがまさに醜悪なインパクトを放つモンスター。

コングとは劇中で幾度となくド派手なバトルを繰り広げるのですが、足がなく強靭な両前足で空間を縦横無尽に動き回ることにより、ジャクソン監督版のコングVSティラノサウルス以上に立体的な衝突表現が凄まじい

個人的には、ヘリとの戦闘を経て疲れを癒しに来た湖でコングがリバー・デビルと闘うシーンが好きです。

静寂な湖の底から突如として現れる超・巨大なタコには、「水面下に実は巨大な生物がいた」という海洋恐怖症を助長させるような恐ろしさがあり、無数の足でコングを絡めとる派手な攻撃がやたらと怖くなります。

結局リバー・デビルはコングに敗北するのですが、ここで倒したばかりのタコの足をコングが踊り食いするシーンにはやけにそそられます。

管理人はリアルタイムで劇場に本作を観に行った際、コング師匠のその食い方にあまりにも食欲を刺激させられた結果、帰りに開催したバイト先の飲み会では早速「たこわさ」を注文していたくらいですからね~。

いくらゲテモノでも、視覚による食欲効果ってやっぱり大事なんだなあと(??)。

・モンスターユニバース第2弾

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実は本作、2014年の『ゴジラ』と世界観を共にする、モンスターユニバースの第2作目なんです。

物語の舞台は1970年代なので『ゴジラ』よりもずっと過去の話になりますが、『ゴジラ』にも登場した秘密研究機関の「モナーク」の一員であるランダの口から、モナークという組織の起源や1950年代の水爆実験は巨大な「何か」を殺そうとしていたなどと前作にも繋がるポイントが語られます。

髑髏島が全ての巨大生物のルーツの地である説、かつては巨大生物が地球を支配していた説など、『ゴジラ』との繋がりを匂わせる要素は他にも。

本作で僅かに触れられる「地球空洞説」は、次作の『ゴジラ キングオブモンスターズ』で重要な意味合いをなしてくることになるのでメモは必須。

そしてエンドロール後には、無事髑髏島を脱出したコンラッドとウィーバーがモナークに拘束され、島での事実を

ここではスクリーンに世界のどこかの洞窟壁画が映されるのですが、なんとそれぞれに古代人が残したと思しきゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラが描かれているではありませんか!

これらの怪獣が古代から存在していたという事実、そしてゴジラとキングギドラが向かい合った意味深な壁画で幕を閉じる本作は、ゴジラとコングを同一の世界でシンクロさせるモンスターユニバースの広がりをじわじわと感じることができ、今後に用意されている『ゴジラVSコング』への展開を想像するとテンションダダ上がりですね。

・キングコングが持つ二面性

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物語の時代設定は、ベトナム戦争が終結した直後である1973年。

名脇役サミュエル・L・ジャクソンが演じるパッカード大佐は、戦争が終結して嬉しそうにアメリカへの機関の準備を行う兵隊たちとは異なり、どこか浮かばない表情をしています。

自身もアメリカに帰る寸前に髑髏島へのミッションを下されたパッカードが笑顔を見せることからも、彼が根っからの軍人であり、実はベトナム戦争の結果に満足ができていない様子が想像できます。

いざ上陸した髑髏島では自分の部隊の兵隊たちを次々とコングに殺されたことにより、彼は鋭い目つきでコングへの復讐を誓います。

コンラッドやマーロウが止める中でも、断固としてコングの討伐に執着をするパッカードは、まるでベトナム戦争での憂さ晴らしをするかのような狂気を醸し出しています。

なにがなんでもコングを討たんとするパッカードというキャラクターには人間の凶暴性が詰められており、彼はコングを「倒すべき存在」であると思い込んでいるのです。

一方のコンラッドやウィーバーは、コングが髑髏島の守護神、まさしく「神」であるとして、人間たちが挑むべきではない「絶対的な自然の存在」と気付くのです。

本作のコングは自然を愛し、自らに危害を加えない人間に対しては救いの行動を見せるなど「恐怖の存在」としては薄い側面もありますが、コンラッドたちが見るコングはモンスターではなく、大自然が生んだ怪獣のそれに近い。

人間に撃ち殺されて悲壮の死を遂げるこれまでのラストとは異なり、髑髏島から出ていく人間たちに対し、まるで「この島から出ていけ!」と言うかのように雄たけびを上げて威嚇するコングには、まさに人間が踏み入ることのできない怪獣の影が重なっています。

『ゴジラ』にはなくて『キング・コング』のみが兼ね備える、モンスターと怪獣という二面性を、パッカードとコンラッドの対立で表現する見せ方が巧みで、その両立の中でもコングに至っては過去最高に怪獣の側面が強調されていることからも、『ゴジラ』と世界観を共にし、今後に控える『ゴジラVSコング』への明らかな意識が伝わってきます。

鉄と火薬の臭いに満ちた「戦争」を『キング・コング』の世界に混ぜ込むことによって、自然の調和を乱す人間たちの愚かさと傲慢さが目立ちますが、そんな人間たちが結局は自然の猛威に飲み込まれてく様子は、「人間は自然を支配できると勘違いしている」という『ゴジラ』での芹沢博士の発言が形となって表れたようにも感じます。

・ジン・ティエンの残念な扱い

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主演のトム・ヒドルストンをはじめ、ブリー・ラーソンサミュエル・Lジャクソンジョン・グッドマンジョン・C・ライリーなど、主要キャラに抜擢されたキャスト陣が豪華なのも魅力です。

ロキ役のトム・ヒドルストン、キャプテンマーベル役のブリー・ラーソン、そしてニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンが共演していることから、「アベンジャーズキャストが集結している!」とマーベルファンの方々を湧かせていますが、実はマーロウ役のジョン・C・ライリー『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に出演していたりします。

トム・ヒドルストンはそれこそロキのような綺麗な貴公子という印象が強かったので、本作で演じた、優れた戦闘能力を持つ薄汚れた傭兵という役柄を新鮮に楽しむことができました。

サミュエル・L・ジャクソンは、もはや自身の代名詞ともなった「マザーファッカー」『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』と同じくネタとして取り上げられているのが笑えます。

日本語字幕もわざわざマザーファッカーになっているので、映画ファンならニヤッとするはず。

そんな魅力的なキャラクターが多々登場する中、モナークの生物学者として同行する、ジン・ティエン演じるサンの扱いはあんまりでしたね~。

ジャッキー『ポリス・ストーリー レジェンド』ドニーさん『スペシャルID』で完全に彼女の美貌の虜になった管理人は、ジン・ティエンのハリウッド進出第2弾である本作での彼女の役柄にも当然注目をしていたのですが、彼女が目立っておこした行動といえばボートを運転するくらいで、他にはこれといった活躍もなく、はっきり言っていなくてもよかった存在。

主要キャラではないので仕方がないかもしれませんが、こういうただの顔見せ要員的な扱いから、チャイナマネーの悪い部分が見え隠れしちゃったりするんですよね。

ハリウッド映画に出演するだけでもすごいことですが、彼女のファンとしては消化不良。

ジン・ティエン様の出番が少ねえええ!」と落胆した同志の方には、同じレジェンダリーピクチャーズが製作して、彼女の出番と活躍が多い『グレート・ウォール』『パシフィック・リム アップライジング』をお勧めします。

■日本がらみ

・冒頭の第二次世界大戦時、マーロウとほぼ同時に髑髏島に不時着する日本兵。
やけに綺麗な顔立ちをしていると思いきや、演じているのは世界的な活躍を見せるミュージシャンのMIYAVIでした。
役名は「グンペイ・イカリ」で、任天堂でゲームボーイを開発した横井軍平氏と、『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラである碇シンジから拝借をしたという裏エピソードがあります。
・戦争ではグンペイと敵対関係にあったアメリカ人のマーロウですが、髑髏島で生き残るために彼らは兄弟となったことが彼の口から語られます。
グンペイはすでにスカルクローラーに捕食されて死亡しており、マーロウはコンラッドらと島を脱出する際に、グンペイの持っていた日本刀を手にします。
いざスカルクローラーのいる地に踏み込んだ時には刀を構え、「不名誉より死を」と日本語でつぶやきます。
この言葉はたぶんグンペイの座右の銘だったんでしょうね。
いかにも日本軍人らしい言葉です。
マーロウが本当にこの言葉の意味を理解していたかは不明ですが、グンペイはきっとスカルクローラーと対峙しているときにこの言葉を使い、マーロウがそれを聞いていたんだと思います。
ちなみにグンペイの刀は、『もののけ姫』のサンの刀を作品独自の解釈で流用したものらしいです。
・マーロウとグンペイが6年かけて作った脱出船グレイフォックス号には、グンペイのゼロ戦の一部も使用されています。
マーロウの住処には、グンペイの私物であったとされる「寄せ書き日の丸」の旗が壁に飾られています。

■鑑定結果

Jing-Fu
Jing-Fu

キングコングとゴジラが初めてハリウッドでぶつかり合う『ゴジラVSコング』が今から待ち遠しい。

でもコングがいくら巨大な31メートルとはいえ、108メートルのゴジラから見ると子供サイズなのでは?と心配になりますが、本作でコングは「成長期」であることが判明するので、まだまだデカくなる余地があるみたいです。劇中では約40年後の世界で、コングがどれだけ巨大でウホッ!男前なゴリラに成長して再登場するのかが楽しみです。

 

鑑定結果:ダイヤモンド映画(☆7)

 

となります!!

モンスターユニバースとして繋がりを見せる『ゴジラ』の鑑定もしているので、興味がある方はこちらもどうぞ☆

 

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

 

『ゴジラVSコング』

 

 

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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