【ネタバレ/感想/考察】『スパイダーマン ノーウェイホーム』の鑑定【ラストは? ヴィランは?】

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Jing-Fu
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みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

今回鑑定をするのは『スパイダーマン ノーウェイホーム』です。

MCUで展開するトム・ホランド主演の『スパイダーマン』シリーズの新作であり、「ホーム」シリーズのラストを飾る作品でもあります。

予告編で過去の『スパイダーマン』シリーズより、グリーンゴブリンやドック・オクなどのヴィラン達が同キャストで登場することが明らかになり、興奮が止まりません。

そんな『スパイダーマン ノーウェイホーム』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。

今後のシリーズはどうなっていくのか?

 

■『スパイダーマン ノーウェイホーム』のあらすじと基本情報

まずは予告編をどうぞ☆

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』予告1

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■あらすじ

ホログラム技術によるミステリオ(ジェイク・ギレンボール)の野望を阻止したスパイダーマンことピーター・パーカー(トム・ホランド)であったが、ミステリオが最後に残した映像がタブロイド紙のデイリービューグルによって世界中に公開され、ピーターはミステリオ殺害の容疑をかけられたうえに、正体も暴かれてしまう。自分だけでなくMJ(ゼンデイヤ)やネッド(ジェイコブ・パタロン)、メイおばさん(マリサ・トメイ)やハッピー(ジョン・ファブロー)らにも迷惑がかかることに耐えられなくなったピーターは、アベンジャーズの戦友であるドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)を訪ねるのだが・・・。

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■原題:Spider-Man: No Way Home

■発掘国/制作年:アメリカ(2021)

■上映時間:149分

■キャッチコピー:全ての運命が集結する

■監督:ジョン・ワッツ

■主要キャスト

ピーター・パーカー/スパイダーマン:トム・ホランド

MJ:ゼンデイヤ

ネッド:ジェイコブ・バタロン

ドクター・ストレンジ:ベネディクト・カンバーバッチ

ノーマン・オズボーン/グリーンゴブリン:ウィレム・デフォー

ドクター・オクタビアス/ドック・オク:アルフレッド・モリーナ

マックス・ディロン / エレクトロ:ジェイミー・フォックス
フリント・マルコ / サンドマン:トーマス・ヘイデン・チャーチ
カート・コナーズ / リザード:リス・エヴァンス

ハッピー:ジョン・ファブロー

メイ・パーカー:マリサ・トメイ

 

■『スパイダーマン ノーウェイホーム』のネタバレ感想と考察

①スパイダーファンへの愛が詰まったラブレター

②シンプルだが新鮮なスパイディーコンバット

③今後のスパイダーマンはどうなるのか?

それでは鑑定していきましょう!

 

ネタバレ①:スパイディーファンへの愛が詰まったラブレター

この映画をリアルタイムで映画館で観る事ができる時代に生まれられて良かった。

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フィルマークスの評価が☆4.7というあり得ない数値が出ていて、鑑賞直前に否が応でも高まる期待と興奮。「あんまりハードル上げすぎると失敗するかも・・・」という一抹の不安を抱えつつも鑑賞。いやはや、そんな不安などどこ吹く風、あり得ないくらい興奮して感動した作品でした。

予告編の段階で明らかになっていた、ライミ『スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』に登場したヴィランたちの集結。1作目の『スパイダーマン』から既に20年近くが経過しているのに、グリーン・ゴブリン役のウィレム・デフォーやドック・オク役のアルフレッド・モリーナらが全員同キャストで続投してくれたのは奇跡としか言いようがありません。しかも何が嬉しいかって、旧作のヴィランたち各々の世界線上における関係性に掘り下げが与えられてるんですよね〜。オズコープ社という共通の接点を持ちながらも、旧作では対面が叶わなかったノーマン・オズボーンとオクタビアスの旧友会話。「2人は死んだと何年も前に大きくニュースになっていたぞ」と告げるマルコ。「スゴイ、本当に彼らは過去に観た全くの別作品の世界から召喚されたんだ」と実感させてくれるワクワクがたまらないね。

そして真打登場、トビー・マグワイアアンドリュー・ガーフィールド先輩スパイダーマンがセットで姿を表す究極のサプライズ!! まあ予告編で過去作のヴィランたちが集結することが分かっていたわけで、もうこれは99%2人も登場するだろうな〜と読めていたわけですが、それでも、それでも初代と2代目のスパイディーがマジに画面に入ってきた瞬間には、好きな女子に告白する時以上に心拍数が上がること不可避なわけで 笑。トムホも含めて新旧歴代のスパイダーマンが全員揃い、3人が同じ画角に入って泣いたり笑ったり抱き合ったり、互いの糸の発射メカニズムについて追求し合ったり。「チームで闘ったことがないよォ!」と焦るマグワイアスパイディーとガーフィールドスパイディーに「アベンジャーズメンバーの僕に任せて!」とトムホスパイディーがカバーし、スパイダームズムズで連携を取りながら3人で宙を舞う姿もあまりにも眩しい。それだけでなく、同じくこれまでに接点のなかったマグワイアスパイディーとガーフィールドスパイディーを2人だけで絡ませ、互いに恋路を語り合ったり「スイングは腰を痛めるよねぇ」とスパイディー悩みを共有させたりするショットもある。「お前ら、こういうのが観たかったんだろ?」という製作陣の声が聞こえてきそうな、とにかく全てのスパイディーファンを喜ばせるようなネタと画がこれでもかというほど詰め込まれています。

Jing-Fu
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これを形容すると、本作はスパイディーファンへの愛が詰まったラブレター、そういう映画ですね。

 

管理人としては小学生の頃に繰り返しライミ『スパイダーマン』シリーズを観ていたこともあり、マグワイアスパイディーへの思い入れが人一倍強い。だからこそ、流石に50手前になった中年マグワイアの顔には老けを感じたものの(スタイルはそのまま!)、彼の登場には心底テンションが高まりました。ダニー・エルフマンによる「Responsibility Theme」が流れたり、仇とはいえ憎しみと怒りのままに相手を殺した後の後悔の大きさを知っているからこそ、怒りで暴走するトムホスパイディーをマグワイアスパイディーが必死に止めたり(刺された時はマジでビビった、やめてくれ〜と)、胸アツの連続!

ライミ版が好きすぎるせいで、個人的にはそちらほどの思い入れがなかった『アメイジング・スパイダーマン』。しかし劇中で「僕は僕のMJであるグウェンを救えなかった」と、ガーフィールドスパイディが『アメイジング・スパイダーマン2』のショッキングなハイライトを未だに引きずっていることを語らせて伏線として張り、MJの落下をトムホスパイディーではなくガーフィールドスパイディーが救うという見せ場にはやられた。これは凄い、これは思い入れが浅くても燃える。実はコレ、読んでたんですよ僕。予告編にMJが落下するシーンがあったので、「ここでガーフィールドスパイディーが登場してMJを糸で受け止め、トムホスパイディーに対して『僕は救えなかったけど、君は同じ過ちを犯すんじゃない』と告げたら最高なのにな〜」と。ちょっとかすったような気がしますが、でも管理人が予想していたよりも、その見せ方がめっぽう上手い! 何より「キャラクター」を思いやり、『アメイジング・スパイダーマン2』で終了してしまっていたガーフィールドスパイディーの物語を復活させ、彼に心の中にシコリとして残っていた後悔を晴らす機会を与えたことの尊さは計り知れませんね。

Jing-Fu
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ガーフィールドエマ・ストーンの人気があまりにも高いので、熱狂的な『アメスパ』ファンであれば発狂レベルのサプライズなんじゃないですかね。

 

そもそもスパイダーマンは、90年代に倒産寸前までに陥ったマーベルがキャラクターの権利をソニーに売却、結果としてマーベルの首を繋ぐことになった存在(衰弱したマーベルを大きく立て直すことになったきっかけは、ウェズリー・スナイプス様主演の『ブレイド』と、我らがドニー・イェンが出演&アクションコーディネーターで参加した『ブレイド2』の大ヒット)。その後はソニー主導で初代『スパイダーマン』シリーズと『アメイジング・スパイダーマン』シリーズが製作され大成功を収めるも、そういった大人の事情で「MCU」には参加できないと嘆かれていた「不憫」な立ち位置にいたんですよね。そしてMCUにおけるスパイダーマンシリーズが始動し、物凄くめんどくさい大人の事情をクリアして、本作を過去作のキャラクターたちを集結させスパイダーマンの集大成的な作品に仕上げた。このために汗水を垂らした関係者たちには足を向けて寝ることができないし、「不憫」と言われていた過去作を「レガシー」として活かし、ファンたちを唸らせる唯一無二の武器かつ最高のサプライズとして生まれ変わらせた製作陣の錬金術には本当に頭が下がる。それどころか、20年に及ぶ大人の事情のクリアが、管理人のような目の肥えまくった映画ファンに過去にない新種の感動と興奮をもたらし、まるで童心に返ったかのような新鮮さを堪能させてくれる、そんな風に映画という文化の楽しみ方にはまだ深掘り代があることを気付かせてくれました。

Jing-Fu
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過去作の集大成としてだけでなく、クロスオーバーが垣間見えるMCU作品として、ホームシリーズの締めとして、そしてトムホピーターの成長譚として、あらゆる面で不足のない作品になってました!

ネタバレ②:シンプルだが新鮮なスパイディーコンバット

ライミ版以上に胸糞が悪いグリーン・ゴブリンの狂気

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メイおばさんを死に追いやるきっかけを作り(これは本当にショッキングだった)、本作のラスボス的存在になったノーマン・オズボーンことグリーン・ゴブリン。他のヴィランたちと比較すると、人型を保った状態で特殊なエフェクトによる攻撃手段を持たず、グライダーやパンプキンボムを失うと強化された肉体そのものと近接武器を駆使して立ち回る唯一の存在だ。本作のスパイディーVSゴブリンの殴り合い戦、特に手に汗を握りましたね〜。というのも、過去作でもスパイディーとヴィランが殴り合うシーンもあったんですけど、相手が人外キャラだったり壁に垂直に立ちながらだったりと、特殊な状況での立ち回りがほとんどでした。一方の本作におけるスパイディーVSゴブリンは、スパイディが糸を使用した独特のアクロバットを織り込みながらも男と男が真っ向から殴り合うシンプルな構成となっていて、シンプルながらも過去に観たことのない類のアクションとなっていて新鮮でした。特にトムホスパイディが『るろうに剣心』みたいな壁走行からの殴り落としを披露する攻め方が鋭かったな〜。

Jing-Fu
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『ドラゴン怒りの鉄拳』状態になったトムホスパイディがゴブリンをフルボッコする様子は恐ろしかったです笑

 

考察①:今後のスパイダーマンはどうなるのか?

ラストはちょっと複雑。

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さてさて、最終的にはドクターストレンジの魔術が成功して他の世界からやってきたキャラクターたちは全員元に戻りましたが、同時にこの世の全ての人間がスパイダーマンの正体を忘れてしまい、トムホピーターはMJからもネッドからも、そしてハッピーからも忘れ去られてしまいました。「みんなが忘れても必ず会いに行って思い出させるから!」と『ドラクエXI』みたな熱い言葉を交わし、再びMJたちの元を訪れたピーターだったが、結局彼は皆が自分のことを忘れているままの世界を選びました。正体を明かす言葉が喉まで出かけていましたが、きっとMJの額の傷を観て、再び彼女らを危険な目に合わせるわけにはいかないとピーターが判断したんでしょうね。悲しいですけど、大人の選択です。で、ピーターは人知れず一人暮らしを始め、トニー・スターク製のスーツも使用せず、初期の手作りスウェットに身を包みながら「親愛なる隣人」を密かに続けていく所で終幕です。ここで気になるのは、スパイディーはもうアベンジャーズを実質脱退してしまったのかということ。世間はスパイディーという存在自体は認知しているようなので、アベンジャーズ内でも正体を隠しながら所属を続けるのか、本当に辞めてまた改めて誰かからアベンジャーズへのスカウトが来るのか、はたまたアベンジャーズとは関係ない立場でヒーローを続けるのか、気になるところです。つい先日、トムホが新たにMCUでの新三部作に主演する契約書にサインをしたとニュースが流れていたので、何らかの形でアベンジャーズとの関係は続けると思うんですけど、どうですかね〜。というか続けてほしい。

あとは今回の騒動で定義付けられた、マルチバースの今後について。最後に予告も流れた『ドクター・ストレンジ マルチバースオブマッドネス』でもっとその世界が広がるんでしょうけど、個人的にはこの設定を活かしてデッドプールにMCU入りをしてもらいたい。ディズニーが20世紀FOXを手中に収めたことによってもう土台はできているので、あとは待つのみ! そしてエンドロール後のサプライズで登場したトム・ハーディ版の『ヴェノム』との関係も気になります。『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のラストと繋がっていたことが分かってこちらもかなり湧いたんですけど、なんとヴェノムはスパイディーと交わることなく、呆気なく元の世界へ戻っちゃいました。トムホトムハのクロスオーバーは実現しなさそうですが、こちらの世界にシンビオートの欠片が残って動き出していたので、スパイディの新三部作では、トムハではない新たなヴェノムが生まれるかもしれませんね。いや、それにマルチバースが成り立っているのであれば、再度トムハが飛んでくる可能性だって捨てられないぞ。いずれにしてもまだまだ熱は冷めなさそうですね!

 

■鑑定結果

Jing-Fu
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『スパイダーマン』のファンで本当に良かったと実感させてくれた傑作。年初から最高の体験ができました!

 

鑑定結果:ミスリル映画(☆9)

 

■最後に

同じMCU作品についてはコチラ☆

『シャン・チー テン・リングスの伝説』

 

 

作中に登場した『ヴェノム』についてはコチラ☆

『ヴェノム』

 

『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

 

 

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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