【ネタバレ/感想/考察】『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の鑑定【ラストの意味は?】

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(C)2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

 

Jing-Fu
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みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

 

今回鑑定をするのは『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』です。

『GODZILLA ゴジラ』『キング・コング 髑髏島の巨神』に続く、ハリウッドが手がける「モンスター・ユニバース」シリーズの第3弾は、世界中で出現する怪獣たちが大暴れするスペクタクルと、それらに翻弄される人類の足掻きと探究を描く作品です。

ゴジラの他に、モスラ、ラドン、キングギドラなど、日本の東宝が誇る名怪獣たちが登場するのが最大の見所!

そんな『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。

『ゴジラVSコング』に繋がる伏線が盛りだくさん・・・!?

 

 

■『ダウンレンジ』のあらすじと基本情報

まずは予告編をどうぞ☆

映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』予告

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■あらすじ

ゴジラとムートーが熾烈なバトルを繰り広げたことによって起こった「サンフランシスコの悲劇」から5年後。怪獣の調査を極秘裏に行っていた秘密機関のモナークの存在が公になり、怪獣の存在を隠してきたことを批判され解体の危機に迫られていた。一方で、中国の雲南省ではモスラの幼虫が目覚め、モナークのエマ・ラッセル博士(ヴェラ・ファーミガ)と娘のマディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)は「オルカ」と呼ばれる音響装置でモスラの制御に成功。しかしそこに現れたジョナ(チャールズ・ダンス)率いる傭兵軍団によって2人はオルカと共に誘拐される。事態を重く見た芹沢博士(渡辺謙)は、エマの元夫でオルカの共同開発者であるマーク(カイル・チャンドラー)に協力を求めるのだが・・・。

 

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■原題:Godzilla: King of the Monsters

■発掘国/制作年:アメリカ(2019)

■上映時間:132分

■キャッチコピー:王の覚醒。

■監督:マイケル・ドハティ

■主要キャスト

マーク:カイル・チャンドラー

マディソン:ミリー・ボビー・ブラウン

エマ:ヴェラ・ファーミガ

芹沢猪四郎:渡辺謙

チェン:チャン・ツィイー

スタントン:ブラッドリー・ウィットフォード

グレアム:サリー・ホーキンス

アラン・ジョナ:チャールズ・ダンス

 

 

■『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のネタバレ感想と考察

 

①圧倒的スケールの怪獣総進撃

②東宝怪獣オールスターズ!

③過去ゴジラシリーズへのオマージュ

④芹沢博士の行動の意味は?

⑤ラストは『ゴジラVSコング』への伏線?

⑥日本がらみ

それでは鑑定していきましょう!

 

ネタバレ①:圧倒的スケールの怪獣総進撃

 

規格外の迫力と破壊力の異種怪獣戦!これが観たかった!

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ローランド・エメリッヒ師匠が大爆死を遂げた1998年のハリウッド版GODZILLAの轍を踏まず、正統派の怪獣映画として生まれ変わったギャレス・エドワーズ監督の『GODZILLA ゴジラ』は素晴らしい映画だった。そんな良作にも少なからず見受けられた惜しい部分を払拭し、より多くの怪獣映画ファンからの支持を集めたのが続編である本作だ。全編通して、ギャレス監督と同じく「子供の頃から怪獣映画を観てきた」と語るマイケル・ドハティ監督の「怪獣好き」がよく伝わってくる。

まず第一に、登場する怪獣の種類と画面への登場時間が圧倒的に増加! 前作ではゴジラとオリジナル怪獣のムートーの2種類のみしか登場していなかったのに対し、本作では後述する元祖東宝怪獣も含めて様々な怪獣が登場する、怪獣の盛り合わせのような贅沢な仕上がりになっている。そして彼らの登場時間。実は前作って、怪獣が画面に映る登場時間がかなり少なかったんですよね〜。ムートー夫妻は12分、ゴジラに至ってはなんとそれを下回る8分という短さ! 長い『ハリー・ポッター』シリーズを通して登場時間がたった30分しかないドラコ・マルフォイを想うのと同じように切なくなるが、本作では最初から最後まで怪獣が出ずっぱりになっているのが嬉しいポイント。

そして次に、画面が明るいこと。前作では何より画面が暗いことが致命傷となっており、「中々姿が見えない怖さ」とか「そこに巨大な何かがいた」という恐怖の煽り方はそこそこだったけど、怪獣バトルが夜に限定されているにも関わらず、画面の色彩設定があまりにも暗すぎて肝心の怪獣が見えないというもどかしさがあった。それと比べると本作は夜のシーンも明るく設定されていて、昼夜問わず暴れ回る怪獣たちの巨躯を心ゆくまで堪能できるのだ。

これらの条件を揃えたことにより、前作の痒いところに手が届いたというか、「観客が求めていた怪獣映画」として仕上げることに大成功している。人類を米粒のように吹き飛ばして地上を闊歩する怪獣たちの超越性、後先考えずに自由気ままに大都市を破壊していく背徳感と爽快感と世紀末感はまさに「怪獣総進撃」。それに加えて恐怖・尊厳・共生といった怪獣に対する哲学的要素も網羅しており、怪獣作品の醍醐味をハリウッドの資金力による圧倒的スケールで体感できる高揚感は、他では味わうことができないひとときとなっています。

怪獣たちのバトルシーンと人間ドラマパートのバランス配分なんかも申し分ない。物語としては、怪獣狂の連中が「人間が破壊してきた地球の調和を取り戻すために世界中の怪獣たちを目覚めさせに周る」という、関係ない人類からすればハタ迷惑極まりない身勝手でIQの低い話だが、怪獣たちが暴れる理屈を立たせているし、人間パートは基本的に最低限しか描かれず、テキパキしていてテンポも良い。主人公の家族劇も怪獣パートの勢いを損なわない程度にまとめられていると思う。バカ映画だろうとも、怪獣たちが好き勝手に街を破壊しながら怪獣タイマン張ってくれればそれでいいんだ。

Jing-Fu
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あくまでも本作の主人公は「怪獣たち」です!

 

ネタバレ②:東宝怪獣オールスターズ!

 

まるで絵画を見ているかのような神々しい画!

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ゴジラの他に、モスラ、ラドン、キングギドラが登場するのが怪獣ファン泣かせ。彼らの使用権という大人の事情を見事クリアし、東宝が誇る老舗であり筆頭格でもあるスター怪獣をこの1作に凝縮、彼らが衝突する異種怪獣バトルを盛り込んだサービス精神がたまらない。まるで怪獣版『大乱闘スマッシュブラザーズ』というか『エクスペンダブルズ』というか・・・。小さい頃から慣れ親しんだ名怪獣たちが、ハリウッドが一肌脱いだ映像技術によって画面を蹂躙するこの瞬間こそが至高。味わい深くも動きに限界のある特撮技術を超え、まるでこの世に本当に人智を超えた怪獣が存在するのかと錯覚させるくらいのリアリティは、必見。

あとたまらなく素晴らしいのが、彼らの「神々しさ」。本作では怪獣たちは人間から「タイタン=巨神」と呼ばれているのが印象に残っている。ドハティ監督は怪獣たちが超自然で崇拝的な存在になるように意識をしたらしく、怪獣たちの神秘的なデザインはもちろん、怪獣たちが立っている姿を捉える画面設定が究極に神々しい! 特にゴジラとキングギドラが南極で対峙するシーンと、滝の中でモスラ成体が産声を上げて翼を広げる様子、そしてラドンとキングギドラが稲光の中で衝突しかける光景が絵画のように神々しくて美しく、そこらへんの美術館の中や歴史の教科書に掲載されていても全くもって違和感のないレベル。「神の光景を観ている」ことに極限のエモさを感じ、毎回毎回ほとばしるトリハダと涙を止めることができません。

 

・ゴジラ

 

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先史時代の巨大生物の頂点に君臨していた「怪獣王」。前作よりもさらに巨躯の重厚感が増しいて踏み込みが凄く、背中のヒレも鋭利で巨大なデザインに変更になっている。ドハティ監督によると、彼が崇拝する1954年の元祖『ゴジラ』の背びれの美しさを再現させたらしい。本作では中盤で、自宅のベッドで休んでいたところを勝手に人間に踏み込まれ、目と鼻の先で「気合い注入」という名の核爆弾を爆発させられて喝を入れられるという、ゴジラ目線で観ると中々ヒドいスパルタを受けている。あと、ボストンでキングギドラと衝突する瞬間に前に伸ばした短い両腕がカワイイ。

自然のイメージカラーは「水」。

 

・モスラ

 

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中国の雲南省で繭が発見され、他の怪獣と違って女性名詞で呼ばれる「怪獣の女王」。エレガントでビューティフル、観ていて心が癒されるような女神的な優しさがある反面、攻撃用に長い鎌足があたり可動域の利便性が高い尻針があったりと、油断していると悪女のような怖さも垣間見えてしまう。というか序盤で登場するモスラ幼虫も含めて、表情を含める全身のデザインが鋭利でいかつく、より本物の蛾っぽい雰囲気。『モスラ2 海底の大決戦』に登場する水中モード・モスラのビジュアルを参考にしたんだろうか。

自然のイメージカラーは「地」。

 

・ラドン

 

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メキシコの火山の中で寝てた古代の「火の鳥」。上空を滑空しただけで下の街が壊滅するという迷惑極まりない怪獣。空を飛びながら風車のように回転して周囲の戦闘機を一網打尽にするパワープレイをしたり、モスラに迫って鼻息も荒く何度も口づけ(クチバシ攻撃)を迫ったりと、性格が破天荒すぎる。溶岩が滲み出る水気のない質感の体が特徴的で、原作よりもより怪鳥っぽさが目立つ外見がイカしてるね。最後に怪獣界の頂点に立ったゴジラに向かって咆哮するも、ドスの効いたゴジラの「にらみつける」を喰らって「あ・・・なんかスンマセン」て縮こまってしまう。もちろん、ここは萌えポイントだ。

ちなみに字幕版ではラドンではなく「ロダン」と呼ばれていることに違和感を持つ人も多いかもしれないけど、これは製作陣の間違いなどではなく、昔からラドンは英語圏では「ロダン」という名前になっているので、アメリカ人からすればこれが正式名称なのだ。真相は知らないけど、海外配給の際に外国人の担当者が勝手に変えたんだろうな。『バイオハザード』『レシデント・イービル』になってしまったのと同じようなもんだろう。

自然のイメージカラーは「火」。

 

・キングギドラ

 

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ドラゴンを彷彿とさせる3つの頭部、面積が広く威圧的な両翼、黄金に輝くボディ。ゴジラ最大のライバルとして名高い名怪獣中の名怪獣。ハリウッドが本腰を入れた本気ギドラは度肝を抜かれるビジュアルで、凶暴、醜悪、神々しさの全てが原作以上にMAXレベル。まさに怪獣界の悪のカリスマと呼ぶに相応しい。原作通り宇宙から飛来した地球外生命体という設定になっているため、地球の自然の摂理に従わない生態の持ち主となっており、首を切られようがトカゲの尻尾のようにスペアが生えたり、爆弾を喰らおうが何事もなかったように平然と立ち直る。まるでT-1000のようにしぶとく何をしても死なないチート怪獣だ。核爆弾でドーピングしたゴジラに押されると、こちらも発電所の電気を吸収してドーピングし返すほど逆境に強い一面も持つ。三つの首を巧みに操り、ゴジラに「いち に さん!」と噛み付くテンポの良さもテンションが上がる。

自然のイメージカラーは「風」。

 

ネタバレ③:過去ゴジラシリーズへのオマージュ

 

・モナーク施設の基地番号

劇中で主要怪獣たちが発見されるモナーク施設の研究所番号。なんでもない数字かと思いきや、実はそれぞれの怪獣が主役の映画公開年にあやかった数字が設定されている。

・ゴジラ→第55前進基地(『ゴジラ』の公開年1954年から)

・モスラ→第61前進基地(『モスラ』の公開年1961年から)

・ラドン→第56前進基地(『空の大怪獣ラドン』の公開年1956年から)

キングギドラが発見されるのは南極の第32前進基地で、さすがに1932年にギドラの映画が公開されているというわけではないが、この数字にもちょっとした遊び心が。実は南極が舞台の名作『遊星からの物体X』のステージが「第31研究所」であり、同じ南極繋がりとしてその基地のお隣とも言うべき「第32前進基地」に設定されたんです。

 

・モンスター・ゼロ

キングギドラの別名として呼ばれる「モンスター・ゼロ」は、『怪獣大戦争』内でX星人がキングギドラに付けていた名前です。

 

・テーマ曲と鳴き声

劇中には伊福部昭氏による「ゴジラのテーマ」と、古関裕而氏による「モスラのテーマ」と言う、東宝の精神とも言える名曲が公式に使用されている。ゴジラシリーズを観たことない人でも、日本人であれば誰しもが耳にしたことがあるはずの名曲を聞けるのはやはり最高にアガる。また、前作から続いて独特の伸びと喉鳴らしで雄叫びをあげるゴジラだが、本作では随所で「元祖ゴジラ」の鳴き声をあげるシーンがあり、こちらもファンでなくとも思わず唸るはず。

 

・オキシジェン・デストロイヤー

メキシコ沖で喧嘩するゴジラとキングギドラを抹殺するために、アメリカ空軍が極秘に開発していた新兵器のオキシジェン・デストロイヤー。「水中酸素破壊剤」と訳すこの兵器は、強烈な爆風と文字通り3キロ以内の酸素を消滅させることによってあらゆる生命体を殺してしまう非道徳的兵器。オキシジェン・デストロイヤーは初代『ゴジラ』で既に登場していたアイテムで、同作でゴジラにトドメを刺していた。ちなみに『ゴジラVSデストロイア』にも登場している。

 

・バーニング・ゴジラ

核爆弾でドーピングしたものの、核の過剰摂取で爆発寸前になっていたゴジラが、モスラの体から振り撒かれた粒子を吸収することによって体内の核メーターが制御され、どういう理論かは知らんけど全身から超高熱の波動を出せるようになったラストシーン。全身が真っ赤に染まって、溢れ出る高熱で何もかも焼き尽くしてしまう最強っぷりは、まさに『ゴジラVSデストロイア』でメルトダウンを起こして暴走していた「バーニング・ゴジラ」を彷彿とさせます。

 

・なぜチャン・ツィイーが2人いる?

モナークの一員としてストーリーの主要人物の1人となっているチェン博士。演じるチャン・ツィイーは日本でも馴染みのある中国の女優だけど、本作を観ていてちょっと違和感を覚えた人も多いはず。なぜなら、中国の雲南省でモスラが成虫になる際、その一部始終を見届けていたリン博士もチャン・ツィイーが演じていたからだ。この理由はちゃんと劇中で語られており、チェン博士とリン博士は双子で、一族三代に渡ってモナーク勤務を続けるモナーク家系で、ずっと昔から怪獣について調査を続けていたことが明かされています。

これ自体は特にオマージュ要素ではないんだけど、ズバリポイントは「モスラ」と「双子」。歴代のモスラには、パートナーとして常に手のひらサイズの妖精コンビの「小美人」が登場していた。「モスラ〜や、モスラ〜」と歌っているアレだ。女性の双子と言う点が小美人を彷彿とさせており、加えてチェン博士とリン博士がモスラに対して特別な関心を持っていると思われる描写が多いのも、そのオマージュを強く感じる。

考察①:芹沢博士の行動の意味は?

 

芹沢博士はゴジラの前で何を想うのか。

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前作から渡辺謙が演じてきたモナークの芹沢博士。本作では片道切符の役柄を引き受け、ゴジラの目の前で核爆弾を爆発させて核ドーピングさせるのと引き換えに命を失う、勇敢かつ悲しい運命を辿ることに。

爆発の直前、芹沢博士は横たわるゴジラの顔を触りつつ静かに日本語で「さらば・・・友よ・・・」と呟く。本来、脚本上では英語セリフになっていたそうだが、渡辺謙ドハティ監督に対して「心から発する日本語で言いたい」と、変更を申し出たんだとか。地球の未来をゴジラに託し、惜別と哀願の意を込めた「頼むぞ」というセリフを意識したと渡辺謙は語っています。確かに、純日本人の芹沢博士がおのずと口から発したのが日本語であることはごく自然なことだし、日本人からすればなんとも感慨深いシーンになっていますね。

ただ引っかかるのは、ゴジラを復活させる最終手段として核爆弾を使用したのが日本人である芹沢博士であることと、そこに至るまでのシークエンス。その少し前のシーンで、「息子を殺したゴジラを助けることになるとは」と困惑していたマークに対し、芹沢博士は「傷を癒すには、傷をつけた悪魔と和睦するんだ」と語っていた。マークに向けられたこの言葉は、芹沢博士自身にも返されている。芹沢博士は常に広島で被爆して8時15分で時を止めた父の形見である懐中時計を持参しており、前作でもアメリカ軍がゴジラ退治に核兵器を使用しようとした際にこの時計を取り出し、無言で圧をかけていた。つまり芹沢博士にとって核は受け入れ難い憎むべき存在であり、金輪際核の使用には反論を掲げていた人物であった。そんな彼が、いくら地球の未来を担う存在として心から強い思いを捧げるゴジラを助けるためとはいえ、核を使用する。これでは思いは違えど、やっていることは前作でアメリカ軍がやろうとしていたことと同じで本末転倒ではないか。芹沢博士は爆発の直前に懐中時計を取り出して見つめていることからも、核を使用することに最後まで少なからず躊躇があったように思える。

「傷を癒すには、傷をつけた悪魔と和睦するんだ」とは、芹沢博士が核を受け入れることを暗示しているのではないか。日本人からしたら違和感というか、この様子はかなり受け入れづらい。何故、芹沢博士が核を肯定化しなくてはいけないのか。必死に頭を捻って本作が掲げるその意味を考えても、日本人としてはどうにも良い答えが出ない。結局辿り着いたのは、「核爆弾以外で、核エネルギーを良い未来のために有効活用してほしいという願い」。・・・ちょっと無理があるかな。前作でも「歴史における核実験は、ゴジラを殺そうとするための作戦であった」というゴジラと核の関係性を崩すヒドい設定があったけど、本作を観てて、つくづくアメリカ人と日本人では核に対する思いが折り合わないことが分かった。

 

考察②:ラストは『ゴジラVSコング』への伏線?

『GODZILLA ゴジラ』『キング・コング 髑髏島の巨神』を経たこともあり、作中には既に次作の『ゴジラVSコング』への伏線で溢れている。劇中には幾度となくキングコングや髑髏島の資料映像が流れたり、コングに対しての言及があったりと、まさにモンスターユニバースの広がりを感じてゾクゾクするね。本作の冒頭で、芹沢博士らモナークが「怪獣と共存するために、怪獣のうちどれが危険でどれが人類を守るのかを研究している」と説明をしていることもあり、また『ゴジラVSコング』では、凶暴化したゴジラへの対抗手段として人間がコングを連れてくるというプロットになってるので、本作の時点でコングもその研究対象に入っていたことが分かる。

そして本作のラストには、『ゴジラVSコング』にも繋がる新事実が畳み掛けるように判明。まず新聞記事の一つとして「髑髏島の地下が巨大生物の起源か」という推測文が映る。ひょっとしたら『ゴジラVSコング』では、ゴジラをはじめとする怪獣たちのルーツも全て髑髏島にあったという新事実が語られるかもしれない。地下という点は、本作で解明された「地球空洞説」とも何か関係があるのかも。

その次には、場所はどこか詳しく語られていないけど、恐らくは髑髏島のどこかで発見されたと思われる「コングとゴジラに似た壁画が洞窟に」という記事が。続けて映る壁画には、ゴジラとコングが互いに咆哮を上げて睨み合い、その足元で人間たちが立っている様子が描かれている。これはつまり、古代の時点で既にこの2大怪獣がバトルを繰り広げていたことを物語っている証拠だ。時代を考えると、おそらくここに描かれているコングは、『キング・コング 髑髏島の巨神』に登場するコングではない。同作でスカルクローラーに殺されたことが語られているコングの親か、あるいはその前の世代か。いずれにしても、コングにとってゴジラは世代を超えたライバル関係というか、鼻につく関係があるのかもしれない。『BTTF』のマクフライ一族とビフ一族みたいなもんか。

極め付けはエンドロール後の隠し映像。作中のメキシコ沖でのシーンで、ゴジラによって食いちぎられたキングギドラの首が漁師たちによって保管されており、それを本作の悪役とも言える反政府主義の傭兵アラン・ジョナが買い取っている。エコテロリズムを掲げる彼がギドラの首を欲する理由とは何だろうか。いずれにせよこれは完全なフラグなわけで、『ゴジラVSコング』にはあの「メカキングギドラ」が登場するのか、はたまたギドラの怪獣エキスを絞って造られた別の人造怪獣(それこそ登場がほぼ確定視されているメカゴジラ?)が出現するのか、または更に予想のつかないサプライズがあるのか、期待は膨らむばかり!

Jing-Fu
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ちなみに中国雲南省でモスラが成虫化する直前、リン博士に「モナークとの通信が途絶えた」と告げていた黒人男性は、演者は異なるけど『キング・コング 髑髏島の巨神』に登場していたヒューストン・ブルックス博士と同一人物なんです!

 

日本がらみ

 

・富士山の怪獣?

中盤、キングギドラの鶴の一声で世界中の怪獣たちが眠りから目覚めてしまう。その中の映像に、日本の富士山にあるモナーク第91前進基地でも何かの怪獣が目覚めて騒ぎになっている様子が一瞬だけ映る。ここで目覚めた怪獣とは、日本における伝説の生物として名高い「ヤマタノオロチ」らしい! メキシコの火山で眠っていたラドンのように、富士山の火口の中で眠っていたと思われる。八つの頭を持つ巨大なドラゴンのビジュアルには否が応でも興味をそそられるが、残念なことに、これはあくまでも裏設定にとどまっていて劇中にヤマタノオロチの姿が映ることは一切ないんだよな〜。ラストの怪獣集会の場にもいないみたいだし。足は遅そうなので、遅刻してしまったのだろうか。

Jing-Fu
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ゴジラと闘ったらかなり画になりそうなので、『ゴジラVSコング』に出てこないかな〜。

 

■鑑定結果

 

Jing-Fu
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監督を含む製作陣の怪獣好きがみなぎっている、モンスターユニバース作品の中でも屈指の迫力を誇る快作。IMAX3Dで初完勝した時には度肝を抜かれたというか、とにかくスクリーン映えする規格外のスケールが最大のセールスポイントです。

鑑定結果:ミスリル映画(☆9)

 

 

■映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』はどんな人におすすめ?

 

・ゴジラをはじめとする怪獣作品が好きな人

・モンスターユニバースの広がりを体感したい人

・規格外の映像スケールを堪能したい人

 

■最後に

本作も含まれる「モンスターユニバース」作品についても鑑定しています☆

 

『GODZILLA ゴジラ』

 

『キング・コング 髑髏島の巨神』

 

最新作の予告編考察もしてます☆

『ゴジラVSコング』予告編考察

 

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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