みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。
今回鑑定をするのは『モンスターハンター』です。
日本原産の大人気ゲームがハリウッドで実写映画化!
ハンター役のトニー・ジャーについて知りたい方はこちらの記事もどうぞ☆
目次
■作品情報
・基本情報
(C)Constantin Film Verleih GmbH
■原題:Monster Hunter
■発掘国/制作年:アメリカ(2020)
■キャッチコピー
・監督、キャスト
■監督:ポール・W・S・アンダーソン
■主要キャスト
ナタリー・アルテミス:ミラ・ジョヴォヴィッチ
ハンター:トニー・ジャー
リンク:ティップ・“T.I.”・ハリス
ダッシュ:ミーガン・グッド
マーシャル:ディエゴ・ボネータ
アドミラル:ロン・パールマン
ハンドラー:山崎紘奈
・あらすじ
アメリカ陸軍の大尉であるアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が率いる特殊部隊は、砂漠の真ん中で任務中に忽然消息を絶った偵察部隊の探索に当たっていた。広大な砂漠で車両を走らせる最中、突如として発生した激しい砂嵐に巻き込まれてしまう。砂嵐が去った後、からくも無事であった特殊部隊だが、なぜか目の前には先ほどまでと異なる光景の砂漠が広がっていた。状況が把握できずに混乱する中、突如として砂の中から未知なる2本角の超巨大生物が出現し、特殊部隊に襲い掛かる。一方、その光景を遠くの岩場から眺める、見慣れぬ装備に身を包んだ1人の男(トニー・ジャー)がいて・・・。
■ざくっと感想
本作の鑑定結果は、、、
「一狩り行こうぜ!」のキャッチコピーでお馴染み、カプコンの大人気ゲームである『モンスターハンター』シリーズが、ハリウッドの手によってついに実写映画化されました。管理人は原作ゲームをほとんどプレイしたことがなく、モンハンの知識は5ミリしか知らない状態で鑑賞したんですけど、原作を知らない分、これといった違和感もなく楽しむことができました。
多少の脚色やツッコミどころははあるものの、基本的には原作に忠実な世界観で構築されているようで、ゲームをやりこんできたファンにもヴィジュアル的には全く問題がないみたい。少なくとも『バイオハザード』よりは面白い。登場するモンスターたちがいずれも規格外にデカいこともあり、アクションが生み出す迫力はかなり見応えがあった。あと、なぜか原作が持ち合わせていないサバイバルホラー感が超一流レベルで強め。
同じくカプコンのゲームである『バイオハザード』を実写シリーズ化してきたポール・W・S・アンダーソンが本作の監督を務めている。そして『バイオハザード』でも主演を務めてきた、ポール監督の嫁であるミラ・ジョヴォヴィッチが主役を演じている。つまり『バイオハザード』シリーズに続く夫婦二人三脚の映画ですね。
そしてミラが演じるアルテミスの師匠かつ戦友となるハンター役を、タイ出身のムエタイアクションスターであるトニー・ジャーが熱演! ハリウッドによるアクションシーンの編集には未だに難があるが、これまでのハリウッド出演作の中では最も役どころが大きいのがファンとしては嬉しかった。他には『ヘルボーイ』シリーズで有名で、ジャーとは『バトルヒート』ぶりの共演となるロン・パールマン、ラッパーのティップ・“T.I.”・ハリスなどが名を連ね、日本からは山崎紘菜も参加しています。
管理人はモンハンについては熱く語れず、他のブロガーさんと同じことを書いててもしょうがないので、あくまでも大ファンであるトニー・ジャー寄りに感想を述べてみます。
以下、ネタバレありの感想と考察になります。
作品を未見の方は鑑賞後の閲覧をおすすめします!
■感想と考察
・規格外のスケールで魅せるアクション
火属性のリオレウスに火属性で挑むのは難易度が高すぎるらしい。
(C)Constantin Film Verleih GmbH
モンハンの知識がほぼ皆無の管理人にとっては、事前にハードルを上げ下げして構える必要もなく、映画としてすこぶる楽しく鑑賞することができた。さすがはハリウッドの超大作だと噛み締める映像美と世界観、規格外に大きすぎるモンスターたちの迫力と強烈なデザイン、そしてそれに立ち向かう狩人たちのダイナミックなアクション。IMAXの大画面で観るに相応わしい、アクション娯楽作品としては堅実な驚きと興奮に満ち溢れた良作でした。ただ、全体的にアクション中のカメラの切り替わりが速かったり、暗いシーンが多めで状況が分かりづらかったりというネックポイントもちらほら。日本から参戦した山崎紘菜はモブキャラに過ぎないけど、意外と画面に登場する頻度も高く、少なくとも『バイオハザード ザ・ファイナル』のローラよりはマシな扱いをされていたので良かった。
・原作ファンでも楽しめるビジュアル
ディアブロス(亜種)。デカッ!
(C)Constantin Film Verleih GmbH
モンハン好きの友人と観に行ったんだけど、観終わった後は特に酷評をするわけでもなく、比較的に原作に忠実に作られていたらしい。登場武器やディアブロス、リオレウスといったモンスターの見た目はかなり細かく再現されていて、アイルーや肉を焼くイベントといったお馴染みの要素もある。どうやらポール監督がこのゲームを愛してると言っていたのは嘘じゃないようだ。引っかかったのは
・現実世界の武器が登場する
・ロン・パールマンの火炎衝撃波
の2点くらいらしい。
前者はポール監督による「現実世界の人間が別世界であるモンハンワールドに飛ばされるという設定は、モンハンを知らない観客が主人公に感情移入してこの世界に入りやすいようにするため」という、管理人のような人間への配慮でもあるのでまあ仕方ないでしょう。一方、後者については、てっきりゲームでも剣を振り回せば衝撃波が出るもんだと思ってたけど、「あんな課金チート技ないし、炎属性のリオレウスに炎で突っ込むのは無謀だw」と友人から聞いてゲラゲラ盛り上がってました 笑 そもそもモンハンに属性という概念があるのも知らなかった。あとは、ゲームではハンターが所持する骨武器ではディアブロスに勝てない(初期装備すぎて)とも言ってたっけ。
いずれにしてもビジュアル的にはほとんど問題ないみたいだが、あとはモンハン特有のあの雄大なテーマ曲があればもっと評価されたんじゃないかな。肉を焼く時の音楽も含めて、日本版予告では使用されていたのでてっきり本編でも流れると思いきや、一音も聞こえなかったのでちょっと拍子抜け。
ラストも「続く!」みたいな感じで終了したし、新キャラを匂わせたりアルテミスやハンターのバックストーリーも全然解明されずじまいだったので、確実にシリーズ化していくことでしょう。『バイオハザード』みたいに、ポール監督の「嫁の自慢映画」にならなきゃいんだけど。ただしアメリカでは公開後に大爆死をしているようなので雲行きは怪しいですが・・・。
・何故か一級品のサバイバルホラー
これ全く謎。いや、別にけなしてるわけじゃないよ。序盤でアルテミス一行がネルスキュラの群れに捕獲され、奴らの巣の中に引きずりこまれ、そこから脱出するくだりがあまりにもホラーすぎて本当にビビった。湿り気と粘り、そして汚物で溢れかえった巣の中の光景は生理的な不快感と嫌悪感を煽るには十分すぎるほど気味が悪い。『ミスト』ばりに人間の体を食い破って孵化するクモの幼虫や、暗闇を徘徊するネルスキュラに対する本能的な恐ろしさも光っていて、いたいけなゲーム少年が観たら軽いトラウマになるレベル。このシーンだけスピンオフとして切り取り、モンスターパニックホラーとして長編化するだけでも利益が出そうなほど、無駄にクオリティの高いサバイバルホラーをやってくれてる。
モンハンがこんなゲームじゃないことはズブ素人の管理人でも分かる。でもモンスターパニックホラー大好きな管理人にとっては思わぬ収穫となったので問題なし。やっぱりバカだなぁ、ポール監督。こんだけ洗練されたサバイバルホラーを撮影できるなら、これを『バイオハザード 』でやらんくちゃいかんでしょうに。
・トニー・ジャーの存在感と活躍ぶりは良好!
ジャーは助演ではなくW主演!!
(C)Constantin Film Verleih GmbH
モンハンの知識がないのでどちらかと言えばトニー・ジャー目当てで劇場に足を運んだんだけど、それまでのハリウッドの大作と比べてジャーの画面滞在時間、見せ場の多さは過去最高です。日本国内でジャーの勇姿をIMAXの大画面で観れる機会なんて滅多にないので、ファンだったらこの機会を逃すのはもったいないぞ!
まずキャスティングが冴えてるよね。国際的な知名度と技量を兼ね備え、巨大なモンスターを狩るために巨大な武器をかざして動くことができ、ハンターらしいワイルドな風貌が似合うアクションスターは、現時点ではジャーを差し置いて右に出る者はいない。まさにジャーのために用意されたかのような、運命的な配役に感じた。タイの田舎から誕生して頭角を現した青年が、ハリウッド映画でこれほどの大役を任されるほどに成長したと思うとお兄ちゃん嬉しいです。
日本のポスターでもミラ・ジョヴォヴィッチの横に堂々と名前が掲載されていることからも、本作においてジャーが助演ではなくミラとのW主演であることが分かる。実際にジャーは冒頭から幕引きまで常にエネルギッシュに動き回っており、ミラと同等レベルで主体となる見せ場を与えられていた。アルテミスとハンター、言葉が通じない2人が確執を乗り越えて友情を育み、共に戦う戦友になるまでを描いたバディムービーとしても胸が熱くなる。
・ミラ・ジョヴォヴィッチVSトニー・ジャー
嫁の自慢の一環なので、ジャーもそこそこ押される。
(C)Constantin Film Verleih GmbH
物語の前半、砂漠で朽ちた難破船と野営地の中で繰り広げられる、本作において唯一ジャーの格闘アクション披露の場となるシーン。と言ってもジャーは持ち前の個性であるムエタイコンバット術の色をほとんど出しておらず、ナイフを扱った近接格闘術とアクロバットな動作が主流となってます。ヒジヒザを尖らせたテンプレ技やボマイエはなし。残念なことにアクション中のカット割りがめちゃんこ多くて目まぐるしく、ステージの薄暗さもあって落ち着いてアクションを観ることができないのが欠点。やっぱりハリウッドはあかんなあ。逆上がり着地をワンカットで見せているのは良かったけど。他にジャーらしい大技では跳ね起きや空中きりもみキックが見受けられたけど、欲を言えばもうちょっとだけでも色を出させてあげてほしかった。
ただし「ジャーVS大物アクション女優」という対戦カードを実現させたことは評価に値する。ストーリーの流れ上、序盤におけるアルテミスとハンターの関係性は最悪で、その分アクション中の火花の散らし方が尋常ではない。この2人の喧嘩にどんだけ尺をつかうんだよと言わんばかりに延々と続く中で、ミラもアクション表現にはストイックな性格なので見応えのある対決に仕上がっている。『マッハ!無限大』でのジャーVSジー・ジャーが期待に反して大したことがなかった(対決っていうよりもジャーが逃げてただけだから)ことを踏まえると、ハリウッドの大物女優と本格的に殴り合う機会が設けられたことは、実はジャーのアクションステータスに「女優との対決」という新しい履歴が追加される結果になったのだ。
・トニー・ジャーVSモンスター
モンハンの武器を自由自在に使いこなすアクション技量!
(C)Constantin Film Verleih GmbH
『ドラゴン×マッハ!』では、アクセル全開で突っ込んでくるバスに向かって両膝を突き立てて真っ向勝負に出て、「ヒザVSバス」で見事勝利を収めていたジャー。もはや人間で彼に勝てる者はおらず、バスですら破壊してしまうジャーだったらモンスターなんて楽勝でしょ。と軽く構えてたんだけど、とりあえずジャーがモンスター目掛けてボマイエをすることなんてありませんでした 笑 まあそれやっちゃうと原作の世界観がいとも簡単に壊れかねないので致し方ない。ジャーは基本を忠実にハンター役を全うし、扱いずらそうな巨大武器の数々を巧みかつダイナミックにさばいていましたよ。大剣や弓矢を自在に操れる技量、そしてあの独特な伸びのある雄叫びがこの上なくサマになってたなぁ。しかもジャーは単に武器を構えて振り回すのではなく、実際にゲームをプレイして原作の動きをかなり研究して撮影に励んだらしく、流石はプロの役者魂!
・トニー・ジャーはヒロイン??
見た目は45歳、中身は3歳児のハンター・ジャー
(C)Constantin Film Verleih GmbH
本作は過去最と言っても過言ではないほど、ジャーの萌えポイントが異様なほど多い。「モンハン語」を話すチャカポコしたトーン、アルテミスと言葉が通じない中で見せるオーバーなジェスチャーゲームはもちろんだが、「チョコ!チョコ!」とチョコレートにどハマりして興奮する姿、マジックテープの物珍しさに驚いて、剥がす貼るだけで楽しめる無邪気さ、アルテミスからジョークを学んでお返しするお茶目さなど、どう見ても3歳児のテンション 笑
本作のヒロインはミラ・ジョヴォヴィッチでも山崎紘菜でもなく、トニー・ジャーです。
■日本がらみ
■鑑定結果
原作を知らない身の管理人は思いの外楽しく鑑賞することができましたが、原作好きだとまた評価は変わってくるんだろうか。それでも友人は楽しんでいたし、この映画独特の世界観にハマることができれば許容できるんじゃないだろうか。トニー・ジャーの勇姿を観たい人は劇場にGO!
となります!!
トニー・ジャーについて知りたい方はこちらの記事もどうぞ☆
それでは今回の鑑定はここまで。
またお会いしましょう!
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