一部ネタバレ/感想:『名探偵ピカチュウ』の鑑定結果【ポケモン愛に溢れた初の実写化作品】

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 引用元:引用元:(C)2018 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved.(C)2018 Pokemon

Jing-Fu
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みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

今回鑑定をするのは『名探偵ピカチュウ』です。

日本人であれば誰もが知っているほどの大人気ゲーム『ポケットモンスター』ハリウッド実写化が、世界中で話題になったことはまだ記憶に新しいですよね!

管理人も、映画館で2回鑑賞をしたくらい楽しい作品でした。

今回、5/22の金曜ロードSHOWにて地上波初放送ということで鑑定をしていきたいと思います!

■作品情報

・基本情報

引用元:(C)2018 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved.(C)2018 Pokemon

■原題:Pokémon Detective Pikachu

■発掘国/制作年:アメリカ(2019)

■キャッチコピー

全世界待望のハリウッド感動(電)超大作!

 

・監督、キャスト

■監督:ロブ・レターマン

 

■主要キャスト

ティム:ジャスティン・スミス

ピカチュウ:ライアン・レイノルズ(声)

ルーシー:キャスリン・ニューストン

ハワード:ビル・ナイ

ロジャー:クリス・ギア

ヨシダ警部補:渡辺謙

セバスチャン:オマール・チャパーロ

・あらすじ

21歳のティム(ジャスティン・スミス)は子供の頃はポケモンが大好きだったが、当時父親がポケモンの調査のために姿を消してしまったことをきっかけに関係も疎遠となり、ポケモンとも距離を置くようになっていた。

ある日、父親の知り合いであるヨシダ警部補(渡辺謙)から連絡を受けたティムは、人間とポケモンが共存する街ライムシティに向かい、そこで父親が事故で亡くなった事実を告げられます。

父親の遺品整理のために、探偵業を営んでいた父親の住んでいたアパートに向かったティムは、新米記者と名乗るルーシー(キャスリン・ニューストン)と出会い、彼女が父親の失踪について調査をしていることを知る。

しつこい質問の続くルーシーが去ってから部屋に入ったティムは、そこで帽子を被った一匹のピカチュウ(ライアン・レイノルズ)に出会う。

そのピカチュウが人間の言葉で話しかけてきて驚くティムだったが・・・。

■ざくっと感想

Jing-Fu
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本作の鑑定結果は、、、

ダイヤモンド映画(☆7)!!

 

管理人の世代はまさに『ポケットモンスター 金 銀 クリスタル』がドストライクで、買ってもらったばかりのゲームボーイカラーを握りしめてポケモントレーナー体験を楽しんでいたのは良い思い出ですね~。

ハリウッド映画界における日本のアニメやゲームの実写化作品は失敗例も少なくはありませんが、本作からは「ポケモンを本当に愛している心」を感じることができ、ポケモン好きであれば大人も子供もどっぷりと楽しめる作品となっています。

実写の世界観で描かれる、まるで本当に存在しているかのようなポケモンたちの姿を観て堪能することが、本作の最大の醍醐味であります。

『ジュラシック・ワールド 炎の王国』ジャスティン・スミス『パラノーマル・アクティビティ4』キャスリン・ニュートン(かわいい)など注目の若手俳優が出演しており、『ラブ・アクチュアリー』の大御所ビル・ナイも脇を固める他、日本からは渡辺謙も参加しています。

そして物語の鍵を握る喋るピカチュウの声を、『デッドプール』でお馴染みのライアン・レイノルズが担当しています。

あまりにも可愛すぎる姿とは裏腹に、ライアンらしい癖のあるおっさん声で話すピカチュウにも注目です。

 

以下、ネタバレありの感想と考察になります。

作品を未見の方は鑑賞後の閲覧をおすすめします!


 

 

 

 

 

 

 

 

■感想と考察

・ポケモン愛

引用元:(C)2018 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved.(C)2018 Pokemon

本作に期待を抱くに当たって一番肝心なことは、種類豊富なポケモンたちを実写の世界でどうやって描いているのか、に尽きるでしょう。

『ポケットモンスター』という任天堂のキラーコンテンツゲームが発売されてから既に20年以上の月日が流れていますが、今なお新作のリリースが続き、同ジャンルにおいてポケモンを上回るゲームが未だに存在していないことには心底驚きます。

ゲームに留まらず、漫画やアニメ、カードゲーム、キャラクター商品と幅広いコンテンツを展開し、近年ではスマホゲームの『ポケモンGO』が世界中で話題となり、良し悪しも含めて多くの人々に影響を与えていることから、本作に注がれるハードルは相当高かったはず。

結論を先に言ってしまえば、本作で描かれたポケモンたちの描写は「満点」です。

劇中で登場するポケモンの数は、全種類とまではいきませんが想像以上の多さです。

初期の『赤・緑』第1世代から始まり、劇場公開の時点で最新作だった『サン・ムーン』第7世代のポケモンまでがまんべんなく登場しており、ゲームボーイをプレイしていた大人はもちろん、3DSをプレイしているチビッ子たちも含めて幅広い世代の人々が目を輝かせることでしょう。

比較的に初代寄りのポケモンが多めなので、最近の新種ポケモンに疎い管理人も心が弾みました。

 

そしてそれぞれのポケモンの外見についてですが、いずれのポケモンも決してアメリカナイズなデザインに生まれ変わっていることはなく、原作を忠実に守っていることが良いポイントです。

例えばポケモンの主人公ピカチュウは、『グレムリン』のギズモを彷彿とさせるような超フサフサでモフモフな毛並みを持ち、リザードンのゴツゴツして水気のない爬虫類のような固い表皮、コイキングのツヤ光りするウロコ、他にもしっとり・ぬめぬめ・サラサラなどポケモンたちの質感は現実の動物たちに寄せられていて非常にリアル。

あまりにもリアルすぎる質感に気持ち悪さを憶える声を聞いたこともありますが、管理人は快く実写のポケモンたちを受け入れてます。

ピカチュウも含めて、原作のポケモンのほとんどってツルツルなイメージがあったんですけど、実写の人間と同じ空間に存在する以上、そんなツルツルな出で立ちでは不自然すぎて浮きまくっていたはずです。

だからこそ、この作品を観てポケモンたちに画的な「不自然さ」で戸惑うことはなく、気持ち悪いとは言いつつも「リアルな質感」を噛みしめているのでしょう。

2Dのマスコットキャラクターを現実世界に召喚する、まさに実写化の持つ特権をフルに活かした成功例。

バリヤードやベロリンガやルンパッパなど、初見ではもはやキモカワイイを通り越してトラウマレベルのポケモンもいますが、そんな彼らも見慣れれば、きっとくせのある愛おしさで魅力的に見えるはずですよ。

ただし、本作で強敵として登場するメタモンが人間に変身するシーンだけはどうしても気持ち悪かった。

メタモンのへんしんの特徴である、黒丸の小さい目が実写の俳優の顔に全く馴染んでおらず、もしかしたら下手なホラー映画よりも怖いかもです。

 

劇中では、後述するポケモンたちが溢れるライムシティの様子が細かく描かれるのはもちろん、「カントー地方」という単語が出たり、ティムの部屋にはポケモンリーグのポスターが貼ってあったりと、ポケモンファンなら誰もが唸るような小ネタが随所に散りばめられているので、それらを探すのも本作の楽しみ方の1つです。

そして最後の最後、スタッフロールはポケモン愛が爆発。

レトロなドット絵で表現されるピカチュウやモンスターボールを始め、各種ポケモンや本作の登場人物が、ゲームではお馴染みの日本語ワードをバックに、ポケモンファンには見慣れた原作風のイラスト(ポケモンデザイナーの杉森健 氏のイラスト風)で登場し、幕引きにポップな華を添えています。

ポケモンたちの描写という点では、本作を観ていて「スタッフたちの大人の事情や金儲けのための映画製作」という匂いは全くもって感じることはなく、「本当にポケモンを愛している人たちが作った、世界中のファンへのラブレター」として迷いなく受け止めることができます。

・ポケモンが溢れるライムシティの様子

引用元:(C)2018 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved.(C)2018 Pokemon

物語の舞台となるライム・シティは、人間とポケモンとの共存が大前提とされた都市であるため、街の至る所でポケモンたちが活躍している様子が垣間見えます。

火事の消火活動には欠かせないゼニガメや、4本の腕を活かして交通整備をするカイリキーなど職務をこなすポケモンもいれば、街中を自由に歩いて飛び回ったり、時には人間と並んで歩いたり一緒に団らんの時間を楽しんでいたりと様々。

主人公ティムとピカチュウのドラマの本筋とは関係なく、何気ない背景でも「何かをしている」ポケモンたちが丹念に描かれており、そんな彼らの様子を観ているだけでも楽しさは止まりません。

自分の好きなポケモンがチラッとでも登場していればきっと嬉しくなるはずです。

Jing-Fu
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管理人は実写ビジュアルのバクフーンとカビゴンを期待していました。残念ながらバグフーンは映りませんでしたが、道路の上で何をするでもなく笑顔で眠るフカフカのカビゴンを観れて幸せでした(*^^)v

ただ、強いて欲を言うとすれば、ライムシティに暮らすポケモンたちの日常をもっと観たかった!

登場するポケモンたちののほとんどは、いわゆる背景として描かれており、焦点が置かれているのはティムとピカチュウの物語です。

彼らの物語が中心である以上、これ以上ポケモンたちを詰め込みすぎると整合性がつかなくなった可能性もありますが、それを差し置いても、実写世界におけるもっともっと多くのポケモンたちの何気ない日常を眺めて和みたかったという気持ちは捨てられません。

「ポケモン」というキャラクターの多種多彩さも、ポケモンが持ち合わせる魅力の1つですからね~。

ライムシティ内以外でも、例えば自然の中に暮らすフシギダネの群れが登場するシーンもありますが、自然の中でのポケモンたちの生態についても思ったほど触れられてはいませんでした。

 

そんなポケモンたちで溢れるライムシティも独創的な世界観となっています。

高層ビル群が立ち並ぶ現代的な街並みに加え、英語や日本語、はたまた架空の言語が表示されたネオン看板が張り巡らされた建物(日本語表記の「きのみカフェ」が印象的)、その下に広がる夜の屋台通り。

ニューヨークの摩天楼だけではなく日本・アジアの情緒といった、多文化の趣を感じるその姿は、どこか『ブレードランナー』に近い雰囲気を感じます。

そんなライムシティですが、街の中では原則としてポケモンバトルが禁止されているという設定があるので仕方がありませんが、ポケモンには欠かせない醍醐味であるポケモンバトルが、本作ではほとんど描かれていないのが残念でした。

唯一、地下闘技場の中で違法というたてまえ上でポケモンバトルが行われているシーンはあり、ここではゲンガーとカメックスがバトルをしています。

ゲンガーが繰り出す「ぶんしん」や「シャドーボール」の画がトリッキーで面白かった点を踏まえても、ポケモンたちぶつかり合うバトル場面をもっと増やしていれば、作品を象徴するシーンを創り上げることができたのではないでしょうか。

Jing-Fu
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格闘アクション映画好きの管理人としては、エビワラーVSサワムラーなど、画的にも映えそうな かくとうタイプ同士のガチンコバトルなんかが観れればお腹いっぱいだったんですけどね。

ピカチュウも技らしい技は「ボルテッカー」くらいしか発動がなく(物語上、10まんボルトなどの得意なでんきわざが出せない理由は一応あるのですが)、こちらも迫力が凄かっただけに、CGで創り上げるポケモンたちのいろんな技を観てみたかったという悔いはあります。

 

上記の通り、背景のポケモンたちも含めてライムシティの情報量はとにかく多いため、観るたびに視点を変えてみると、また新しい見どころに気づくかもしれません。

・ピカチュウの可愛さのキモは、眉間のシワ!

引用元:(C)2018 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved.(C)2018 Pokemon

本作でティムの相棒として活躍するのが、言わずと知れたねずみポケモンのピカチュウ。

ティムの父親のポケモンなのですが、記憶を失っており、何故かティムとだけ人間の言葉で話すことができます。

そんなピカチュウの生き生きとした仕草をじっくり眺めるだけでも、本作を観る価値は十分あります。

それだけ、ピカチュウの存在は純粋な「かわいい」の一言に尽きるのです。

つぶらな瞳、特徴的な黄色い体色、短い手足で走り回り、ティムの方にちょこんとしがみつくその姿、思わずぎゅっと抱きしめたくなるフォルムがこの上なく愛おしい!

それまでピカチュウには体毛があるというイメージが全くなかったので、実写世界におけるピカチュウのモッフモフな外見は新鮮そのものでした。

管理人は中でも、車の後部座席でチャイルドシートに埋もれる姿がお気に入りです。

ピカチュウのチャームポイントを挙げればキリがないと思いますが、劇中でなによりも魅力的に表現されているのが、ずばりピカチュウの眉間の「シワ」です。

パグの眉間のようなシワは、特に理由がなくとも観ているこちらの目が思わずハートになるような自然な魅力を放っています。

単に観ていて癒されるだけではなく、特に怒った時や悲しむ時のシワの表現に力が入っており、そんなピカチュウの細かいシワの動きが、その時その時の彼の感情をより豊かに表しています。

同じく感情表現の目立つアニメのピカチュウにおいては表現ができない、実写化ならではのリアルな質感が生み出すシワこそが、本作のピカチュウのセールスポイントなのです。

ブルーレイの特典として、「シワシワピカチュウの生写真」が同封されており、公式が推すほどなのですから間違いありません。

Jing-Fu
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もちろん、管理人も生写真付きのブルーレイを買いましたよ!

存在と行動のすべてがかわいいピカチュウの声優兼モーションキャプチャーを務めるのが、『デッドプール』などで絶賛人気上昇中のライアン・レイノルズ

かわいいピカチュウがおっさんの声で人間の言葉を発する意外さが、公開前から大きく話題となっていました。

「見た目は可愛くても中身はおっさん」という手法は『テッド』で既に実践されており、そのミスマッチながらもどこか憎めない独特なテイストが好評でした。

ライアン・レイノルズの声で話すピカチュウは、とにかく早口で思ったことを次々に発していく、言わばマシンガントーク具合。

時にジョークを飛ばしたり思わぬ毒づきを見せる場面もあり、ライアン・レイノルズの声だけあって、もはやデッドプールのキャラがピカチュウに転移したのかと思うほど笑えます。

一歩間違えれば、お子様にはとても見せられないデッドプールになりかねない状況ですが、なんとか一線は保っており、程よいソフトな皮肉キャラに仕上がってますのでご安心を。

むしろライアン・レイノルズのジョークじみた軽口とピカチュウのかわいい容姿のギャップ萌えは『テッド』以上の魅力となり、ピカチュウの兼ね備えるチャーミングさを何倍にも引き立てているのです。

ライアン・レイノルズは過去にも『ターボ』『クルードさんちのはじめての冒険』といったアニメ映画での声優経験があり、マスク越しに喋りまくるデッドプールの吹替も担当していたことから、本作におけるピカチュウの声当てには全く違和感がなく、ピカチュウのキャラを表現するにあたって適役だったんでしょうね。

最後の最後に、ティムの父親であるハリーとしてライアン・レイノルズが姿を見せるシーンがあります。

普段映画を観ないライトな層の人々は「ただのおっさんじゃん」と特に気に留めないかもしれませんが、我々ライアン・レイノルズ ファンからすれば、足元からじわじわカメラを上げていってさらっと彼の顔が映る見せ方に思わず吹いちゃうんですよね。

なお、劇中のピカチュウの素の鳴き声は、アニメで長年ピカチュウの声優を務める大谷育江 氏が起用されており、ファンには嬉しい心遣いですね!

・歴代ポケモン作品のテーマを継承するストーリー

引用元:(C)2018 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved.(C)2018 Pokemon

探偵業の最中、事故で死んだと思われる父の行方と真相を追うために、彼の息子のティムと父のポケモンであるピカチュウが織りなすバディ・ストーリー。

「名探偵」というタイトルの通り、人々への聞き込みや現場検証をしっかりと描きつつ、次第に事の本質が見えていく流れははっきり言ってありきたりであり、やけに大雑把な始まりの展開と唐突な締めで終わらせてしまう部分はあれど、そこにポケモンたちによる見せ場を作ることによって他作品とは差別化を図り、飽きを回避しています。

ピカチュウの正体は実は父親のハリーであり、心の離れた父親と息子が騒動を終えて関係を修復し、1つの家に辿り着くという家族をテーマに持ち込んだストーリーは、ある意味ポケモンらしい要素ではないでしょうか。

マサラタウンを旅立つサトシや、ほとんどのポケモンのナンバリングタイトルゲームを観ていて分かる通り、ポケモンは「実家を飛び出たポケモントレーナーが、旅を経てポケモンマスターとなって家に帰りつく」のが基本です。

ポケモンの主人公には優しい母親がつきものであり、母親は心配をしながらも主人公の旅を見守る存在であり、この「家族」の要素は初代の頃から継承されているテーマです。

描き方は違えど、「家族」を主題としてストーリーに組み込んだ本作は、少なからず歴代のポケモンが持つテーマを意識しているのではないでしょうか。

 

冒頭でいきなり、原作ファンからも未だ高い人気を誇る伝説ポケモンのミュウツーが登場したのには驚嘆しました。

ミュウの遺伝子をもとに人間が創り出したポケモンという設定は原作通り。

本作ではティムの父親の失踪の鍵を握る、事件の黒幕的存在であるかのような描かれ方をしますが、実際にはビル・ナイ演じるハワードが真犯人だったのです。

脚が不自由なハワードは「錯乱したポケモンと人間を同化させることができる」ミュウツーの能力と自由な身体を虎視眈々と狙っており、捕獲されたミュウツーはハワードに身体を乗っ取られてしまうという、なんとも悲しい状況に陥ってしまいます。

ミュウツーの身体と意識を支配したハワードが、「この恩恵は全人類に与えるべきだッ」などと演説を行い、ライムシティ中の人間とポケモンを同化させるというあまりにも身勝手なエゴを暴走させるその姿が、ミュウツーという存在の悲壮感を強めています。

ミュウツーと言えば管理人世代には『ミュウツーの逆襲』が懐かしく頭を過りますね。

あの作品では、人工的に生み出されたミュウツーが、自身の存在意義やアイデンティティに苦悩するという特殊な側面を見せていました。

本作においても、ミュウツーは自らを作り出した人間を悪だと認識したり、自身の能力を人間に利用されて自我を失ってしまうなど、『ミュウツーの逆襲』で見せたようなどこか哀愁の漂う奥の深いキャラクター描写は、ドラマの核となる部分の厚みを盛り上げているように感じます。

制作陣が、ポケモンの初の劇場作品である『ミュウツーの逆襲』にオマージュをささげていたとも見て取れますね。

 

本作の大まかなプロットは同名ゲームの『名探偵ピカチュウ』(3DS)を土台としており、ポケモンというコンテンツに「ポケモントレーナーがポケモンマスターを目指す」という大まかな設定があれど、決められた枠組みに定まったストーリーがないことも、本作で描かれる独自のストーリー展開を違和感なく楽しめる理由ではないでしょうか。

■日本がらみ

・冒頭のわずかなポケモンバトルのシーン。モンスターボールを投げる、いかにもポケモンの主人公らしい服装をした日本人のポケモントレーナーは竹内涼真。本作ではティムの日本語吹き替えを担当していますが、制作報告のために来日した監督からのオファーがあり、本編にもカメオ出演しているんですね。僅かなシーンではありますが、彼のハリウッド進出の瞬間として輝かしいものです。
渡辺謙が演じるヨシダ警部補は、出番はあれど恐ろしいほど薄っぺらいキャラクターでしたね~。ティムに父親の死を伝達すること以外、何か活躍をしていた記憶が全くない。単に「日本が原作の作品だから日本人キャストを誰か呼ぼうぜ」とスタッフが雑談の中で決めたような光景が思い浮かぶ、なんとも中途半端な役柄でした。

■鑑定結果

 

Jing-Fu
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日本人には切り離せない存在のピカチュウとポケモンたち。

実写世界で「まるでそこにいるかのように錯覚してしまう」ポケモンたちのリアルな描写は、ポケモン好きの期待を決して裏切らない癒しに包まれています。

 

鑑定結果:ダイヤモンド映画(☆7)

 

となります!!

 

 

 

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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