ネタバレ/感想:韓国映画『ザ・バッド・ガイズ』の鑑定結果【悪VS悪!萌えマブリーの鉄拳制裁!】

クライム
ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, BIDANGIL PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

 

Jing-Fu
Jing-Fu

みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

 

今回鑑定をするのは『ザ・バッド・ガイズ』です。

韓国スターのマ・ドンソク主演のクライムアクション最新作品がついに日本でも公開されました。

それでは早速鑑定していきましょう!

■作品情報

・基本情報

 

ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, BIDANGIL PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

■原題:나쁜 녀석들: 더 무비/The Bad Guys: Reign of Chaos

■発掘国/制作年:韓国(2019)

■キャッチコピー

狂犬を解き放て!

 

・監督、キャスト

■監督:ソン・ヨンホ

 

■主要キャスト

パク・ウンチョル:マ・ドンソク

オ・グタク:キム・サンジュン

クアク・ノスン(ジェシカ):キム・アジュン

コ・ユソン:チャン・ギヨン

チョ・ドンチョル:パク・ウォンサン

オム・ジョンハン:キム・ヒョンムク

 

・あらすじ

ある日、多数の囚人を護送中のバスが何者かたちによって襲撃され、警察車両群は壊滅状態、凶悪な犯罪者たちが脱走してしまう。警察の上層部はこの非常事態を終息させるために、停職中の元警察官オ・グタク(キム・サンジュン)にある指令を出す。それは、彼が以前立ち上げた「特殊犯罪捜査課」を復活させることだった。過去に重罪を犯した犯罪者に減刑を与えることを条件に捜査に協力させるプロジェクトで、元雇われヤクザで「伝説の拳」と呼ばれるパク・ウンチョル(マ・ドンソク)、過失致死罪で収監中の元エリート若手刑事のコ・ユソン(チャン・ギヨン)、賭博サイトを運営していた女詐欺師のクアク・ノスン(キム・アジュン)がチームに選ばれる。くせ者揃いのチームは衝突と協力を繰り返しながら凶悪犯たちを追い詰めていくのだが・・・。

 

■ざくっと感想

Jing-Fu
Jing-Fu

本作の鑑定結果は、、、

鑑定結果ダイヤモンド映画(☆7)!!

 

韓国で2014年に放送されたテレビドラマ『バッドガイズ-悪い奴ら-』の映画版である本作は、2019年の連休中に公開されるやいなや、観客動員数1位を樹立して450万人同員の大ヒットを記録したそうです。つまり、一見最新作かと思いきや、日本人は本作を観るまでに2年もの歳月を待たなければならなかったんですね。

逃亡した凶悪犯たちを逮捕するために、目には目を、犯罪者には犯罪者をといった感じで、こちらも前科持ちの犯罪者=バッドガイズチームを組んで捜査を進めるという、一風変わったストーリーのクライムアクション映画です。韓国映画らしいダークなサスペンス劇が続くと思いきや、思いのほか格闘アクション色が強く、特にラストの壮絶な大バトル劇はエンタメ感抜群の見応え!

主演のマ・ドンソクことマブリーは相変わらず拳一筋の最強キャラが板についているが、新たな「萌えポイント」がいくつも開拓されていてファンを悶絶させるでしょう 笑 日本語を話すマブリーを観ることもできるぞ!!

 

以下、ネタバレありの感想と考察になります。

作品を未見の方は鑑賞後の閲覧をおすすめします!


 

 

 

 

 

 

 

 

■感想と考察

・韓国版スーサイド・スクワッド

韓国映画の鉄板、横並びのかっこよさ。

ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, BIDANGIL PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

逃げ出した凶悪犯たちを、こちらも犯罪者たちを集めたグループを結成して追いかけるという、毒を以て毒を制すような風変わりなストーリーだ。韓国版『スーサイド・スクワッド』と表現すると言い過ぎだろうか。てっきり犯罪者同士の2グループが衝突する物語で、敵側の「凶悪犯たち」ってのも『ONE PIECE』のインペルダウン脱獄囚みたいに個性派のチームで構成されていて、互いに出し抜き合戦を繰り返す頭脳戦ストーリーをイメージしてたんだけど、チームが結成されているのは善玉(善玉という言葉が相応しいのか怪しいけど)のマブリー側のみ。で、そのチームマブリーが凶悪犯を1人ずつ調査して正体と居場所を暴いていき、次第に元締めに近づいていくといった感じの王道サスペンス調ですね、これは。

韓国映画らしいダークでゴアチックなクライム劇はありがちといえばありがちで、登場人物が多くて韓国人の名前に慣れていないと人物相関がこんがらがりそうになったり、随所に説明不足と冗長さがチラつく粗も感じる。とは言え、チームマブリーには警察の道理がなく、殺さなければ何をしてもいいという横暴で教科書に沿わないやり方で調査を進めていくのが奇抜だったし、犯罪者が主役というコンセプトは立っていたので手堅くストーリーを楽しむことはできた。クライムとは言えコメディ色がそこそこ強めなのも、昨今の韓国映画らしさがあって親しみやすい。

 

・意外に強い、荒唐無稽アクション色

「幽霊の足」による華麗な連続蹴りは、格闘アクションファン必見!

ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, BIDANGIL PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

もちろんマブリーが主演のクライムムービーということで、サスペンス寄りながらも多少のアクションは見せてくれるだろう、くらいの身構えだった。だがいざ蓋を開けてみれば、想像以上にエンタメ感の強い荒唐無稽アクション、特に格闘アクションが待ち受けていたのがまさに寝耳に水。その分野のファンにとってはたまらないサプライズだった。マブリー映画で言えば、『無双の鉄拳』『悪人伝』を上回る熱量だ。

格闘アクションが顕著になるのが終盤、チームマブリーが悪党どもが待ち受ける悪の根城に踏み込んでいくシーンだ。舞台となる倉庫の中には大量のザコ敵どもが待ち受けているのだが、僅か5人のチームマブリーはそれぞれ敵の波に突っ込んでいき、ここから怒涛の無双アクションが展開するのだ。人が吹っ飛ぶわ物が壊れるわの応酬で、それはさながら『ザ・レイド 2』のラストを彷彿とする流れで、また『五福星』のラストを飾る倉庫内バトルをオマージュしたかのような激アツっぷりだった。チームマブリーの戦闘スタイルは5人それぞれ異なっていて飽きもなく、その中でも「幽霊の足」と呼ばれるウンチョルの弟分がとにかく凄い、の一言に尽きる。「幽霊の足」という異名は「蹴りが速すぎて見えない」ことから付けられており、その名の通り次々と繰り出す旋風脚やきりもみキックといったテコンドーの足技が痺れるほどに鮮やか!! ビンタとパンチのパワープレイが主流のマブリーを「力」とするならば、幽霊の足は「技」の担当である。「幽霊の足」を演じたのはカム・ヨンムクという人物で、韓国映画界で活躍している武術指導者らしい。

Jing-Fu
Jing-Fu

カム・ヨンムク。「韓国のスコット・アドキンストニー・ジャーユン・ピョウ」とも呼ぶべき、素晴らしい足技の技量でした。

 

・萌えマブリー初の人口○○

多勢に無勢の中で不敵な笑みを浮かべるマブリー、恐ろしい。

ⓒ 2019 CJ ENM CORPORATION, BIDANGIL PICTURES, ALL RIGHTS RESERVED

本作でマブリーが演じるウンチョルは、「伝説の拳」と呼ばれて恐れられる元ヤクザであり、見た目通りの武闘派キャラクターである。ビンタと拳で筋を通していく非カタギのマブリーのアクションスタイルはもはや鉄板で、ラストの工場攻めシーンで重量級の技を連発して無双していく様子を言い換えると「人間ブルトーザー」だ。その屈強な体にドスが何本も突き立てられようと関係なく、次々とお構いなしに相手を返り討ちにしていく爽快感と頼もしさは、僕たちが求めていたマブリーの勇姿だった!

非カタギでガサツな性格という設定で、イラッとすると思わずビンタの構えが出てしまうような強面キャラの割には、ミシンをいじるのが最近のマイブーム(直線縫いを練習中)だったり、花の刺繍がなされた手袋をはめていたり、消防車専用駐車エリアに停車中の乗用車を手振りで注意したりと、何故か可愛さとギャップのが際立つ描写が他作品よりも多め。これは明らかに、昨今世界中で話題となっている萌えマブリーブームに便乗した確信犯的演出と見て間違いない(もちろん褒め言葉)笑

その中で最も萌えマブリーなシーンは、火事から脱出して呼吸停止となったユソンを救うために、マブリー演じるウンチョルが人工呼吸を行うシーンだろう。警察上層部の汚職が判明してシリアスな展開になっているにも関わらず、ユソンを救うために嫌々ながらもウンチョルが人工呼吸動作に移った瞬間、急にBGMがやたらとムーディーな音楽に切り替わって一気にコメディシーンに変貌するのが笑える。男同士の人工呼吸、これは腐女子が騒ぎ出すようなサービスシーンだ。ユソン目線のカメラに向かって、唇を突き出したマブリーの顔面が迫ってくるカメラキスは恐ろしくも愛らしく、そりゃユソンが飛び起きるのも無理はない 笑 吐き気を催すユソンの背中をさすって「恥ずかしいだろうが誰も見てねえから安心だ」と言いつつも、自らも唾をペッペッぺッ!と吐くマブリーの芸は爆笑必至、めちゃくちゃ笑えた。

 

■日本がらみ

・日本のヤクザが黒幕

これは完全に予想外の出来事だったんだけど、物語の後半で、本作の真の黒幕が日本人ヤクザのグループであることが発覚するのだ。黒幕の姿は冒頭から映っていたものの、まさか日本人だとは分からず、毎度このコーナーを設ける管理人にとってはヤブヘビだった。「ヤクザ」、「山口組」、「豊臣秀吉」など、韓国語セリフの中に次々と日本語単語が発音されていくのが印象的。ヤクザのボスであるヨシハラが中心となるシーンでは、セリフは完全に日本語オンリーに移り変わるんだけど、このヨシハラという人物を演じているのはどんな日本人なんだろうと気になって調べてみた。その結果、彼は日本人ではなく、キム・イヌという在日韓国人3世の俳優だということが分かった。日本で俳優スキルを培った後、韓国に渡って俳優活動を続けている方らしい。なるほど、それであの流暢な日本語セリフも納得がいく。

 

 

マブリーの日本語セリフ

倉庫の屋上で、ついにヨシハラを追い詰めたウンチョル。日本語で悪態をつきながら得物のメリケンサックを取り出して身構えるヨシハラに対して、ウンチョルが何かを言いたげに口を開こうとする。まさか「カクゴシロ!」とか言ってくれるのかな〜と思ってたら、なんと彼の口から発せられたのは「タマネギハヌキデオネガイシマス!・・・あれ、間違えたか?」で拍子抜け 笑 タマネギ・・・、どこで覚えた 笑笑 マブリーの日本語セリフを聞くことができる、大変貴重な萌えマブリータイムですよ。

 

■鑑定結果

Jing-Fu
Jing-Fu

アクションの荒唐無稽さ以上に、萌えマブリー要素の強い作品なので、ファンなら見逃し厳禁の逸品だ。

 

鑑定結果:ダイヤモンド映画(☆7)

 

となります!!

 

マ・ドンソク出演の他の作品についてはコチラ☆

『新感染 ファイナル・エクスプレス』

 

『悪人伝』

 

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

よろしければシェアをしていただけると幸いです!↓↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました