みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。
今回鑑定をするのは『トゥモロー・ウォー』です。
『ジュラシックワールド』、『ガーディアンズオブギャラクシー』などで人気のクリス・プラット主演、Amazon Prime 限定配信のSFアクション作品。
30年後の未来の人類を救うために現代から救援に向かう主人公と仲間たちの奮闘が、空前絶後のアクションと温かい家族ドラマを交えて描かれます。
そんな『トゥモロー・ウォー』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。
脇を固めるJ・K・シモンズが超かっこいいです!
目次
■『トゥモロー・ウォー』のあらすじと基本情報
まずは予告編をどうぞ☆
(C)2021 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC AND PARAMAUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
■あらすじ
2022年の12月。元軍人で現在は生物学の教師として勤務しながら、研究所への転職に失敗してしまったダン(クリス・プラット)は、家族と共にサッカーW杯の中継を観ていた。すると突如、スタジアム内に不思議な光が出現し、その中から武装した何人もの人間が姿を現した。30年後の未来からやってきたという彼らは、未来の人類はエイリアンに襲われ窮地に立たされていることを告げ、世界中の人間に救援を求目てくるのだが・・・。
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■原題:The Tomorrow War
■発掘国/制作年:2021
■上映時間:138分
■監督:クリス・マッケイ
■主要キャスト
ダン・フォレスター:クリス・プラット
ミューリ・フォレスター:イヴォンヌ・ストラホフスキー
エミー・フォレスター:ベティ・ギルピンダン
チャーリー:サム・リチャードソン
ドリアン:エドウィン・ホッジ
ジェームズ・フォレスター:J・K・シモンズ
■『トゥモロー・ウォー』のネタバレ感想と考察
それでは鑑定していきましょう!
ネタバレ①:スクリーン映えするSFアクション大作
ミリタリーアクションに努めるクリス・プラットの頼もしさ
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元々パラマウントの元で劇場公開用に製作されていたにも関わらず、もれなくコロナウィルスのパンデミックを受けて劇場公開を断念。その後成長著しいAmazonによって権利が買い取られ、アマゾンプライム配信限定作として日の目を観たという、公開までに紆余曲折を味わった作品だ。劇場公開用に準備が進められていたことに偽りはなく、蓋を開けてみてびっくり! 凄まじい迫力のSFアクション作品でした。
謎の脅威によって人類が滅亡の危機にさらされている30年後の未来から、過去の親世代たちに助けを求め、徴兵された人々が未来へと向かうという、ありがちなタイムトラベルものの中でも結構ヒネリの効いた設定じゃないだろうか。「自分たちが助かるために時空を超えて脅威を消しにいく」というプロットは、『ターミネーター』のスカイネット側の視点から見た逆の見方だね。
とにかく最初からトントン拍子で話が進んでいき、最初にちょろっと主人公ダンの身の上話を描いただけで、いきなり30年後から未来人がやってきて、「未来のために一つ戦争やんぞ! 協力ム!」とすごいことをサラッと説明してくる。ダンたちと一緒に映画を観ている人たちが「は?は?」となっているのを置いてけぼりに、唐突なタイトルロール。その後も一般市民の徴兵制度や暴動と言った下地も含めてサクサクとテンポよく話が進んでいき、2時間半近い上映時間にも関わらず体感時間が短い。タイムトラベルとかSFものって、科学的な専門知識とか論理が肝になってくるだろうに、ここら辺の説明が物凄くあっさりとしてるのね。でもこれは説明が下手だとか手抜きというわけではなく、クリス・マッケイ監督のまとめ方と語り方、取捨選択が上手いと見るべきじゃないかな。
タイムトラベルの原理、タイムパラドックスなどのSF説明は必要最低限に抑えながらも、端的に分かりやすくそして筋の通った世界観を実現させていて、むしろ激しいアクションと時空を超えた親子2つの親子愛ドラマに寄っているのが特徴。さらにガチガチのSF脅威を持ってくると思いきや、安定感のあるモンスターパニックで中央突破を計ってくるあたり、管理人にとっては棚からぼた餅のような快作になってました!
理屈とか前置きを鬱陶しく感じるような人にとってはなんと親切極まりない仕様だろうか。
ネタバレ②:最後まで安心感を与えないアクションの追撃
背中を預けられる男、J・K・シモンズ
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全体的なテンポの良さと比例して、各種アクションの迫力とキレも流石のクオリティ。ガンと爆発のミリタリーアクション、カーチェイス、モンスターとの駆け引きや討伐など、いずれも画面からみなぎるパワーが魅力的だ。そして常にクライマックスを意識したかのような危機また危機、最後まで安心させない二転三転の展開も目が離せない。ちなみに脚本は、主婦でもデブでもオタクでも、誰であっても徴兵されてしまう点も含めて実はかなりのヒトデナシもの。序盤もダンが配置されたグループが未来へ転送される際、危なっかしい落下アクションは見応えあるものの、転送装置のトラブルという初歩的すぎるミスで、平気で何十人もの人間が落下死するのが酷すぎて笑った。
すっかりアクションスターとしての顔が板についてきたクリス・プラットも、軍人立ち回りで頼もしく体を張ってました。本作ではラストのモンスターとの一騎打ちで、なんと人外相手にスウェーやカウンターなどを駆使して拳を叩き込むという、激アツすぎるアクション締めで湧かせてくれた。そんな中、一番注目すべきはクリス・プラット演じるダンの父親を演じたJ・K・シモンズだ。サム・ライミ版の『スパイダーマン』シリーズで登場する新聞社の社長や『セッション』での鬼教師が一般的に有名なシモンズ。映画ファンの間ではよく知られている話だけど、この人は実は脱いだらすごい。還暦を超えていながらもジムに通っており、腕がスタローン並みのバッキバキに鍛え上げられているのにはビビるよ。そんなシモンズを、冒頭から分かりやすい伏線を張りながらも、終盤の大事な場面でいわゆる『エクスペンダブルズ』的な立ち位置で登場させるのはちょっと燃える。物怖じせずにスナイパーライフルで援護をする、やはりイケてるジジイが銃をぶっ放すアクションはテンション上がるよね!
ネタバレ③:高スペックな万能モンスター
『グレートウォール』の亜種と考えるとロマンが湧くね
(C)2021 SKYDANCE PRODUCTIONS, LLC AND PARAMAUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
本作に登場するホワイトスパイクと呼ばれるモンスターは、宇宙からやってきたエイリアンという設定。野獣と昆虫が混じったようなビジュアルは中々醜悪で見応えがある。こいつがまた厄介で、無数の群で編成されながら香車のように突き進んでくる人海戦術はもちろん、体に毒が入れば、全身に回る前にその部位を切り離すという『ワールドウォーZ』までやってくれる始末。おまけに陸海空どこでも攻め込める万能機動力と遠距離攻撃用の吹き矢攻撃も兼ね備えており、『エイリアン』のウェイランド湯谷が喉から手が出るほど欲しがりそうな高スペックモンスターだったのだ笑
ロシアの氷河の下にホワイトスパイクの群れを収容した宇宙船が埋まっていたのは『遊星からの物体X』、宇宙船内のディテールは『エイリアン』といった、往年のSFエイリアン映画からの影響を随所に感じた。ただ、ホワイトスパイク自体に対してはこれまた別の映画との類似性が。4足歩行、群れをなして行動、1匹のメスを守る無数のオス、超音波での意思疎通などなど・・・。そうだ、これはマット・デイモンの『グレートウォール』に登場した饕餮(とうてつ)だ! もちろん製作会社が違うから直接的な繋がりはないし、『グレートウォール』にインスパイアされたのかどうかは不明だけど、劇中でホワイトスパイクの群れが高い防御壁を垂直に駆け上がるシーンなんか、まんま『グレートウォール』だったしね笑
こりゃ実質未来版『グレートウォール』ですな笑
■鑑定結果
映画館の巨大スクリーンで十分食べていけるポテンシャルにも関わらず、劇場で堪能できないことが実に惜しい!
■映画『トゥモロー・ウォー』はどんな人におすすめ?
・SFタイムトラベルアクションが観たい人
・かっこいいJ・K・シモンズを観たい人
・見応えあるモンスターが観たい人
■最後に
他の群れをなすモンスターパニック作品はこちら☆
・『スパイダーパニック』
・『クロール 凶暴領域』
それでは今回の鑑定はここまで。
またお会いしましょう!
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