【ネタバレ/感想/考察/小ネタ】映画『フリーガイ』の鑑定【ラストは?カメオ出演は?】

アクション
(C)2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 

Jing-Fu
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みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

今回鑑定をするのは『フリーガイ』です。

オンラインゲームの世界を舞台に、NPCのモブキャラである主人公がゲームの世界を救うためにヒーローになって活躍していく様子を描いたアクション・アドベンチャー作品。

ゲームの世界ならではの何でもありな破茶滅茶アクションが繰り広げられます。

『デッドプール』『名探偵ピカチュウ』などの人気スターであるライアン・レイノルズが、主役のガイを茶目っけたっぷりに好演しています。

そんな『フリーガイ』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。

豪華すぎるカメオ出演と小ネタの数々!

 

■『フリーガイ』のあらすじと基本情報

まずは予告編をどうぞ☆

映画『フリー・ガイ』本予告【主人公になりたい!ただの人】編 ライアン・レイノルズ主演 8月13日(金)劇場公開

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■あらすじ

世界中でプレイされている、ルール無用のオンライン型アクションゲームの「フリーシティ」。このゲーム内のNPCキャラの1人であるガイ(ライアン・レイノルズ)は、銀行窓口係として毎日毎日プレイヤーキャラクターである強盗に襲われる日々を送っていた。ある日、モロトフガール(ジョディ・カマー)という謎の女性プレイヤーを目にしたガイは一目惚れをしてしまう。モロトフガールとの出会いがきっかけで日常のルーティーンに疑問を抱いたガイはある日、銀行強盗に反撃を見せ・・・。

 

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■原題:Free Guy

■発掘国/制作年:アメリカ(2021)

■上映時間:115分

■キャッチコピー:主人公になりたい、全てのただの人へ。

■監督:ショーン・レヴィ

■主要キャスト

ガイ:ライアン・レイノルズ

ミリー / モロトフ・ガール:ジョディ・カマー

キーズ:ジョー・キーリー

バディ:リル・レル・ハウリー

マウサー:ウトカルシュ・アンブドゥカル

アントワン:タイカ・ワイティティ

 

■『フリーガイ』のネタバレ感想と考察

①天真爛漫、少女のライアン・レイノルズ

②新しいことへ挑戦できる可能性と壁

③ゲームの中ならではの破茶滅茶アクション!

④ビッグサプライズと隠れカメオ出演

⑤日本がらみ

それでは鑑定していきましょう!

 

ネタバレ①:天真爛漫、少女のライアン・レイノルズ

ライアン・レイノルズ史上最も可愛い。

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いちゲーム内のNPCキャラで、とあることがきっかけで毎日のNPCルーティン生活に疑問を持ち始める「ガイ」役を演じたライアン・レイノルズ。これがまたかわいいのなんの笑! 偶然見かけた女性に一目惚れしてしまう純粋無垢さ。それがきっかけで始まった生まれたてのような好奇心旺盛さで、新しいこと・いつもとは違うことへの興味が止まらずウッキウキな天真爛漫さ。おっさんライアン・レイノルズのいつもニコニコピュアな笑顔と仕草が絶妙に少女漫画のヒロインで、『デッドプール』の時の下品さを微塵も感じさせない綺麗な饒舌さも程よくマッチし、彼がダーティーヒーローやコミカルキャラだけでなく「ヒロイン」も担えることを証明してしまったキャラクター、それがガイです。

Jing-Fu
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闘えるヒロイン、ハリウッド版プリキュアはライアン・レイノルズで決まりですな笑

 

そんなNPCガイを中心としたゲーム世界と現実世界が融合した脚本も巧みで、同じゲームをテーマとしている『レディ・プレイヤー1』の雰囲気に近い。序盤は「フリーシティ」内で遊ぶプレイヤーのみが身につけられる「サングラス」を手に入れたガイが、世界の広がりへの探究心と一目惚れした女性プレイヤーのモロトフガールへの恋のために精進しようと、既存のプログラムや設定を無視して突き進んでいく成長譚。その「成長」というワードが現実世界との繋がりを持っていて、実はガイはキーズがミリーと共にフリー時代に開発したゲーム内の「成長するAI」で、ゲーム会社スナミの社長であるアントワンに買収されて葬られたと思われていた機能だったのだ。このガイの発見により、現実世界ではミリーとして、ゲーム内ではモロトフガールとしてガイと協力しながら、アントワンのパクリ疑惑の粗探しを進めていくのが本筋となる。つまりゲームと現実、どちらの世界にもちゃんとしたドラマが詰まっていて、単なるゲーム内のファンタジーを描いたエンタメ作品になっていなかったのが意外だった。

ガイの成長は単なるバグでした〜終わると思いきや、上記の通り「成長するAIだった」というオチがついている。しかもここに最後のタネが仕込んであって、実はガイは、キーズがミリーを振り向かせるために開発コードの段階から彼女への想いをプログラミングしていた存在で、奥手のキーズの口の代わりにゲーム内でミリーに想いを伝えていたというわけ。何だよキーズ、「このこの〜」と肘で突きたくなるほどのゲーミングロマンチストじゃないか。

Jing-Fu
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アントワンを演じたタイカ・ワイティティも、往年のジム・キャリーを彷彿とさせるような強烈な癖のある演技で魅せてましたね〜。本当にこの人は監督でも役者でも何でもそつなくこなす色男だなぁ。

 

考察①:新しいことへ挑戦できる可能性と壁

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「ゲーム内のNPCキャラが既存のプログラムや設定を無視する」という流れを活かして込められたメッセージ性も骨太だ。決められた動きから外れて新しいことに挑戦をしようとするガイからは、誰だって既存の人生の中から自分のやりたいことを見つけ、そして夢に向かって進むことができるという、スクリーンを眺めている僕たちに向けられた希望と可能性の体現を感じました。「良い日ではなく、素晴らしい1日を!」というガイのモットー(NPCプログラム)というセリフも、ガイと同じくこの広い世界の中で米粒みたいな存在の誰であろうと、人生を楽しくして主人公になることができるのは自分次第、そんな風に聞こえて背中を押されるようでした。

と同時に、新しいことへ挑戦する際に付き物の「壁」の描写が、何気なくもリアルだった。ガイがフリーシティ内のカフェでいつもとは違う行動を取り、いつもとは異なるメニューを注文すると、周囲のNPCが「いつも通りのことをしろ!」と怒鳴ったり、「いつも通りじゃダメなの?」と困ったり、とにかくガイを否定しまくる。これは、新しいことへ挑戦する人を妬んだり嘲笑したりする人々、いわゆる「出る杭は打たれる」を再現しているんじゃないだろうか。特に日本人て、会社でも学校でも群れて、周囲の反応を伺って他人に合わせようとする風潮あるじゃないですか(挙手発言とか)。それだけに、新しいことへ挑戦する際の付き纏う障害を痛烈に感じてしまいました。

Jing-Fu
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まあ、それこそガイのように周囲の反応なんて気にしなければ良いんですよね。決して簡単なことではないですけど・・・

 

ネタバレ②:ゲームの中ならではの破茶滅茶アクション!

『男たちの挽歌』だぁ〜!

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「フリーシティ」では、広大な都会の街中で強盗したり車を奪ったり通行人を殴ったり、犯罪を繰り返してレベルを上げていくという、まるで『グラセフ』のようなシステムのゲームだ。だからこそ、「フリーシティ」は『グラセフ』好き勢の心に響くような、格闘やカーチェイスや銃撃戦といったド派手なアクションのおもちゃ箱。犯罪行為と言ってもディズニー傘下となった20世紀FOXで製作されているので『グラセフ』のような暴力シーンは感じさせないマイルドさだが、やはりゲームの世界、いずれのアクションも現実世界の制限を感じさせない破茶滅茶具合がたまらない! 『ワイスピ』以上に車が吹っ飛びまくるカーアクションとか、面白いように吹っ飛びぶつかりエフェクトの効いたガイVSデュード戦とか、何でもアリというゲームならではの説得力と特性を活かしたアクションの見応えは期待以上だった。

個人的には中盤、敵キャラに囲まれたガイとモロトフガールの立ち回りに見入ってしまいました。ガイはバイクに跨り、モロトフガールは2丁拳銃を身構える。ガイがマックスターンでバイクを旋回させながら、ガイと向き合う形で前輪部分に座ったモロトフガールが2丁拳銃をぶっ放す。しかもスローモーションで!

Jing-Fu
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まさかこんな所で『マッドマックス』×『男たちの挽歌』が観れるとは!!

ネタバレ③:ビッグサプライズと隠れカメオ出演

終盤のガイVSデュード戦にて。ムキムキパワータイプ(顔がライアン・レイノルズ笑)のデュードに苦戦するガイが緊急回避アイテムに選んだのは、アメリカの星条旗カラーの丸い盾・・・。そう、なんとマーベルのキャプテン・アメリカことキャップのヴィブラニウム製のシールドじゃないか!!! しかもその様子を視聴者として観戦していたある人物が「僕の盾??」と驚くシーンが一瞬だけ挿入されるんだけど、ここで驚いているのがクリス・エヴァンス!!! 何とキャップご本人だったのだ笑 おまけにバックにはアラン・シルヴェストリの「アベンジャーズのテーマ」が流れているではないか。何たるビッグサプライズ。シールドで体勢を立て直したガイが次に選んだのは、「目には目を、筋肉には筋肉を」として緑のハルクアームとこれまたMCUネタ笑 そのままムジョルニアでも出すのかと思いきや、最後に出したのが『スターウォーズ』ライトセイバー! すげえ、こんなのテンション上がらんわけがないだろ〜。

MCUと『スター・ウォーズ』ネタの登場、これは20世紀FOXがディズニーの傘下であるからこそ実現したお遊びだったんですね〜。ディズニーの強欲吸収はあまりイメージよろしくないところもあったけど、こういう場面では悪いことばっかりじゃない夢を感じさせてくれて良いですね〜。しかもMCUネタを披露したのがライアン・レイノルズであるということが面白い。何しろ彼は大人の事情で未だにMCU入りできない『デッドプール』であり、これは実質デップーによるマーベルいじりのようなもんだからね。

実は本作、クリス・エヴァンス意外にも超大物俳優たちが複数カメオ出演していたりもする。すぐに気づけたのはチャニング・テイタムで、中盤の隠れ家の主人プレイヤーとして登場、流行りのフロスダンスを披露もしてくれて笑いを誘う。他には声の出演でヒュー・ジャックマン(序盤でモロトフガールに地図を渡す人物)、ドウェイン・ジョンソン(銀行でガイに銃を奪われる銀行強盗)、ジョン・クラシンスキー(シルエットゲーマー?)など、そうそうたる顔ぶれが集結していたみたい!

Jing-Fu
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こんなの言われないと気づかないよ〜笑

 

ネタバレ④:日本がらみ

・日本のゲームネタ

パックマンのライトオブジェ、『ロックマン』のロックバスター、キノピオの人形など、日本のゲームキャラの小ネタがちらほら。探したら他にもいくらでもありそう。

 

・敵キャラ

中盤の隠れ家シーンで、ガイとモロトフガールを囲む敵キャラたち。ボクサーやガンマンなどが揃う中、忍者や侍といったコテコテの日本アイコンがいる。

 

・フリーガイで湧く日本

劇中、フリーシティは日本でも大人気のようで、東京メトロ駅前でその熱狂っぷりを中継するニュースシーンがある。日本人のキャスターがとにかくフリーシティを褒めちぎっていて、横にはガイのコスチュームを真似したチビッコがインタビューに対して日本語で「良い日よりも、素晴らしい1日を!」とわちゃわちゃ。

このキャスターを演じている人、調べてみたら野村祐人という日本出身の俳優さんで、『終戦のエンペラー』のプロデュースも手がけているんだとか。エンドロールを見てたら、この子役も「Nomura」と書いてあったので、親子なんじゃないかな〜、この2人。

 

■鑑定結果

Jing-Fu
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映画とゲーム好きの心に確実に刺さる遊び心満載の画だけでなく、奥深いメッセージ性と組み付けの良いストーリー性も魅力!

 

鑑定結果:エメラルド映画(☆8)

 

■映画『フリーガイ』はどんな人におすすめ?

 

・映画やゲームが好きな人

・ライアン・レイノルズの新しい代表作を観たい人

・新しいことへ挑戦したい人

 

■最後に

ライアン・レイノルズ出演作品はコチラ☆

『ライフ』

 

 

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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