みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。
今回鑑定をするのは『ワイルド・スピード ジェットブレイク』です。
ユニバーサルが誇る人気カーアクションシリーズの第9作目。
シリーズの常連でもあったジャスティン・リン監督がカムバックし、ヴィン・ディーゼル演じる主人公ドムのルーツに迫る物語が描かれます。
『ワイスピ』印の超絶カーアクションも相変わらずで、その衝撃は文字通りジェット級!
そんな『ワイルド・スピード ジェットブレイク』のネタバレを明かしながら、感想と考察を鑑定していきますね。
マグネットによる磁力カーアクションは衝撃的!?
目次
■『ワイルド・スピード ジェット・ブレイク』のあらすじと基本情報
まずは予告編をどうぞ☆
(C)2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
■あらすじ
ドム(ヴィン・ディーゼル)とパートナーのレティ(ミシェル・ロドリゲス)は、ドムの幼い息子であるブライアンと共に人里離れた場所で平穏に暮らしていた。ある日ドムたちの元に、ファミリーの一因であるローマン(タイリース・ギブソン)らが現れる。ローマンたちはミスターノーバディ(カート・ラッセル)が何者かに襲撃され、その時に紛失したある装置を回収するミッションへの手伝いをドムへ持ちかけたが、平穏な暮らしを望むドムは参加を断り、レティのみが出発する。しかし残されていたドムはノーバディの襲撃動画を見て、そこにファミリーしか持っていないはずのネックレスが映っていることに気づき・・・。
(C)2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
■原題:Fast & Furious 9
■発掘国/制作年:アメリカ(2021)
■上映時間:143分
■キャッチコピー:空をブチ抜け
■監督:ジャスティン・リン
■主要キャスト
ドム:ヴィン・ディーゼル
レティ:ミシェル・ロドリゲス
ミア:ジョーダナ・ブリュースター
ローマン:タイリース・ギブソン
テズ:クリス・“リュダクリス”・ブリッジス
ラムジー:ナタリー・エマニュエル
ハン:サン・カン
ジェイコブ:ジョン・シナ
ショーン:ルーカス・ブラック
エル:アンナ・サワイ
ミスターノーバディ:カート・ラッセル
クイニー・ショウ:ヘレン・ミレン
サイファー:シャーリーズ・セロン
■『ワイルド・スピード ジェットブレイク』のネタバレ感想と考察
それでは鑑定していきましょう!
ネタバレ①:アクションとドラマの天秤が落ち着いた
ドムのルーツがファミリーと世界を揺るがす?
(C)2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
シリーズ3作目の『ワイルド・スピード TOKYO DRIFT』〜6作目の『ワイルド・スピード ユーロミッション』までの監督を務めていたジャスティン・リンが監督に復帰した本作。それを物語るかのように、『ワイルド・スピード スカイミッション』〜『ワイルド・スピード アイスブレイク』で圧倒的スケールの頂点にまで昇り詰めたかのようなアクション活劇と比べると、若干落ち着きを取り戻しているような気がした。もちろん本作のアクションのグレードが下がったという訳ではなく、前作レベルに負けず劣らずの大袈裟な超絶アクションの維持と、ここに来て主人公ドムのルーツに迫るファミリー劇のドラマチックさのバランスが絶妙なのね。6:4でどちらかと言えば何でもありのドンパチアクションによるエンタメに比率が寄っていた前2作に対し、そちらの比率が下がって5:5に落ち着いたと言うか。
それにショーン(痩せ過ぎ・・・?)やトゥインキー(老けたなあ・・・)、アールら『ワイルド・スピード TOKYO DRIFT』組を登場させてラストへの重要ポジションを与えたり、ミアやハンといった一度シリーズを離れたメンバーがカムバックしたりと、ロック様とステイサムら目玉キャストが離脱した分を古参のキャストで固めているのもファンなら嬉しいところ! シリーズの中でテズとローマンの活躍っぷりが最も大きくなっているのもたまらない見所だ。特にローマンの活躍っぷりが凄まじく、冒頭でマシンガン無双を披露して敵を一掃するイブシ銀な佇まいには思わず惚れそうになったよね。
テズとローマンで『ミニオンズ』ネタをやってくれたのは、同じユニバーサル映画であるお遊びですね笑
ただ、『スカイミッション』〜『アイスブレイク』で確立したアクションの派手さに目が肥えてしまっている以上、アクションとドラマのバランス調整がなされた結果、どうしても「落ち着き」を感じてしまったのも事実。ロック様とステイサムが不在ということもあり、格闘アクションの頻度が縮小してしまってたこともあって、個人的には物足りなく感じちゃったんだろうか。まあある意味『アイスブレイク』が超絶アクションの一種のピークでもあったため、これを大幅に超えていくのはそうそう簡単なことではないし、残るシリーズラスト2部作に向けての調整の意味もあったかもしれないですね。もう一回言うけど本作のアクションも驚異的ですよ。
ドラマ面では、ドムと弟のジェイコブによる世界中を巻き込んだ兄弟喧嘩とドムのルーツを探ろうストーリーが思った以上にダークな雰囲気に包まれていて、『アイスブレイク』よりも全体的な笑いのユーモアが薄かったのは意外だった。あと本作最大の注目イベントでもあるはずのハンの再登場も割と軽かったかな。ノーバディの指示で死を偽装していたことは、人の生死の信用ができない『ワイスピ』シリーズで今更驚くことはないけど、死の偽装の種明かしがちょっと粗くないか? 『スカイミッション』でドムが回収してきた「遺体」が一体誰のものだったかも結局分からなかったしね。
一応、ラストのエンドロールではステイサム演じるデッカードがサプライズ登場してハンと顔を合わせる場面があり、『アイスブレイク』ラストで違和感が際立ちまくっていたデッカードの在り方に対しては、次回作で事のケジメはつけてくれそう。
ネタバレ②:「ジェット」級のカーアクション!
続・「飛べねえ車はただの車さ」
(C)2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
冒頭の掴みアクションの凄まじさでは、ある意味本作がシリーズ一番かも。モンテキントのジャングルで繰り広げられる銃撃とカーチェイスの激しいデッドヒートから始まり、ロープ一本で車が宙を舞う「ありえね〜」な締めは、映画のラストでも通用するほどの強烈な画だった。「飛べねえ車はタダの車」であることが定義つけられた『スカイミッション』のソウルは継承されており、車が空を飛ぶことはこの世界では日常茶飯事なのだ笑 今回は空だけにとどまらず、邦題にもなったジェットによって、なんと『ワイスピ』がついに宇宙へも進出してしまうほどの弾けっぷり! とうとうここまで来たか! 特大ジェットを積んだロケットエンジンカーで宇宙を突き進むハイライトは、文字通りジェット級の衝撃。ここまでやられてしまうとツッコむ気にもなれず、素直に笑って楽しむのが正攻法である笑
次回作では地中に潜って『ザ・コア』でもするんでしょうか?笑 それとも海中?
本作で新たに登場するアクションオプションの、超強力マグネットパワーによる磁力を駆使したカーチェイス。街中のありとあらゆる金属を巻き込んで目茶苦茶にしていく光景は、『ワイスピ』シリーズならではの豪快奔放さで満ち溢れていて面白い。大小問わず通り過ぎる全ての金属を車体にグイグイ引き寄せて貼り付けていく様子は、まるでゲームの『塊魂』をプレイしているかのような妙な爽快感があってクセになりそうだった。車体が磁力に引かれて傾いたままテナントを突き抜けていく画がバカすぎて最高。ラストの装甲トレーラーチェイスはどことなく『デッドプール2』からの影響が垣間見える中、マグネットパワーでトレーラーがハンドスプリングするのも奇抜でド派手、他の映画では絶対に拝めないカーアクションになってました。
マグネットが数少ない格闘シーンにも活かされていたのは良かった。マグネットを搭載した車内で、テズとローマンによるザコ敵たちとの立ち回りが展開されるんだけど、磁力の影響で武器や身体が飛び交うわ飛び交うわ・・・。物凄く動きが激しいシーンなのに格闘の様子が観やすく、テズとローマンのコンビネーションによる決め技もあって嬉しい。一方、善玉と悪玉の争い、ドムとジェイコブのパワータイプ殴り合いは1回しか観ることができないのが残念。だけどヴィン・ディーゼルVSジョン・シナ、筋肉スターの殴り合いというのは純粋に観ているだけで燃えてきて、やっぱり良いもんですな〜。
ネタバレ③:知的マッチョのジョン・シナ
はた迷惑な痴話喧嘩だ!!
(C)2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
シリーズ9作目にして明らかになる、ドムの実弟であるジェイコブの存在(毛根フサフサ)。大昔の父親の死をきっかけに始まった兄弟の確執を、世界規模の兄弟喧嘩へと発展させてしまうほどの豪胆な男で、ドムと同レベルのゴリラボディを持つ強敵として君臨している。でもゴツい見た目とは裏腹に、長年の計画性や落ち着いた物言い、臨機応変な行動に知性をも感じさせるキャラクターでもあった。これまでシリーズで登場してきたどのマッチョキャラよりも「知的ゴリラ」と呼ぶに相応しいのかもしれない。はっきり言ってドムもホブスもデッカードもバカですから笑
演じるジョン・シナはロック様と同じくプロレスラー出身の俳優で、それで納得のあのガタイである。『バンブルビー』やリメイク版の『ドクタードリトル』などといった大作でも目立ち始め、本作のすぐ後には『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』でのメインキャラであるピースメイカー役が控えている、最近の成長が著しいニューアクションスターだ。イカつい顔とガタイだけど、よく見ると愛嬌がある表情はこれまたロック様と似通った魅力で、演技もアクションも、ロック様とステイサムの不在を補うには十分すぎる存在だった。
スタローンの代役としてジャッキー・チェンと共演した待機作『Project X-Traction』も楽しみ!
ネタバレ④:日本がらみ
・胃腸薬は日本製?
劇中、ポール・ウォーカー演じたブライアンのFBI時代の同僚であるマイケル捜査官が登場するんだけど、彼が服用している胃腸薬が思いっきり日本製! そこらへんの薬局の棚に並んでいそうなパッケージで、「フク」なんとかという名前だったけど思い出せない・・・笑 調べてみたけどそれっぽい胃腸薬はヒットせず、映画オリジナルのアイテムだったのかもしれない。それにしても何故日本が舞台でない場面でこの薬が登場したのか。マイケルが日本通であるわけでもないし、それだけ日本製の薬はデキが良い、ってことなんだろうか。
・ハンが食べているお菓子は・・・
今までのシリーズで、事あるごとにポテチやビスケットを口にしていたお菓子好きなハン。本作公開前の予告編やキャラクターポスターではまたもお菓子を食べている様子が確認されており、しかもこのお菓子が亀田の柿の種であることが公式からも発表されていた。東京に長期間潜伏していたという裏設定があり、ハンもお菓子王国の日本を堪能していたんでしょう。ただし、劇中では亀田の柿の種を食べてるシーンは一切なかったけどね!! 笑
・東京が舞台の一つ
『スカイミッション』の公開時には日本が舞台の一つと大々的に宣伝されていただけに、本作に東京が告知なしで登場するのはある意味意外だった。ハンが登場するから言うまでもない、と言った感じなんだろうか。もちろん日本でロケをしているわけでなくスタジオ撮影、高架下の下町といういかにもアメリカ人が考えそうな舞台設定だったけど、言うほど違和感はなかった。それよりもラーメンを購入したレティとミアがずっと会話をしているだけで全然ラーメンに手を付けず、手元のラーメンが明らかに伸びているのが心配で仕方なかった笑
・エル役の女優は?
本作のキーアイテムとなる「アリエス」という装置の鍵となる人物のエル。日本でハンに保護され、生きるための知恵と格闘術を教わっていたらしいが、彼女が日本人であるかどうかは不明。エルという名前だから日本人じゃないのか?
演じているアンナ・サワイ(澤井杏奈)は日系のニュージーランド人で、日本在住中に舞台『アニー』のアニー役に抜擢されたり、5人組女性ダンス&ボーカルグループ「FAKY」のリーダーとして歌手もやっていたんだとか。映画では『ニンジャ・アサシン』にも出演していて、一応そちらでも本作に先駆けてハン役のサン・カンと共演済み。本作で披露したスピーディな絞めと蹴り技の殺陣は凄まじく、今後のアクション作品での活躍にも期待したいですね!
■鑑定結果
ポール・ウォーカーへのリスペクトも忘れられていなかったラストも温かい。果たして最終章となる次回作ではどんなぶっ飛びカーアクションを用意してくれるのか、期待の上がる最新アクションでした。
■映画『ワイルド・スピード ジェットブレイク』はどんな人におすすめ?
・『ワイスピ』シリーズの常連さん
・ぶっ飛びカーアクションで度肝を抜かれたい人
■最後に
ドム役のヴィン・ディーゼルが主演のアクションシリーズ最新作がコチラ☆
・『トリプルX 再起動』
それでは今回の鑑定はここまで。
またお会いしましょう!
よろしければシェアをしていただけると嬉しいです!↓↓
コメント