一部ネタバレ/感想:『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』の鑑定結果【冒険が止まらない!】

アクション

引用元:https://www.lucasfilm.com/productions/indiana-jones-and-the-temple-of-doom/

Jing-Fu
Jing-Fu

みなさんこんにちは! 管理人のJing-Fuです。

 

今回鑑定をするのは『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』です!

初回で鑑定をした『レイダース 失われたアーク』に続く、

インディ・ジョーンズシリーズの第2作目となります。

 

■作品情報

・基本情報

引用元:https://www.lucasfilm.com/productions/indiana-jones-and-the-temple-of-doom/

■原題:Indiana Jones and the Temple of Doom

■発掘国/制作年:アメリカ(1984)

■キャッチコピー

この夏=キミは冒険者アドベンチャー・ヒーロー!

 

・監督、キャスト

■監督:スティーブン・スピルバーグ

 

■主要キャスト

インディ・ジョーンズ:ハリソン・フォード

ウィリー:ケイト・キャプショー

ショーティ:キー・ホイ・クアン

モラ・ラム:アムリッシュ・プリ

チャター・ラル:ロシャン・セス

フィリップ:フィリップ・ストーン

ザリム・シン:ラジ・シン

 

・あらすじ

1935年の中国、上海。

考古学者のインディ(ハリソン・フォード)はチャイニーズマフィアのボスラオ・チェ(ロイ・チャオ)と、とあるクラブの中で宝の交換取引を行っていた。

しかしラオの卑怯な手口により取引は決裂、インディは命を狙われる。

インディはクラブの人気歌手ウィリー(ケイト・キャプショー)とどさくさの中クラブを逃げ出し、相棒の現地人少年であるショーティ(キー・ホイ・クアン)と共に飛行機に乗り込んでなんとか中国を脱出する。

しかしラオの策略により飛行機は墜落し、インディらは辛くもインドの地に辿り着いた。

現地の荒廃して活気のない村に立ち寄ったインディ一行は、村の長老と村人全員から

とある重要な依頼を受けることになる・・・。

 

 

■ざくっと感想

Jing-Fu
Jing-Fu

本作の鑑定結果は、、、

ミスリル映画(☆9)!!

 

主演のハリソン・フォードはもちろん、監督のスピルバーグ

製作総指揮のジョージ・ルーカス、その他主要スタッフらが前作から続投しており、

中国とインドを舞台にインディの新たな冒険を描きます。

前作の醍醐味であったスリルとロマンはそのままに、次々と畳みかけて押し寄せる危機とアクションの勢いと迫力は前作以上!

しかし、前作と打って変わってシリアスとダークな一面も兼ね備える本作は、前作との差別化に成功したのと同時に、オカルティックな気味の悪さと残酷なおぞましさが強調された異色作でもあります。

 

 

以下、ネタバレありの感想と考察になります。

作品を未見の方は鑑賞後の閲覧をおすすめします!


 

 

 

 

 

 

 

 

■感想と考察

・冒険を際立たせる「冒険」

引用元:https://www.lucasfilm.com/productions/indiana-jones-and-the-temple-of-doom/

海をまたいで冒険を繰り広げた前作とは異なり、本作の舞台は中国とインドという歴史の深いアジアの2国です。

最も中国は冒頭のみに登場する場面であり、本作のヒロインであるウィリーとショーティ少年が今回の冒険に参加するシークエンスを担っています。

シリーズ中では最も現代文明とはかけ離れた環境のインドでの冒険が主となり、その境感と孤立感が「冒険」という言葉をより際立たせています。

実は特に深い意味はないのですが、シリーズ2作目ではあるものの、時系列としては『レイダース』の1年前の物語なんです。

 

本作ではインディとお宝の関係性も特殊です。

インディはチャイニーズマフィアから逃れるために、不本意の中インドへと降り立ちます。

そこでとある村に立ち寄ったインディは、村長より

 

・村に富と名誉をもたらすサンカラストーン
・子供たち

 

を邪教徒のもとから取り戻すよう頼みこまれています。

本作のお宝はその「サンカラストーン」なのですが、インディはもともとサンカラストーンを求めていたわけではなく、あくまでも偶発的に出会ったお宝と考えると、前作のアークとはまた異なる趣向を見せていて面白いですね。

結局インディは、サンカラストーンへの考古学的好奇心と村人を放っておけない人情から依頼を受ける訳ですが、これは彼にとって「思いがけない冒険」なのです。

インディがいざサンカラストーンを手にしたシーンでは、神秘的な光を発する石に対して前作同様の「考古学者の顔」を見せてほほ笑むので、やはり血が騒ぐんでしょうね。

・危機また危機!

引用元:https://www.lucasfilm.com/productions/indiana-jones-and-the-temple-of-doom/

ストーリーの中盤あたりまでは落ち着きを見せていますが、後半からクライマックスにかけて展開する怒涛の連続アクションシーンに魅了されます。

・トゲ天井が下がってくる仕掛け部屋
・坑道内を縦横無尽に駆け巡る邪教徒集団とのバトル
・宮殿から脱出する暴走トロッコチェイス
・断崖絶壁のつり橋

 

などなど、「冒険」の代名詞をこれでもかというほど詰め込んだアクション丼ぶりみたいな贅沢さ。

幼少期の管理人は、アクションの観点だけで言えば間違いなく本作が一番好きでした。

男子の好きが全て揃っているのだから当然のことでしょう。

前作のアクションも手に汗握るものばかりでしたが、アクションが生み出すスリルという点では、前作以上にテンションが上がっていく様子はもはや明白です。

一息休む暇も与えずにぶっ続けに投入される活劇具合は、まさにジェットコースタームービーと呼ぶに相応しいです。

 

中でもトロッコチェイスのシーンで一気に心を奪われた人は多いのではないでしょうか。

実際に作成した実寸大のトロッコとミニチュア模型を巧妙に交差させ、死と隣り合わせの無茶なハラハラをスピーディに映し出しています。

 

そして極めつけ、ラストのつり橋シーンでの攻防も圧巻の一言に尽きました・・・。

なぜなら、100メートルはありそうな本物のつり橋を断崖絶壁に設置してしまったからです。

高所恐怖症には観ているだけでも下っ腹が寒くなるような恐ろしいシーンですが、命綱もなしに全力でつり橋を駆けるハリソンの肝っ玉に感心します。

途中、両端から敵に迫られたインディがつり橋の真ん中を一刀両断する、狂気じみながらもフラグの立っていた最終手段に打って出ます(冒頭で判明した、インディが中国語を話せる伏線が何気なく回収されている)。

一瞬フワッとしながらも、真ん中で千切れたつり橋は両側の崖に向かって、何人もの邪教徒(マネキン)を振り落としながら急速で落下する様子がチンサム!

たまたまロケ地の近くに配置されていたダムの業者が好意で掛けてくれただけなので、失敗すれば特撮で誤魔化すしかなかった一発勝負のシーンだったらしいです。

本物以上にリアルな物なんてありませんよ!

・赤と黒

引用元:https://www.lucasfilm.com/productions/indiana-jones-and-the-temple-of-doom/

本作のイメージカラーは ずばり「赤と黒」。

前作と比較しても、ダークな一面が強調されたテイストが印象強いです。

特筆すべきは、邪心カリを崇拝するモラ・ラムが司祭を務めるサギー教の悍ましさでしょう。

暗く広大な地下洞窟の中に、溶岩が照らし出すサギー教の祭壇。

5~6メートル以上の醜悪なカリの像の足元で行われる、生贄の心臓を生きたままえぐり出す儀式は、信者たちの低音男性コーラスのBGMも相まってあまりにもショッキングに映ります。

祭壇の裏の坑道では、誘拐してきた幼い子供たちに重労働を課し、容赦なくムチを振るう虐待シーンがなんともむごたらしいですね・・・。

と、文面だけを観ているとかなりのグロ映画を想像する人もいるかもしれませんが、管理人少年も一応は目視できるレベルの程よいクオリティでしたし、若干の背徳感はあったものの、特にトラウマになるようなシーンもありませんでした。

あくまでもスピルバーグが監督を務めていますからね。

 

サギー教に捕らえられてしまったインディが、カリの血を飲まされたことにより洗脳されてサギー教の手に落ちてしまうという驚愕の展開が訪れます。

暗闇で悪の道に染まってしまったインディがニタっと笑みを浮かべるシーンでは、

それまでの頼もしいヒーロー像が一気に崩される絶望感を産み付けられてしまうのです。

ノベライズでは、血を飲まされたインディの体内に邪悪な蛇が宿るという、カリの呪いの実態が生々しく描かれていましたが、映画では省略されていました。

今となっては映像で観てみたいような気もしますが、流石にホラー色が強くなりすぎて本来のテーマを脱線してしまうことを危惧したのかもしれないですね。

 

他にも、パンコット宮殿内で用意される超ゲテモノ料理はインパクト抜群!

・生蛇のびっくり料理(!!?)!
・クワガタムシのはらわた(実際はカスタード)!!
・目玉スープ(実際はゴムのおもちゃ)!!!
・冷えたサルの脳みそ(実際はラズベリーアイス)!!!!

 

次々と運ばれてくるおっかない料理に対するウィリーとショーティのリアクションがコントみたいでいちいち笑えます。

特にサルの脳みそのインパクトは、未だに強く頭に残されているほど印象的でした。

 

薄暗く湿っぽい、宮殿の隠し通路にうごめいているのは、無数の虫!!

・ゴキブリ
・変なカマキリ
・蛾
・大ムカデ

ここで登場する虫たちはもれなく本物なのでタチが悪いんです 笑

管理人は観る分には問題がありませんが、ジョン・ウィリアムズの戦慄に拍車をかけるような音楽も効果的で、苦手な人は注意が必要なレベルですね・・・。

ウィリー、いや、ケイト・キャプショーが本気の悲鳴を上げているこのシーン。

観ているだけで体のどこかがかゆくなってくることでしょう・・・。

 

物語の前半、ゾウの背中に乗って宮殿に向かうシーンで映し出される、インドの大自然あふれる緑の美しさ(ロケ地はスリランカ)があるからこそ、中盤以降の赤と黒が際立って映し出されるのでしょう。

シリーズいちのダークサイドな一面を兼ね備える背景として、制作当時にルーカスがプライベートで離婚を経験していたことが影響したのかもと本人が語っています。

制作者の心情って、ここまで顕著に作風に効果をもたらすものなのですね。

スピルバーグルーカスが携わった作品の歴史を辿っても、彼らのキャリアで他に類を見ないようなドギツさなのには心底驚きます。

しかし離婚を経験したルーカスとは真逆に、スピルバーグは本作の撮影終了後にウィリー役のケイト・キャプショーとちゃっかりゴールインをしちゃってたりします 笑

・中国人少年ショーティの活躍

本作ではショート・ラウンド=ショーティという中国人少年が登場し、前作にはなかったインディの相棒という新たなポジションを担っています。

ショーティを演じているのは、スピルバーグ関連作では『グーニーズ』にも出演しているキー・ホイ・クアンです。

スピルバーグに見出された演技力はやはり確かなもので、感情豊かな表現力が実に達者であり、アクションも含めてエネルギッシュに動き回るその俳優像には、ほぼ未経験ながらもまったくプレッシャーを感じることがありませんでした。

 

当時のキージャッキー・チェンの映画が大好きだったらしく、見よう見まねで弟を蹴飛ばしたりしていて泣かせていたというやんちゃぶり 笑

恐らくはブルース・リーが生み出した影響、すなわち新たなステレオタイプ(中国人はカンフーができなくてはならない)のためか、中国人ショーティには僅かですがカンフーを披露する見せ場が用意されています。

実際にカンフーの先生を呼んで振り付けを考案してもらった様子が、ブルーレイの特典映像で確認できます。

当時アジア人としてハリウッドで大きく成功をしていたのは、本作の公開時点で既に亡くなっていた『燃えよドラゴン』ブルースくらいで、ジャッキーですら『バトルクリークブロー『プロテクターなどのハリウッド作品で失敗に終わっていた時代です(余談ですが、本作の冒頭で登場するチャイニーズマフィアのラオ・チェを演じたロイ・チャオは、上述の『燃えよドラゴン』の高僧役や『プロテクター』の悪役など、当時の中国絡みのハリウッド作品で時々見かけた俳優)。

そう考えれば、本作のようなハリウッドの超大作で見せ場の多い準主役を任されたキーは、ハリウッドドリームを幼いながらも具現化させたアジア人の先駆者とも言えます。

ショーティがいなければインディは朽ち果てていたと考えれば、キーに与えられた活躍の場の多さが容易に思い浮かぶことでしょう。

ただし、いくら幼い少年だからと言って「ショーティ」(=小さい)のニックネームを与えていることには、当時のアメリカ人が抱く中国人並びにアジア人に対するイメージを少なからず悪く感じてしまう部分もあるのです。

■日本がらみ

・ショーティは中国の孤児という設定で、訳あってインディと行動を共にしています(ノベライズだとそのいきさつが詳しく説明されているが、映画では割愛されています)。ウィリーにショーティとの関係を問われたインディは、ショーティが孤児になった理由として、「ショーティの家族は日本軍の爆撃でやられてしまい…」と説明します。日中戦争中の日本軍による上海爆撃で家族を失ったショーティ。ここでは日本は悪者扱いをされており、ちょっと複雑ですね・・・。

 

■鑑定結果

 

Jing-Fu
Jing-Fu

シリーズ屈指のアクションスリルを放ちながらも、こちらもシリーズ屈指のダークな側面が目立つトリッキーな作品となります。

そしてシリーズのウリである「冒険」を最も強く感じることができる傑作!

 

鑑定結果:ミスリル映画(☆9)

 

となります!!

 

 

それでは今回の鑑定はここまで。

またお会いしましょう!

 

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